民泊はどうやってインバウンドにおいて多言語化・コミュニケーション対応に取り組むべきなのか?
インバウンド市場が盛り上がる中で、民泊が多言語化・コミュニケーションによりインバウンド集客する事例が増えています。民泊の多言語化・コミュニケーションの成功事例では、効果的にプロモーションを行えています。このページでは、民泊のインバウンド対策やインバウンド集客における多言語化・コミュニケーションについて次の4つの事例を取り上げます。
- 民泊×多言語化・コミュニケーション事例その①:IoTを活用し無人での宿泊施設運営をサポートする「bnb kit」
- 民泊×多言語化・コミュニケーション事例その②:宿泊施設向け電話通訳サービス「Yaxcel」
- 民泊×多言語化・コミュニケーション事例その③:民泊仲介「ホームアウェイ」:韓国の翻訳サービスと提携し多言語対応を開始
- 民泊×多言語化・コミュニケーション事例その④:京王電鉄では大田区の特区民泊に無料スマートフォン「Handy」を導入
民泊の多言語化・コミュニケーションによるインバウンド対策やインバウンド集客には、顧客層を広げられるというメリットがあります。訪日外国人は日本語を読めない人がほとんどなので、日本語だけの対応では訪日外国人を取り込むことは難しくなってしまいます。また海外向けにプロモーションを行っても、対応が日本語だけではその効果が薄くなります。多言語化・コミュニケーション対策は訪日外国人対応をする上で必須といってもよいでしょう。
近年の訪日外国人急増を受け、インバウンド対策として多言語化・コミュニケーション対策を真っ先に行ったところも多くありました。しかしその方法はさまざまです。ここでは、民泊という業界・業種における多言語化・コミュニケーションによるインバウンド対策事例を見ていきましょう。
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「翻訳業務」の資料を無料でダウンロードする「多言語化表示サービス」の資料を無料でダウンロードする「多言語サイト制作」の資料を無料でダウンロードするIoTを活用し無人での宿泊施設運営をサポートする「bnb kit」
株式会社TATERU bnbの提供する「bnb kit」とは、鍵の管理や受付管理、予約管理、部屋の清掃など宿泊施設運営に必要なサービスをまとめてパッケージ化しているIoTサービスです。IoTサービス「bnb kit」では、宿泊施設の人件費削減や多言語によるインバウンド対応に加え、予約から清掃までを、ワンストップで対応します。
例えば、カギの受け渡しやチェックイン作業など、今まで人が管理していた部分をIoTにより無人化できることで、無人の宿泊施設運営もサポートします。
「bnb kit」では、下記の5つのIoTサービスが利用できます。
訪日外国人旅行者へ多言語コンシェルジュによる対応を実現|京都の町家での事例
京都市内に町家小宿をかまえる宿泊施設での導入事例です。京都を感じるどこか懐かしく居心地がいい町家として日本人旅行者をはじめ、多くの訪日外国人に支持されています。この宿泊施設では「お客様にとっての旅行という特別なお時間をより特別に」というコンセプトで運営しています。そのため、訪れていただいたゲストに満足をしていただくようなサービスを提供できるよう、日々取り組まれています。
特に近年、訪日外国人の利用が増えているというその京都の町家タイプ宿泊施設では、「bnb kit」の中に含まれている「TRIP CONCIERGE」を活用しています。訪日外国人宿泊者からの質問をチャットで「TRIP CONCIERGE」が代わりに答えてくれたり、宿泊施設の周りの観光情報を伝えてくれたりします。
「TRIP CONCIERGE」は、訪日外国人宿泊者とのコミュニケーションツールとしてだけでなく、周辺の観光施設や飲食店など、お客様への情報提供ツールとしても役立っており、より満足度の高いサービスを提供できるようになったとのこと。
アナログ的な手間が省け、オペレーションコスト削減に成功|STAY in the City AMEMURA
大阪心斎橋のアメリカ村にある「STAY in the City AMEMURA」は、おしゃれな客室で連日、日本人や訪日外国人の宿泊利用者で埋まっているそうです。
「STAY in the City AMEMURA」では、「bnb kit」に含まれる「SMART ROCK」、「CHECK-IN PAD」、「bnb BOOK」を利用しています。活用している理由としては、「bnb BOOK」と「CHECK-IN PAD」の情報が連携しているので、管理画面上にチェックイン情報が反映され、予約管理が効率化できること、またチェックイン・チェックアウト等の受付でのオペレーションが、タブレットによる多言語案内で効率化できることが、導入の決め手だったそうです。
これらのサービスを利用することで、個人情報やパスポート情報取得のアナログ的な手間が省け、オペレーションが楽になったと「STAY in the City AMEMURA」では話していました。
宿泊施設向け電話通訳サービス「Yaxcel」
民泊関連事業を運営する株式会社Lucciは、2017年8月1日より宿泊事業者向けに24時間365日かけ放題の電話による三者間同時通訳システム「Yaxcel」の提供を開始しました。
株式会社Lucciでは、民泊周辺分野のサービスの提供を行っており、法整備が整う中で、各事業者はグレーな民泊から合法民泊へとシフトし始めています。宿泊施設運営で人員を配置する場合、多言語を話すことができるスタッフの確保は大変な作業。
こうした理由から、小規模宿泊事業者の負担軽減のため、電話による三者間同時通訳システム「Yaxcel」をリリースするに至ったとのこと。
従量課金制のサービスが多い中、安心して利用できるよう本サービスでは、部屋数を問わず24時間365日かけ放題とのこと。多言語を話すことができるスタッフが手薄になる日なども安心して運営が可能になります。
サービス対象:宿泊施設の運営者(スタッフ有人施設に限る) サービス内容:電話によるニ者間、三者間同時通訳 対応言語数:14カ国語 通訳可能回数:無制限 24時間365日かけ放題 月額料金:15000円(税別) 最低契約期間:6ヶ月~ ご契約単位:1施設ごと(部屋数無制限)
民泊仲介「ホームアウェイ」:韓国の翻訳サービスと提携し多言語対応を開始
エクスペディアグループの民泊事業「HomeAway(ホームアウェイ)」は、韓国の翻訳プラットフォームサービス「Flitto(フリット)」と提携しました。
これにより、英語や中国語をはじめ、最大18言語で物件概要を説明するなど、物件オーナーに翻訳サービスの提供が可能になりました。
ホームアウェイによれば、今回の提携は、日本人オーナーや海外利用者からの要望を受けたものとのことで、民泊物件や旅行分野に詳しいプロの翻訳者と直接連絡をとって翻訳依頼ができるため、ポイントを押さえた物件概要説明を完成させることができます。
Flittoは、クラウドソーシングを活用して世界173か国・750万人以上のユーザーが翻訳を依頼・受託するシステム。近頃は人工知能(AI)翻訳サービスも展開。ソウル市の観光推進もおこなっており、観光スタートアップコンテストで1位を獲得したこともあるといいます。
京王電鉄では大田区の特区民泊に無料スマートフォン「Handy」を導入
京王電鉄株式会社では、大田区蒲田で運営する民泊マンション「KARIO KAMATA(カリオ カマタ)」において、2泊3日からの宿泊予約を開始しました。
京王電鉄株式会社は、2017年2月から特区民泊として民泊事業を開始しており、この度大田区で特区民泊の条例改正が行われたことを受け、これまでの宿泊条件である6泊7日から2泊3日に短縮した宿泊が可能となります。
また、新サービスとして、宿泊客が滞在中自由に利用できる無料スマートフォン「Handy」を貸し出すサービスも併せて開始。特別な手続きは必要としない。今後も地域の方々と連携しながら、空き家対策やまちづくりにも活用していく考え
無料スマートフォン「Handy」貸し出しについて 料金 無料 内容 宿泊のお客様が滞在中自由に利用できるスマートフォンを無料で貸し出しするサービスです。特別な手続きは不要で、客室内に設置されたスマートフォン(1室1台)を外出先でも使用できます。 ①無料・無制限の国内と国際通話 ご家族や友人との国内通話はもちろん、海外6か国(アメリカ、中国、台湾など)にも無料で通話できます。 ②無料・無制限のインターネットアクセス 客室内はもちろん、外出先でもデータ量を気にせずに、インターネットサービスを利用可能です。 ③多言語対応 日本語、英語、中国語、韓国語などに対応しています。 ④その他 アプリも自由にダウンロードして使用可能 ⑤貸し出し・返却の手続きは不要 客室内に設置されたスマートフォンをそのまま利用できます。