旅館・民宿はどうやってインバウンドにおいて多言語化・コミュニケーション対応に取り組むべきなのか?
インバウンド市場が盛り上がる中で、旅館・民宿が多言語化・コミュニケーションによりインバウンド集客する事例が増えています。旅館・民宿の多言語化・コミュニケーションの成功事例では、効果的にプロモーションを行えています。このページでは、旅館・民宿のインバウンド対策やインバウンド集客における多言語化・コミュニケーションについて次の3つの事例を取り上げます。
- 旅館・民宿×多言語化・コミュニケーション事例その①:LiveFrontDesk:民泊・宿泊施設のフロント業務代行サービス4カ国語に対応
- 旅館・民宿×多言語化・コミュニケーション事例その②:「HIROOM ホテル運用支援サービス」多言語通訳サービスなどの業務BPOサービスを提供
- 旅館・民宿×多言語化・コミュニケーション事例その③:「HOTEL EMIT SHIBUYA」AIスピーカーを導入、最大17言語に対応可能
旅館・民宿の多言語化・コミュニケーションによるインバウンド対策やインバウンド集客には、顧客層を広げられるというメリットがあります。訪日外国人は日本語を読めない人がほとんどなので、日本語だけの対応では訪日外国人を取り込むことは難しくなってしまいます。また海外向けにプロモーションを行っても、対応が日本語だけではその効果が薄くなります。多言語化・コミュニケーション対策は訪日外国人対応をする上で必須といってもよいでしょう。
近年の訪日外国人急増を受け、インバウンド対策として多言語化・コミュニケーション対策を真っ先に行ったところも多くありました。しかしその方法はさまざまです。ここでは、旅館・民宿という業界・業種における多言語化・コミュニケーションによるインバウンド対策事例を見ていきましょう。
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「翻訳業務」の資料を無料でダウンロードする「多言語化表示サービス」の資料を無料でダウンロードする「多言語サイト制作」の資料を無料でダウンロードするLiveFrontDesk:民泊・宿泊施設のフロント業務代行サービス4カ国語に対応
遠隔コミュニケーションサービスの「LiveCall(ライブコール)」を運営するスピンシェル株式会社は6月4日、民泊やホテル・旅館などの宿泊施設のフロント業務に特化した「LiveFrontDesk(ライブフロントデスク)」のサービス内容を拡充し、英語・中国語・韓国語・日本語の4言語に対応した多言語コンシェルジュがフロント業務を代行することを公表。
今回のフロント業務代行サービスを活用することで、宿泊事業者は多言語対応可能なスタッフを抱えるコストやリスクを抑えつつ、安価に多言語で接客できる体制を整えることができるようになります。
LiveFrontDeskは、フロント業務を遠隔から行える宿泊事業者向けプラットフォーム。
対面による本人確認や遠隔での接客をビデオ通話で行えるほか、写真やPDFといったファイルの送受信、周辺スポットの案内機能などを備えています。
今回の多言語対応により、具体的に、多言語対応ができない宿泊施設はすべての対応を遠隔で行えるほか、すでに多言語対応可能なスタッフを抱えている宿泊事業者の場合は一部の言語のみ、時間帯別に夜間のみや年中無休など、細かく対応します。そのほか、フロントとしての業務は、チェックイン・チェックアウト、設備案内、デリバリー手配代行、ランドリー手配代行、観光案内・交通案内などに対応。
また、LiveFrontDeskは、iOS、Android、Windows、Macの各OSに対応していることから、普段宿泊施設で利用しているタブレットやスマートフォンや宿泊客の端末でも利用できます。ユーザー画面をカスタマイズできるため、宿泊施設の雰囲気に合わせたロゴやデザインに変更することで、宿泊施設のブランディングにも活用できます。
さらに、宿泊ゲストの位置情報を取得したうえで、現在地から目的地までのルート情報や、現在地周辺のおすすめスポット情報を送信する「ミニガイドブック」機能も搭載されています。
「HIROOM ホテル運用支援サービス」多言語通訳サービスなどの業務BPOサービスを提供
株式会社日立システムズは、ホテル・旅館業向けにさまざまな業務をBPO(Business Process Outsourcing)サービスとして提供する「HIROOM(ハイルーム) ホテル運用支援サービス」を、本日より販売開始。第一弾として、省エネ機器導入・監視業務と多言語通訳サービスを開始し、今後順次サービスラインアップを拡充していく予定。
昨今のホテル・旅館業界は、景気低迷に伴う消費マインドの低下により、年々市場規模が縮小しています。
また、ここ数年は為替や東日本大震災の影響などにより海外からの利用者も一時的に減少していましたが、円安の進展や日本文化の浸透などにより、今後力強い回復が見込まれています。こうした状況から、コスト低減による経営体質の強化や、海外からの旅行客の新規獲得などのニーズが高まっています。
日立システムズで提供を開始した「多言語通訳サービス」は、コンタクトセンターから電話による通訳サービスを24時間365日体制で提供します。
通常のサービスでは、電話を受けてから担当オペレーターがコールバックして通訳をしますが、当社サービスはお客さまからの電話に直接応対することが可能です。
これにより、フロントでの翻訳待ち時間を少なくでき、海外からの顧客へのサービス向上につながります。現時点では英語のみの提供ですが、2013年7月には韓国語も提供開始し、その後もニーズに応じて対応言語を拡充していく予定とのこと。
「HOTEL EMIT SHIBUYA」AIスピーカーを導入、最大17言語に対応可能
シダックス大新東ヒューマンサービス株式会社、株式会社ボルテックス、TradFit株式会社の3社が連携し、10月1日より「HOTEL EMIT SHIBUYA(ホテルエミット渋谷)」の全客室およびフロント・ロビーにAIスピーカーを導入を開始しました。
新サービスは、TradFitがホテル向けに開発・提供するサービスを付加し、AIスピーカーに連携させた独自開発のチャットボットサービスです。
日本のホテルの全客室にAIスピーカーを設置し、かつ訪日外国人向けに多言語対応チャットボットと管理画面をシステム連携してゲストへ行うサービスは、世界初・業界初とのこと。
インバウンド需要の増加による多言語対応の必要性が高まる中、ゲストからのフロントへの問い合わせに対し、クラウドベースの音声サービスを搭載したAIスピーカーを設置することで、ゲストの利便性向上と業務オペレーションの効率化を図る見込みです。
- フロントへの問い合わせの自動化/効率化
- 問い合わせの管理画面への通知
- 多言語対応チャットボット(TradFit独自開発)
- 周辺施設への送客レコメンド
- ニュース/音楽/アラーム設定
- 客室間/フロント電話
- 室内家電のIoT化
AIスピーカーは、ゲストが音声で話しかけた内容に対し、通常はデータベースに蓄積されたデータで対応。AIスピーカーが返答できない内容や対応できない言語の場合には、AIスピーカーの画面にチャットボットのQRコードが生成され、ゲスト自身のモバイル端末でQRコードを読み込み、ネイティブ言語で質問内容を送信してもらう。自動翻訳された質問内容は、同ホテルスタッフ側が設定した言語で送信され、チャットボットを通じて多言語でコミュニケーションを図ることができます。
チャットボットは、インバウンド需要が高く今後増加が見込まれる17言語に対応可能です。ゲストにとってはフロントに電話する手間や言葉の壁がなくなり、ホテル周辺のレストラン・観光スポット・ラジオ・交通案内など、さまざまな情報を得られます。