飲食店のための国籍別インバウンド対策・おもてなしポイント:訪日中国人観光客編

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日本政府観光局(JNTO)の情報によると、2016年に日本を訪れた訪日中国人の数は6,373,000人となっています。

【速報】2016年のインバウンドは過去最高の2403.9万人!

昨日2017年1月17日、JNTOより訪日外客数統計の2016年年間値が発表され、2016年のインバウンドは過去最高の2403万9千人であったことがわかりました。2015年の1973.7万人に対し、前年比21.8%増となり、初の2000万人突破。JNTOが統計を取り始めた1964年以降、最多の訪日者数となりました。 目次2016年 2400万人突破!このままのペースであれば4000万人も不可能じゃない2013年から振り返るインバウンド市場各国のインバウンド市場推移訪日中国人観光客訪日台湾人...

全国籍別で考えても2016年に日本を最も訪れたのは訪日中国人観光客であり、そのシェア率はインバウンド市場の外客数シェア27%を誇ります。インバウンドの中でも最も日本に訪れている訪日中国人観光客をおもてなしする上で、飲食店が気をつけるべきポイントはどのようなものなのでしょうか?

 


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中国人の食事に対する考え方

  • 豊かな食文化が特徴の国で、食事を楽しむ事が好きな人が多い。
  • 四川風、広東風など、様々な食文化、食習慣が存在する。
  • 「医食同源」という思想があり、全ての食材には固有の性質があると考えており、特定の食材を食べる事で 体が温まったり冷えたりするという考えがある。
  • 日本人と比較して食べる分量が多い。
  • 宴会を楽しむ文化が根付いており、大人数で会話をしながら食事する事を楽しむ。

 

中国人の食事の際のマナー

  • 食事は箸、スープを飲む時はレンゲを使う。
  • 箸はテーブル上か箸置きに置き、先端を相手に向けて縦に置く。
  • 料理を最初に取り分けるのは、ホストか年配の人
  • 食器を持ち上げて食事をするのはマナー違反
  • 麺類、スープなどを音を立てて食事をすることはマナー違反とされる。
  • 目上の人と食事をする場合、目上の人を敬いながら食事を行う。
  • 料理を全て食べてしまうのは失礼と言われるが、最近はこの意識が薄まっている。
  • 相手からお酒を勧められた場合、断るのは失礼にあたる。
  • 提供された食事を褒める事は、ホストに対する礼儀として捉えられている。
  • チップを払う習慣はない。

 

中国人に好まれる日本食

  • 肉が好きな人が非常に多い。特に焼肉の人気が高い。
  • 天ぷら、鍋、ラーメン、うどんなどに加えて、日本の白米自体も中国の米に比べて味が良いとして人気。
  • 基本的に冷たい料理よりも温かい料理が好まれる。
  • 器が沢山並ぶような料理、自分の好きな量だけ食べられるバイキング形式などが人気。

 

中国人に嫌われる食事内容

  • 料理の量が少ないと不満を持つ。一品の量が少ない和食に関しては量が足りないと感じやすい。
  • 冷たい料理全般を嫌う。
  • 生ものを食べる習慣があまり無いため、刺し身や寿司、生卵などが苦手な人が多い。
  • 日本人向けに味付けされた中華料理は好まれない。(餃子を含む)
  • そばは中国では家畜用の飼料のため、好まれない。

 

訪日中国人観光客に喜んでもらうには?

  • 何よりも量を重視するので、量と品数を豊富に揃える事が重要。
  • 日本人の感覚だと少し多いかなという程度の分量で振る舞って上げると喜ばれる。
  • バイキング形式など、沢山の料理の中から選べるような形式、沢山の皿がテーブルに並ぶ料理が好まれる。
  • 正座やあぐらは苦手な人も多いので、テーブル席で食事を提供する。
  • スープ、鍋類を好むので、食事の際にはこうしたメニューを入れる。
  • 刺し身を提供する場合は、わさびをたっぷりと提供する。(1回の食事で1本の練りワサビを使い切る人もいる。)
  • 中華料理を振る舞う場合、広東料理など南方系の料理を提供する。(広州の料理が美味しいとされているため。)
  • イスラム教徒、ベジタリアンの方もいるため、食べられないものがないか必ず確認する。
  • イスラム教徒の場合、1日に5回礼拝を行う。礼拝の場所と時間を確認しておくと良い。

 

訪日中国人観光客への情報提供の仕方

  • 簡体字表記のメニューがあると良い。繁体字は理解できない。
  • 日本の伝統料理を提供する場合は、食べ方を事前に説明してあげる。
  • 料理を提供する際に、「医食同源」の考えに基づき、食材や調理法の説明をしてあげると喜ばれる。
  • 無料でお代わりが出来るものについては、食事の前に説明してあげると良い。

 

その他の注意事項

  • 中国では人間関係、礼儀、形式、肩書が非常に重要。目上の人を尊重し、丁寧に接する事が大切。
  • 約束を重んじるため、時間の遅れ、遅刻などは歓迎されない。
  • 黒、白は葬式を連想させるために、贈り物などには使わないほうが良い。
  • 贈り物をする場合、赤(喜びの色)や黄色(皇帝色)が望ましい。多くの色に意味があるため、注意が必要。
  • 赤字は印鑑以外に使用しない、紅墨で書かれた手紙は絶好を意味する。
  • 中国人男性に緑の帽子を送る事は、妻子に対する不義を意味するため避けたほうが良い。(ことわざに由来)
  • 発音が「別れ」を意味することから、置き時計、傘、ハンカチ、はさみなどを贈り物としないほうが良い。

 

<参照>

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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