以前の記事でもご紹介したように 2016年に日本を訪れたイギリス人観光客の数は、過去最多の292,457人 となっており2013年から右肩上がりで訪日イギリス人観光客数は増え続けています。
アジア圏出身の訪日外国人と比較すると 旅行支出額が大きいこと や(訪日イギリス人は2016年一度の訪日旅行で181,795円出費)、ビジネス関連での訪日が多い ことで知られる訪日イギリス人は、これから日本のインバウンド市場において注目のターゲットとなっています。
今回は、イギリス人観光客を集客・誘致するうえで必要なイギリス人の海外旅行動向を、世界最大級の旅行予約サイトExpediaが2017年3月30日から4月7日まで、同サイトのユーザーを対象に行った調査の結果をもとにご紹介します。
訪日イギリス人 9割以上が7日以上の長期滞在で観光:訪日イギリス人を集客・誘致する際に知っておくべきデータまとめ
人数から言えば日本のインバウンド市場最大のターゲットになっている東アジア出身の訪日外国人観光客には負けますが、旅行支出額が大きいことからヨーロッパ諸国出身の訪日外国人観光客も日本のインバウンド市場にとって魅力的なターゲットになっています。今回は、 訪日イギリス人のインバウンド市場 の特徴を観光庁の平成28年における訪日外国人の消費動向に記載されているキーワードとなる数字とともにご紹介します。インバウンド市場や各国の訪日外国人に関する調査やもっと詳しいインバウンドデータ知るには?調査・リサー...
インバウンド市場や各国の訪日外国人に関する調査やもっと詳しいインバウンドデータ知るには?
訪日ラボのメールマガジン登録はこちら>(無料)3.5回:イギリス人が過去1年間で旅行した回数

イギリス人は ここ1年間で、平均で3.5回旅行をしました。(ヨーロッパ平均は3.7回)
観光やバケーションを目的とした旅行の場合、平均は2.7回 となり、出張などビジネス関連での旅行となるとその回数は0.8回 まで下がります。どちらの回数もヨーロッパ平均と大差ない結果です。
53%:「観光」を目的に旅行するイギリス人の割合

調査対象となったイギリス人の間で 旅行の目的としてもっとも多かったのが「観光」 との結果になりました。全体の53%が同選択肢を回答しました。
次に多かった選択肢は「リラックスするため」 との選択肢。イギリス人の52%が同選択肢を回答しており、上記2つの選択肢がもっとも人気となっています。
8日間:イギリス人の平均的な旅行日数
直近1年間におけるイギリス人の旅行日数は平均で7.9日間でした。 ヨーロッパ平均が9.3日であるため ヨーロッパ基準だと短い 日数です。
以前の記事でもご紹介したように、昨年の訪日イギリス人観光客の滞在日数は、12.6泊でした。 この日数と比べるとやや短い結果になっており、訪日旅行を検討するイギリス人は平均よりも長く休暇期間を取得していることがわかります。
68%:休暇中に国内ではなく海外に旅行したイギリス人の割合
直近1年間において、イギリス人の68%は休暇取得時に、国外に旅行 しました。海外旅行に行くイギリス人の数は年々、増加傾向にあるとのこと。
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2020年の4,000万人の訪日外国人誘致を目指し、日本国内ではインバウンド観光市場に注目が集まっています。「外国人旅行客を日本に呼び込む」という観点から、日本国内の企業・自治体はさまざまなインバウンド誘致策に取り組んでいますが、そもそも世界規模での海外旅行市場は、どのようになっているのでしょうか?UNWTO(国連世界観光機関)は、2017年7月14日、2017年1月から4月までの世界における海外旅行市場に関してまとめたレポートを発表 しています。今回は、その模様をお届けします。目次『3億...
65%:イギリス人のうち予算をもとに旅行先を決める人の割合

イギリス人の65%は、観光地としての魅力など他の理由ではなく、旅行予算をもとに旅行先を決めているとのこと。
また、イギリス人の旅行支出の内訳は上記のグラフの通りです。
以前の記事でもご紹介したように、訪日旅行時においてイギリス人観光客は宿泊費に44.1%を支出しているため、日本に旅行する場合は、他の観光地に旅行する場合よりも宿泊費を多く落としている ことがわかります。
飲食費・ショッピング費用に関しても訪日旅行時の方が多く支出していますが、娯楽・サービス費に関しては、訪日旅行時にはわずか3.5%を占めるにとどまりますが、イギリス人が他の観光地に旅行する場合、その場合は10%まであがります。訪日イギリス人は他国観光時よりも娯楽にお金を使っていない ことも把握できます。
イギリス人は旅行先を決めるにあたって「値段」「お得さ」を重視する

Expediaの調査によると、イギリス人が旅行先を決めるときに、もっとも重要な要素であると回答した選択肢は「旅行中にできるアクティビティ」 でした。回答者1,247人のうち189人が同選択肢を回答しました。他の調査対象国であるドイツ・フランスにおいても同選択肢は、多くの人が回答したものでした。
次に多かった選択肢は「文化的体験ができるかどうか」 でした。166人のイギリス人が同選択肢を回答。ドイツ・フランスに比べると多くの人が同選択肢を回答。
3番目に多かった選択肢は「値段の安さ」「お得さ」でした。 151人のイギリスが同選択肢を回答しており、この数はドイツ・フランスを大きく突き放すものです。そのため、旅行先を決めるにあたって、イギリス人の間では「値段の安さ」と割引やクーポンなど「お得さ」は魅力的なポイント のようです。
まとめ:イギリス人観光客を集客するなら「値段」「お得さ」がポイントに!
今回は、世界最大級の旅行予約サイトExpediaが2017年3月30日から4月7日まで同サイトのユーザーを対象に行った調査の結果をもとに、イギリス人観光客を集客・誘致するうえで必要なイギリス人の海外旅行動向をご紹介しました。
同調査によると、過去1年間でイギリス人は平均3.5回旅行をしており、その中で国外に旅行したと答えたイギリス人の割合は68%にのぼります。イギリス人は、旅行先を決めるにあたって「値段の安さ」と割引やクーポンなど「お得さ」を重視する傾向にあります。
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インバウンド市場や各国の訪日外国人に関する調査やもっと詳しいインバウンドデータ知るには?
<参照>
- Expedia Media Solutions:EUROPEAN TRAVEL AND TOURISM TRENDS RESEARCH
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【インバウンド情報まとめ 2025年11月後編】中国の訪日自粛要請、観光庁長官の受け止めは? ほか

訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に11月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
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→中国の訪日自粛要請、観光庁長官の受け止めは?/ 10月の訪日外客数389.6万人、国別1位は韓国 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年11月後編】
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