うだるような暑さが特徴の日本の夏ですが、多くの訪日外国人観光客が母国の夏よりも過ごしにくいと感じているようで、タイ、インドネシアなどの熱帯地域出身の外国人に関しても、日本の夏のほうが高温多湿だと感じている人が多いという事が各種の調査で明らかになっています。 こうした日本の暑さについて、2020年の東京オリンピックに向けて訪日外国人観光客向けの暑さ対策、熱中症対策が進んでいます。
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【訪日ラボは、インバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を8月5日に開催します】
東京2020大会に向けた東京都『暑さ対策』推進会議
東京都は6月29日「東京2020大会に向けた東京都『暑さ対策』推進会議」を開催しました。この場には川澄副知事を始め、オリンピック組織委員会関係者も出席しました。この場では2020年の7月から9月にかけて開催される東京オリンピック、東京パラリンピックの熱中症対策に関して話し合いが持たれています。
外壁の断熱処理など、競技会場の暑さ対策
競技会場の暑さ対策としては建築物外壁等に断熱を施すなどを中心に、 効果的な空調方式、建物の屋上や壁面を緑化、観客利用エリアでの遮熱性舗装の導入、観客席への屋根の設置会場周辺の既存樹木を極力保存し緑陰を確保 するなどが検討されています。
路面には路面温度上昇抑制機能を有する舗装の採用が進んでいる
特に東京の熱帯夜などが例に出されることが多い路面からの熱に関しては、「路面温度上昇抑制機能を有する舗装の整備」が進んでいます。これは主に2020年の東京オリンピックで、マラソンコース認定されることが想定される舗装路面を遮熱性舗装、保水性舗装のいずれに変更し、合計で136km整備することが決まっています。整備箇所に関しては競技コース(マラソン・競歩など)、競技会場周辺の都道、区市道などが予定されています。
街路樹の街路樹の樹形拡大を図り、日陰に利用する
東京オリンピックでマラソンコースとして想定される路線、主要競技会場までのアクセスルートとなる路線について、夏の強い日差しを遮る木陰を確保するため、樹形を大きく仕立てる計画があります。これは計画的な剪定をすることで街路樹をしっかりと整備し、将来にはきちんとした木陰を提供出来るようにという考えからです。
訪日外国人観光客向けの熱中症対策が進む
福祉保健局・病院経営本部・東京消防庁などは、訪日外国人観光客に日本の夏は高温多湿で暑い、しっかりとした水分補給、日陰に入るなどの工夫をといった内容をホームページ、Facebook、Twitterなどで呼びかけており、東京消防庁は多言語(英語・中国語・韓国語)で運用を行うなど工夫をしています。また、夏の事故防止(熱中症予防)ポスター(英語併記) 、環境省作成のポスター、リーフレット配布などにも力を入れています。
外国人患者の受け入れ体制の強化
熱中症などで病院を訪れる訪日外国人観光客が増加する事を考えて、福祉保健局では外国人患者への医療提供・医療情報提供体制の整備を進めています。この中には外国人患者に対応する際の注意事項や日本の医療制度の説明方法、医療費の支払方法や未収金防止対策等の研修、パンフレットや問診票、同意書、ホームページ等の外国人患者向けに必要な資料の翻訳及び作成にかかる費用、医療機関内の案内表示や看板の多言語化に係る費用についての補助、救急通訳サービス対応時間拡大などが含まれています。
まとめ:訪日外国人観光客にあまり知られていない日本の暑さをしっかりと伝え、着実に対策を進めることが必要。
日本を訪れた訪日外国人観光客の多くが日本の夏のジトジトした暑さ、強烈な日差し、都心部であればアスファルトからの照り返し、夜になっても気温が下がらぬ熱帯夜などに驚くと言います。暑さに慣れていない北欧やロシアなど冷帯気候の出身者が、東京オリンピック期間中の下記に訪日した場合、日本人の2、3倍熱中症になるリスクが高いという研究結果を名古屋工業大学の研究グループが発表していることもあり、2020年に向けて訪日外国人観光客の熱中症対策には本腰を入れて取り組む必要があるでしょう。
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<参考>
- 東京2020に向けた東京都「暑さ対策」推進会議
- 朝日新聞:寒い国から来日すると…熱中症リスク、日本人の倍以上
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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