インバウンド対応でクラウドソーシングを最大限活用する方法:そもそもクラウドソーシングとは何なのか?有名サービスやメリット・デメリットを解説

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クラウドソーシング という用語が定義されて10年以上が経ちました。クラウドソーシングとは Crowd(群集)に対してアウトソーシングする事 を指しており、不特定多数の人に仕事やタスクを委託するサービスやプロジェクトを指します。今回はインバウンドビジネスにおいてのクラウドソーシングの活用方をクラウドソーシングサービスの種類や課題を交えてご紹介します。

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クラウドソーシングサービスの種類

クラウドソーシングを提供しているサービスは大きく分けて2つに分類することができます。様々な種類の仕事を依頼することができる総合型のサービスと業界やジャンルを絞った特化型のクラウドソーシングです。

総合型では大量のデータ入力の様なシンプルなタスクの依頼から、WEBサイト制作やアプリの開発の様な専門的な分野のお仕事まで幅広く扱っているサービスが多くあります。

一方、特化型のサービスは一つのジャンルにおいて、大量の専門家を登録者として集めています。特化型の特徴として、総合型のサービスでは手の届き辛い業務の流れを効率化するシステムを組み込んだり、受託者側がそのジャンルの仕事をしやすいインターフェースを提供したりしています。実際に色々なサービスを見ていきましょう。

総合型のクラウドソーシングサービス

クラウドソーシングという言葉が大きく広がったのに寄与したサービスがAmazon Web Serviceが提供する Amazon Mechanical Turk です。

参照:https://aws.amazon.com/jp/mturk/

アメリカでは10年以上前から提供されていますが、日本では最近まで使えませんでした。今はβ版として使えるようになっているようです。Mechanical Turkは当初はAmazonの社内用のタスク処理の為に開発、運用されていましたが、2005年に一般公開されました。Mechanical Turkの特徴はシンプルで大量のタスクを短時間で処理できる事にあります。タスクの例としては、写真の選定(例えばどの写真がイメージに近いかの判定)や大量のデータの精査などです。

日本では CrowdWorksLancers がよく知られています。

参照:https://crowdworks.jp/

参照:http://www.lancers.jp/

サービスを細かく見ていくと違う部分は多くありますが、共通して言えるのは、記事の作成からWebサイトの制作までインバウンドビジネスで活用できる部分はたくさんあると思います。

サービスの利用の流れとしては、

  1. 登録 - 仕事の詳細を記載 - 応募者と契約 - 納品

で、支払いもエスクロー(仮払い)制度を導入しているので、納品がないのにお金だけ取られたという事がないような仕組みとなっており安心です。

英語でのやり取りが問題ない場合、海外のクラウドソーシングサービスを使うのもおすすめです。海外のクラウドソーシングサービスの場合、色々な国の人に仕事が発注できるのが利点 です。例えば、アメリカ人にその人の視点でインバウンド向けの記事を書いてもらったりする ことで、よりアメリカ人に訴求できる記事の作成が可能となります。

海外では Upwork というサービスが有名です。

参照:https://www.upwork.com/

また手前味噌ではありますが、弊社が提供するConyacは、世界中のバイリンガルに様々なお仕事を依頼できるサービスとなっております。例えば、タイ人に日本に関する記事の作成を日本語で依頼する事も可能です。

特化型のクラウドソーシングサービス

特定の分野の仕事をお願いしたい時、特化型のサービスを利用する方が品質が良かったり、効率的だったりします。 最近では本当に色々なクラウドソーシングサービスが出てきています。

翻訳に特化したクラウドソーシングサービス

多言語化する際は クラウド翻訳が人気 です。従来の翻訳会社に依頼すると、発注の手間暇がかかりますが、クラウド翻訳だと依頼から納品、決済までオンラインで完結します。翻訳結果を受領するまでの時間も、早ければ数十分の納品も可能だったりします。

GengoOneHourTranslation等が知られています。

デザインに特化したクラウドソーシングサービス

デザインはクラウドソーシングがすごく適しているように思います。例えば、まだパンフレットの仕上がりイメージがない時、クラウドソーシングで複数のデザイン案を複数名から出してもらうことにより、より具体的なアウトプットがイメージできるかもしれません。

99design というサービスがロゴのデザインやチラシのデザイン等、様々なデザインをクラウドソースできます。

参照:https://99designs.jp/

クラウドソーシングの利点と課題

クラウドソーシングを使う利点は多くあります。一方、使い方によっては問題を生む可能性もあるので、留意して利用する必要があります。ここで、いくつか利点と課題について取り上げておきます。

クラウドソーシングの利点

クラウドソーシングの利点としてコスト面が注目されがちですが、使い方によっては高くなります。それは、良い結果を得るためには相応の対価が必要になるからです。コスト面以外でのクラウドソーシングの最大の利点、それは スケーラビリティ だと考えています。

例えば、短期間で大量のコンテンツを用意しないといけない場合、物理的に大勢の人を集めてコンテンツを制作するのは大変です。しかし、クラウドソーシングを使えば、大勢の人を集めて一気に作業する事が可能なので、短期的かつ大量の作業の実施が容易になります。

もう一つのクラウドソーシングの利点は、多様性 です。様々な人が集まっているので、大概の仕事は、出来る人を見つけることができます。しかも、インターネットを通して世界中の人に仕事を発注する事ができるようになりました。

 クラウドソーシングの課題

とは言え、クラウドソーシングも万能ではありません。クラウドソーシングの一番の課題は、「品質」です。 不特定多数に仕事を依頼するプロジェクトの場合、品質の維持、向上が重要になります。各サービスが提供している、受託者のプロフィールや評価を参考にしたり、トライアルを実施したりすることで、品質の向上を図ることができます。

まとめ

ご紹介したクラウドソーシングサービス以外にも、多くのサービスが出てきています。インバウンドビジネスで活用できるサービスもたくさんありますので、是非一度お試しください。

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この記事の筆者

株式会社エニドア

株式会社エニドア

株式会社エニドア 代表取締役 山田尚貴。8万5千人以上のバイリンガルが登録するプラットフォームConyacを運営。Conyacでは世界中のバイリンガルに翻訳や記事の執筆、リサーチなど様々なお仕事を依頼することができます。

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