1996年に設立され、欧米豪圏を中心に月間約180万人のユーザー*が閲覧している「ジャパンガイド」の中には、現在 約97万人の会員 が存在します。ジャパンガイドへ会員登録を行うと、自らが訪れた観光地をチェックできる機能があり、観光地に対する満足度を下記のように評価することができます。
評価 | |
---|---|
★ | not reccomended |
★★ | nothing special |
★★★ | mildly interesting |
★★★★ | recommended |
★★★★★ | highly recommended |
今回は、ジャパンガイド上で計測された各スポットにおける “ユーザー評価”と”訪問者数”、さらに”ジャパンガイド専属の外国人編集スタッフによる評価”を掛け合わせた、独自の人気観光スポットランキングをテーマ別にご紹介 させていただきます。
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欧米豪圏観光客に人気の「神社」ランキング
1位~3位はゴールデンルート上の人気観光スポットが独占
4位以下には湯殿山(山形)など地方観光スポットもランクイン
図表1
図表2
順位 | ジャパンガイドランキング | ユーザー評価 | JGおすすめ度 |
---|---|---|---|
1 | 伏見稲荷大社 | 4.7 | ●●● |
2 | 厳島神社 | 4.6 | ●●● |
3 | 日光東照宮 | 4.4 | ●●● |
4 | 湯殿山 (山形) | 4.3 | ●●● |
5 | 内宮(伊勢) | 4.2 | ●●● |
6 | 那智大社 (熊野) | 4.4 | ●● |
7 | 出雲大社 | 4.3 | ●● |
8 | 月山 (山形) | 4 | ●● |
9 | 外宮 (伊勢) | 3.7 | ●● |
*JGおすすめ度
● : Recommended (Definitely worth a vist)
●● : Highly Recommended (Among the best sights in Japan)
●●● : Best of Japan (One of a kind in the world)
図1はサイト内「神社」ページのキャプチャ、図2は[観光スポット名]・[ユーザー評価]・[ジャパンガイドのおすすめ度]のみを抜粋した表です。
1位~3位までは言わずと知れた人気スポットである、伏見稲荷(京都)、厳島神社(広島)、日光東照宮(栃木) が順当にランクインしました。一方、4位以下に目を向けると、4位 : 湯殿山(山形)、6位 : 那智大社(和歌山)、7位 : 出雲大社(島根)、8位 : 月山(山形)と、ゴールデンルート以外の地方の観光スポットがランクイン している様子が見て取れます。
ジャパンガイドを訪れるユーザーの50.43%は訪日リピーターで構成されており(図表3参照)、さらにその内の20%は6回以上訪日経験のある、コアな日本ファン層となっています(図表4参照)
図表3
図表4
こうした背景により、いわゆるゴールデンルートと呼ばれる人気の観光スポットはもちろんのこと、それ以外の地方に足を運ぶユーザーも多く、その結果が色濃く反映されたデータと言うことができるかもしれません。
4位 : 湯殿山 (山形)、8位 : 月山 (山形)は、2016年に「生まれかわりの旅」として日本遺産に認定された出羽三山に含まれるスポットで、2017年初頭にジャパンガイドで取材記事を掲載した際にも、平均以上のアクセスが発生しました。
→The three sacred mountains of Dewa Sanzan(japan-guide.com)
また、ここではランクインしませんでしたが、同じく出羽三山の一角を担う羽黒山もジャパンガイド編集長ステファン・シャウエッカーのイチ押しのスポットで、2016年の旅のハイライトとして、「早朝の羽黒山」をあげています。
→インバウンドサイトが選ぶ2016年日本の旅ハイライト(NIKKEI STYLE)
森の中にそびえる五重塔や紅葉の時期の景観、さらに湯殿山に関しては「現地での体験を他の人に話してはいけない」というミステリアスな感じがコアな日本ファンを惹きつけているようです。
国別アクセス
欧米豪圏観光客が新たなスポットを開拓し、東南アジア・東アジア圏がそれに続く様子がうかがえる
続いて「神社」ページにおける、国別アクセスをみていきます。
図表5
*「Japan」は国内を旅行中、または日本在住の外国人からのアクセス
*Google Analytics 2016/10/01 - 2017/09/30 データ参照
ここではサイト全体のアクセスと比較し、アクセス割合が多い国を赤枠で囲ませていただきました。
サイト全体ではタイ、フィリピン、マレーシア、インドネシアなどの東南アジアの国々が上位にランクインしていますが、「神社」ページではアメリカ、オーストラリア、カナダ、イギリス等、欧米豪諸国からのアクセスが比較的多く発生 しています。また、ブラジル、スペイン、イスラエル、ロシアなどサイト全体では上位にあがってこない国々からのアクセスが一定数存在しているのも特徴的です。
もともと日本の歴史・文化への関心が高いとされる欧米豪圏の観光客ですが、弊社内のスペイン国籍のスタッフにヒアリングを行ってみたところ、「赤い鳥居」というのがまさに彼らが思い描く日本の姿 であり、このことが欧米豪圏からアクセスが多い要因の一つになっているのではないかということでした。
こうしたイメージ通りの本物の日本を体験したいというニーズがデータに反映されているものと考えられます。
最後にスポット別の国別アクセスの傾向に触れさせていただきます。
図表6
*「日本」は国内を旅行中、または日本在住の外国人からのアクセス
*Google Analytics 2016/10/01 - 2017/09/30 データ参照
日本 : 白、欧米豪 : 青、アジア : 橙 にて色分けさせていただきました。
全体の傾向として、図表5で言及した通り 欧米豪圏からのアクセスが比較的多い 形となっています。しかし、日光東照宮(栃木)を除く伏見稲荷(京都)、厳島神社(広島)、伊勢神宮(三重)の ゴールデンルートとそれに付随するエリアでは、シンガポール、インドネシア、マレーシア、フィリピン等の東南アジアからのアクセスも多く発生している 状況となっています。一方、地方の観光スポット、とくに湯殿山(山形)においてはすべて欧米豪圏からのアクセスとなっている点が特徴的です。
仮説ではありますが、まだあまり知られていないスポットを欧米豪圏の個人旅行者が中心となり開拓しており、その評判が東南アジアないし、東アジアの英語を使用する国々に伝播しているのではないか と考えられます。
具体的には、欧米豪圏観光客が自らの体験をトリップアドバイザーなどの口コミサイトやFacebook、InstagramといったSNSに英語で投稿し、シンガポール、マレーシア、フィリピン、香港などの英語を利用する国々の旅行者がそれを閲覧、次回の訪日旅行の参考にしているのではないかということです。
先日、JNTOの2018年度の施策の一つとして、欧米豪圏の訪日無関心層へのプロモーションを強化するという方針が発表され、ますます欧米豪圏への機運が高まりつつあります。平均の消費額が高いというような直接的なメリットのほか、上記のような副次的な効果も期待できますので、各国毎の特徴を把握しつつ、欧米豪圏向けの施策を検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
- 「神社」に関しては、欧米豪圏からのアクセスが比較的多く発生
- ただし、ゴールデンルート上のスポットでは東南アジア圏からも一定のアクセスが存在
- 地方のスポットにおいては、欧米豪圏だけで構成されているページもあり、彼らが新たなスポットを開拓している様子がうかがえる
*ジャパンガイドのアクセス集計方法
Google Analytics参照
bot、クローラー、および関係者からのアクセスをすべて除外して算出
日本語コンテンツへのアクセス数は除外しています。
Facebook等ソーシャルメディアへのアクセス数は含んでおりません。
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