観光庁は2月21日に観光消費動向調査を発表。この中で平成29年の年間値(速報)、平成29年10-12月期(速報)を発表しました。これによると 平成29年の国内旅行消費額は、前年比0.7%増の21兆1,028億円 となりました。詳細に見ていきましょう。
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- 平成29年の日本人国内旅行消費額は、前年比0.7%増となる21兆1,028億円
- 平成29年の日本人国内延べ旅行者数は、前年同期比1.0%増となる6億4,720万人
- 日本人国内旅行一人1回当たり旅行単価は前年比0.2%減となる32,606円
- 平成29年10-12月期(速報)の日本人国内旅行消費額は前年同時期と比較して0.8%減となる5兆219億円
- 平成29年10-12月期(速報)の日本人国内延べ旅行者数は前年同月比で0.6%減となる1億4,928万人
- 平成29年10-12月期(速報)の日本人国内旅行全体の旅行単価は前年同時期比で0.2%減となる33,640円
- 平成29年の旅行消費額の全体の暫定値は26.7兆円となり、堅調に推移
- 国内宿泊旅行の総合満足度は78.0%
目次
平成29年の日本人国内旅行消費額は、前年比0.7%増となる21兆1,028億円
平成29年の日本人の国内旅行消費額は、前年比0.7%増となる21兆1,028億円となりました。宿泊旅行については前年比0.1%増となる16兆,520億円となり、日帰り旅行については前年比2.6%増の成長となる5兆509億円でした。前年比の推移を見ていくと、国内旅行全体が平成26年と比較して大きく成長した平成27年と比較して、平成28年、平成29年は成長が鈍化しています。
平成29年の日本人国内延べ旅行者数は、前年同期比1.0%増となる6億4,720万人
この傾向は日本人国内延べ旅行者数にも見て取れます。平成29年の日本人国内延べ旅行者数は、前年同期比1.0%増となる6億4,720万人で、うち宿泊旅行は前年同期比0.7%減となる3億2,373万人、日帰り旅行は前年同期比2.6%増となる3億 2,346万人にとどまりました。
日本人国内旅行一人1回当たり旅行単価は前年比0.2%減となる32,606円
日本人国内旅行一人1回当たり旅行単価の推移を見ていくと、平成29年は前年比0.2%減となる32,606円となり、宿泊旅行の場合は前年比0.8%増の49,625円となりました。日帰り旅行については15,602円で、前年と全く同じ金額となっています。この旅行単価について前年比の推移を見ていくと、国内旅行全体、宿泊旅行、日帰り旅行の全てが軒並み減少となった平成28年と比較して、平成29年は国内旅行全体については0.2%減とマイナス幅が縮小、うち宿泊旅行については0.8増と僅かに上昇しています。
平成29年10-12月期(速報)の日本人国内旅行消費額は前年同時期と比較して0.8%減となる5兆219億円
平成29年10-12月期(速報)について見ていくと、日本人国内旅行消費額は前年同時期と比較して0.8%減となる5兆219億円。うち宿泊旅行消費額は1.4%減となる3兆7,811億円、日帰り旅行消費額は0.9%増となる1兆2,409億円でした。
平成29年10-12月期(速報)の日本人国内延べ旅行者数は前年同月比で0.6%減となる1億4,928万人
同様に平成29年10-12月期(速報)の日本人国内延べ旅行者数を見ていくと、前年同月比で0.6%減となる1億4,928万人で、宿泊旅行は2.9%減となる7,528万人、日帰り旅行は1.9%増となる7,400万人でした。
平成29年10-12月期(速報)の日本人国内旅行全体の旅行単価は前年同時期比で0.2%減となる33,640円
平成29年10-12月期(速報)の日本人国内旅行の一人1回当たり旅行単価については、前年同時期比で0.2%減となる33,640円でした。宿泊旅行は1.6%増となる50,224円、日帰り旅行は1.0%減となる16,768円となりました。
平成29年の旅行消費額の全体の暫定値は26.7兆円となり、堅調に推移
平成29年の日本人国内旅行消費額の暫定値の公表に合わせて、日本人海外旅行(国内分)、訪日外国人旅行の消費額の暫定値も公表されています。これによると平成29年の旅行消費額の全体の暫定値は26.7兆円であると推測されます。この旅行消費額の推移については2014年に減少に転じたものの、全体的に堅調に推移していると言えるでしょう。
国内宿泊旅行の総合満足度は78.0%
また平成29年10-12月期 に国内宿泊旅行を行った日本人に対するアンケート調査の結果、旅行に関する総合満足度は78.0%となっており、個別項目については宿泊施設と観光に満足度が高いことが伺えます。
具体的な不満について聞いたところ、「特にない」という回答が34.9%となり、不満な項目については客室や料理の質、食事の値段、町並みの活気のなさ、混雑による待ち時間などが目立ちました。
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