大手旅行雑誌『Travel + Leisure』が選出する「Destination of the Year」が2018年11月14日に発表され、日本が初めて受賞しました。
『Travel + Leisure』は米国の月刊旅行雑誌で、発行部数は北米を中心に約100万部を誇ります。読者は旅行好きな高所得者層が多く、世界中の質の高い観光地や体験、ホテル、グルメ情報を紹介しています。
「Destination of the Year」受賞の背景と海外旅行先としての日本の評価の最新動向をふまえ、今後のインバウンド市場で期待されることは何か、早速見ていきましょう。
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「Destination of the Year」:世界の旅行市場に絶大な影響力

世界の旅行市場に影響力を持つ米国の大手旅行雑誌『Travel + Leisure』が実施する「Destination of the Year」とは、編集部が旅行者数の伸びや旅行会社の声、トレンド、近年の旅行先としての評価を総合し、世界で最も注目すべき旅行先を1ヶ所選出するものです。
今年で5回目の開催となっており、過去の受賞国は以下の通りです。
- 2014 年 ミャンマー
- 2015 年 キューバ
- 2016 年 ポルトガル
- 2017 年 カナダ
「Destination of the Year 2018」のオンライン版では、過去の日本に関する記事をまとめた専用ページを公開しており、各観光地の魅力を動画や写真を通して紹介する絶好のPRチャンスが得られます。
日本の「Destination of the Year 」選出理由とは?

「Destination of the Year」において、日本は世界的にも最も勢いのある旅行先として選出されました。東京の最先端テクノロジーや京都の古き良き伝統美、豊かな食文化、山と海が織りなす壮大な自然景観、アート好きには堪らない数々の美術館や建築物など、日本が誇る多種多様な魅力が評価されています。
近年の旅行者数の伸びにおいても、訪日客の驚異的な増加が評価されています。JNTOの調べによると、外国人訪問者数の世界ランキングで、日本は2016年に世界第14位・アジアで6位、2017年に世界12位・アジア4位にランクインしており、着実に順位をあげていることがわかります。
2014年から2017年までの3年間で、訪日客数は2倍以上となりました。急速な伸びを記録したことで、近隣のアジア諸国のみならず、北米を中心に発行されている『TRAVEL+LEISURE』読者の間でも、新たな海外旅行先としての注目を浴びていると言えます。
同誌編集長のJacqueline Gifford氏も「幅広く多種多様な体験ができる日本に、読者の注目も高まっている」と述べました。
東京が「Best MICE Destination」部門を2年連続受賞

2018年11月12日にはインド・南アジア版である『TRAVEL+LEISURE India & South Asia』が実施した「India’s Best Award」の「Best MICE Destination」に東京が選出されました。2017年に引き続き2年連続の受賞となります。
『TRAVEL+LEISURE India & South Asia』は月間約 14.8 万部の発行部数を誇り、主に高学歴・高所得者層の読者を抱えています。世界各地の質の高い観光地、アクティビティ、ホテル、グルメ情報を紹介するほか、ウェディング・ハネムーン特集およびラグジュアリー特集を年に1度の特別版として発行しているのも特徴の1つです。
20 万人の読者投票によって実施された「India’s Best Award」は今年で7回目の開催となりました。『Travel + Leisure』で毎年実施される「World’s Best Award」のインド版と言われ、業界への影響力が大きいアワードとして注目されています。
『Travel + Leisure India & South Asia』では、 ハネムーンや食、アドベンチャーなどの旅行の目的ごとに最適な都市や、ホテル、航空会社などの50にも及ぶカテゴリーに読者が投票し、選出されます。
東京が「Best MICE Destination」に選出された背景として、経済成長著しいインドの企業における活発な報償旅行の実施が挙げられます。製薬・金融・自動車業界などを中心に活発化しており、販売店の販売意欲や社員のモチベーション向上が目的です。
近年は、既に東南アジアや欧州、オセアニア方面に訪れた企業が、日本に高い関心を示していることが選出理由の1つと言えるでしょう。
まとめ:世界からの注目がますます高まる訪日旅行
JNTOは今回の受賞を受け、欧米豪市場を対象とした「Enjoy my Japan」グローバルキャンペーンと日本のMICEブランド向上を目的としたグローバルキャンペーンを通して、今後もさらなる日本の認知度向上を目指していくとコメントしています。
観光庁&JNTO 欧米豪向け大規模プロモーション「Enjoy my Japan」を2月からスタート
以前の記事でもご紹介したように、欧米豪圏のインバウンド市場は、滞在日数が長いことや訪日旅行中の支出が多いこと、「コト消費」にお金を使うことなどを理由に注目されています。観光庁とJNTO(日本政府観光局)でも 2018年から欧米豪圏向けの訪日旅行プロモーションに本腰を入れていくようです。まずは知ってもらう!旅マエに有効なインバウンド集客の資料を無料でダウンロードする「インバウンド動画プロモーション」の資料を無料でダウンロードする「SNSを活用したプロモーション」の資料を無料でダウンロードする...
『TRAVEL+LEISURE』12月号やオンライン版では、「Destination of the Year」として日本特集が組まれ、訪日旅行の魅力をPRする絶好の機会となります。オンライン版では、東京・京都・広島などの人気観光地を含むゴールデンルートをはじめ、自然豊かな北海道や伊豆、伝統文化が根付く奈良、温泉地として注目を集めている九州など、日本全国の観光素材の魅力を記事や動画を通して発信します。
実際に日本が評価された理由の1つとして、多種多様な文化や自然景観の体験が挙げられます。今後のインバウンド市場では、さらに日本各地の地域の知られざる魅力を発掘・発信することが、より多くの人たちを惹きつけ訪日旅行を促進する鍵となるでしょう。
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- JNTO報道発表資料:海外の有力旅行雑誌において、世界で最も注目を集める旅行先に日本が選ばれました!
- JNTO:世界各国・地域への外国人訪問者数ランキング
- JTB総合研究所:インバウンド 訪日外国人動向
- TRAVEL+LEISURE:Japan: T+L’s 2018 Destination of the Year
- TRAVEL+LEISURE INDIA:These International Destinations Made It To The Winners List At India’s Best Awards 2018
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
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→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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