「快手(Kuaishou)」は現在中国の若者を中心に人気の、ショートムービーに特化した動画投稿SNSアプリです。動画コンテンツは画像や文字に比べて印象に残りやすく、情報量が多く、言葉すら必要としません。
こうした理由から「快手」は中国向けのインバウンド対策に有効なサービスといえます。
この記事では「快手」についての基本情報と実際の活用例について紹介します。
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登録ユーザー数は7億人超え!快手(Kuaishou)とは?
現在、中国の若者を中心に人気のショートビデオ特化型SNSの「快手」。動画の撮影、編集、投稿、ライブストリーミングがアプリ1つで手軽に行えるとして年々ユーザー数が増加しています。快手(Kuaishou)の主な特徴
「快手」には「7秒から57秒までの動画を投稿できる」「ハートボタンを押す『Like』やコメント投稿ができる」「ハッシュタグをつけて投稿できる」といった、InstagramやFacebookと似たような機能があります。
「快手」は動画のみ投稿可能で、写真の投稿はできません。上記のように機能自体はInstagramに似ているので、ショートムービー特化型のInstagramというイメージです。
快手(Kuaishou)の使い方~登録から動画を投稿するまで

実際に「快手」はどのように使用するのでしょうか。「快手」の登録から動画を投稿するまでの流れを解説します。
- 「快手」をダウンロード
- 会員登録
- ニックネーム、性別などのプロフィールとパスワードを登録
- ビデオカメラのマークをタップ
- カメラが立ち上がるので、ビデオを撮影又は撮影した動画を選択
- スタンプや音楽、カットなど動画を編集
- 投稿
「快手」で投稿できる動画の再生時間は最大7秒までとなっていますが、以下の方法で最大57秒まで可能となります。
- カメラマークを長押し:17秒まで
- カメラマークを3回タップ:57秒まで
一番の特徴は、動画の撮影から投稿までが全てアプリで完結できることでしょう。
快手(Kuaishou)の投稿で利用できる機能は?
「快手」は動画をただ動画を撮影し投稿するだけのアプリではありません。アプリ内で動画の編集、加工をすることができます。編集や加工では以下の5つができます。
- ライトを使って動画の明るさを調整
- 美白、美肌、デカ目効果をつけてかわいく見せる
- 動画にスタンプをおす
- 動画にBGMを追加する
- 動画の再生速度を変える
多くのSNSにおいて、こうした編集、加工は投稿先のアプリとは別のアプリで行う必要があります。しかし「快手」はこれらを全て1つのアプリで簡単に行うことができるため、知識や技術が無くても簡単に動画編集や加工ができます。
快手(Kuaishou)を訪日中国人観光客へのインバウンド対策として活用するメリット
「快手」は主に中国の若者に人気があり、訪日中国人を対象としたインバウンド対策として効果が見込めます。続いて「快手」を中国人むけインバウンド対策に活用する3つのメリットを紹介します。
7~57秒のショートムービーだから離脱を防げる
HubSpot社がおすすめと提案している、YouTubeやTwitter、Instagram、FacebookといったSNSの動画の時間は下記の通りです。
- Instagram:30秒
- Twitter:45秒
- Facebook:60秒
- YouTube:120秒
このことから、ユーザーはより短い動画を好むという仮説が導き出せます。
また4つの提案のうち3つが1分以内であり、60秒以内におさめた動画は最後まで見てもらいやすくなるとも考えられます。
これらの仮説が正しい場合、最大57秒までの動画投稿ができる「快手」は、ユーザーを飽きさせることなく、最後までコンテンツを見てもらうことができるプラットフォームだと言えるでしょう。
動画の作成に時間がかからない&誰でも手軽に動画編集ができる
動画コンテンツというと、技術的に難しい、動画を作るのに時間が掛かる、だれかに作って貰うと予算的に大きな金額になってしまうというイメージがあります。
しかし、「快手」ではアプリ内に明るさ調整、スタンプ機能、BGMを追加など今まででは別のアプリで行わなければ行けなかった作業を1つのアプリで完結させることができるのです。
中国語ができなくても映像でPRできる
インバウンド対策で大きな問題となるのが、「言いたいことをうまく伝えられない」という言葉の壁ではないでしょうか。
商品の魅力を海外に向けてPRしようにも「日本語が伝わらない」「自分が書き込んだ言語が合っているのか分からない」という悩みを抱えている人も一定数いるはずです。
しかし「快手」なら映像だけで自社の魅力をPRすることができます。言葉が分からなくても、売りたいアイテムや地域の魅力を多くの人に届けることも可能になります。
快手(Kuaishou)で見込み客を獲得! 2つの活用事例を紹介
1. 埼玉県と西武鉄道株式会社がタイ人の女優2人を招待。Instagramで日本旅行の様子を動画投稿
埼玉県と西武鉄道がInstagramで約150万人のフォロワーをもつタイ人の女性2人を招待。タイ人2人に、Instagram上で埼玉県での旅行の様子や日本の美しい風景を発信してもらうといもの。動画コンテンツ限定の「快手」で発信してもらうという戦略はインバウンド対策として大きな効果を得られるはずです。
2. 約3万いいねを獲得!着物を着たショートムービーを投稿
実際に写真と動画の効果の違いを検証した事例があります。
- 「芝桜の丘」ですみれを鑑賞する写真
- 着物を着て和傘を回す動画
- 川越市の街並みを歩く写真
上記3つの投稿の中で最も反響が大きかった投稿は、和傘を回している様子を撮影した動画。日本の着物や和装文化は世界から注目度が高く、約3万いいねと、2人のファンから「かわいい!」といったコメントが寄せられました。
「快手」のインフルエンサーや人気ユーザーを招待して、旅行の過程の発信をして貰えば、インフルエンサーが抱えている多くのフォロワーに自分たちの商品や観光地の魅力を知ってもらうことができます。
日本の様子や文化を動画で観られることにより、実際に訪れてみたいと思う人も増えて観光客の増加が見込めるはずです。
まとめ:快手(Kuaishou)を活用して訪日中国人の集客につなげよう
「快手」は、アプリ内で動画の撮影、編集、加工、投稿までの全ての工程を行うことができるので動画を作るために特別な技術や知識は必要ありません。だれでも簡単に動画コンテンツを作ることができます。
使いやすさはもちろんのこと、動画なら言葉を使わなくても映像だけで伝えることができ、インバウンド対策に大きな効果が得られるでしょう。
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インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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