東京国立近代美術館は3月22日より、芸術鑑賞・異文化交流の体験型プログラム「Let's Talk Art!」を開始すると発表しました。美術館における英語での体験型プログラムの提供は、日本で初めての試みとなるため、注目が集まっています。「Let's Talk Art!」のプログラム内容をふまえ、コト消費需要が高まるインバウンド市場において、本体験型プログラムに期待できる効果を見ていきましょう。
訪日ラボのメールマガジン登録はこちら>(無料)
日本の美術×異文化交流を目指す「Let's Talk Art!」
「Let's Talk Art!」は、文化の異なる訪日外国人観光客のニーズに応え、所蔵作品展「MOMAT コレクション」を英語で楽しめる内容となっています。これまでの作品解説を聞くだけの一般的なガイドツアーと異なり、参加者がファシリテーターと会話しながら作品を掘り下げ理解を深めていくといった、新しいスタイルが特徴です。
当館は明治から現代までの日本の美術を中心に、13,000点以上の作品を所蔵しています。所蔵作品展「MOMAT コレクション」では、全作品の中から選りすぐりの約200点を展示しており、100年以上に渡る日本の美術の軌跡を辿ることができる国内唯一の展示として、訪日外国人観光客が日本の歴史や美術に触れられる絶好のスポットとなるでしょう。
国内初の英語の体験型プログラム提供に向けた入念な準備
東京国立近代美術館では、以前から実施している日本語の所蔵品ガイドの発想を応用し、英語バージョンの「Let's Talk Art!」が企画されました。2017年からプログラム作りに着手し、ファシリテーターの募集、研修を実施した後、千代田区内を中心とした大学と連携を取り、外国人留学生向けのプログラムによるトライアルを重ねて準備を進めました。
トライアルの参加者からは、「作品の理解が深まるだけでなく、日本文化や歴史も分かる」「国籍の異なる参加者の意見から新しい気づきや発見がある」「作品解説を読むだけではわからない魅力を感じた」などの好評の声があがっています。国内の美術館・博物館における初めての英語による体験プログラム提供に向けて、入念に準備が進められたことが伺えます。
体験型プログラムでインバウンドのコト消費需要に対応
訪日外国人観光客の増加に伴い、訪日客の興味関心はショッピングなどのモノ消費から、日本ならではの体験を重視するコト消費への変化が顕著です。訪日客の美術館や博物館への注目度も増している中、参加や体験といったさまざまな切り口から日本の美術に触れられるような工夫も、今求められています。
作品を通じた異文化交流を目指す、国内の美術館と博物館では初めての体験型プログラムは、新たな東京観光のコンテンツとして訪日客から注目されるでしょう。訪日旅行のリピーターも取り込み、満足度を向上させる効果も期待されます。
まとめ:日本の美術の魅力を参加体験型プログラムで訪日客にPR
「Let's Talk Art!」は、3月22日より毎週金曜日の18時30分から実施され、対象年齢は11歳以上、事前申し込み制で定員は6名まとなっています。訪日客の間でコト消費需要が高まる中、日本の美術をキーワードにした新しいかたちの体験型プログラムとして、東京国立近代美術館の取り組みに対する訪日客の今後の反応に注目が集まります。
【12/16開催】ホテルの売上・利益最大化に必須の「3つのポイント」を解説

2025年、ホテル業界はインバウンド回復、需要の激しい変動、OTA経由の予約集中、そして深刻な人手不足といった、かつてない環境変化に直面しています。
このような状況下で、今後も安定的に売上を伸ばし続けるためには、「集客」「予約数の向上」「レベニューマネジメント」の3領域で、確実に成果を出すことが不可欠です。
本セミナーでは、ホテルの売上最大化を支援する3社が、宿泊施設が今すぐ押さえておくべき実践的なポイントをわかりやすく解説。また、自社公式サイトの予約率を向上させた取組事例も併せて紹介します。
<セミナーのポイント>
- ホテルが“選ばれる状態”をつくるためのMEO・口コミ対策の要点が学べる!
- 公式サイトでの自社予約率を高めるための改善ポイントがわかる!
-
テクノロジーを活用してレベニューマネジメントと販売活動をアップデートする考え方が理解できる!
詳しくはこちらをご覧ください。
→ホテルの売上・利益最大化に必須の「3つのポイント」を解説【12/16無料セミナー】
【インバウンド情報まとめ 2025年11月後編】中国の訪日自粛要請、観光庁長官の受け止めは? ほか

訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に11月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※訪日ラボ会員にご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→中国の訪日自粛要請、観光庁長官の受け止めは?/ 10月の訪日外客数389.6万人、国別1位は韓国 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年11月後編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」
訪日ラボの会員限定コンテンツ「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!
その他、訪日ラボの会員になるとインバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い教科書コンテンツやインバウンドを分析したレポート、訪日ラボのコンサルチーム登壇のセミナーなど役立つコンテンツが盛りだくさん!










