OTSレンタカーと大同火災海上保険が共同開発し、2019年1月から提供を始めた「One Two Support訪日旅行保険」の加入件数が10,000件を突破しました。
訪日外国人観光客の増加から、医療にかかる受け入れ環境整備の重要性の高まりを受け提供を開始した「One Two Support訪日旅行保険」について改めて確認し、2019年5月末までの対応実績と今後の展望を見ていきましょう。
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沖縄県ではインバウンドのレンタカー事故率が3年で3倍に
沖縄を個人旅行で訪れる訪日外国人訪日客のレンタカー利用率は約30%に伸びているのと同時に、事故件数も2014年から2016年で約3倍に増加しています。
しかし、訪日外国人観光客の約3割が旅行保険に未加入、訪日客のレンタカー事故率は日本人の4倍といったデータがあるのも事実です。
従来のレンタカー損害補償に加え、病気や怪我の補償も付帯された「One Two Support訪日旅行保険」の登場による利便性の高まりが期待されています。
インバウンド客側の利便性向上はもちろんですが、旅行保険の加入率の底上げから医療費の未払い問題などを解消することも目指しています。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催や訪日ビザの緩和などをきっかけに、ますます多くの訪日客が沖縄を訪れることが予想される中、訪日客と医療機関の双方が安心できる取り組みと言えるでしょう。
「One Two Support訪日旅行保険」とは?
「One Two Support 訪日旅行保険」は、沖縄ツーリストのレンタカー事業「OTSレンタカ0」と大同火災海上保険が共同で開発しました。レンタカー損害補償に病気や怪我の治療費の補償も付帯したインバウンド向けの旅行保険です。万が一病気や怪我、レンタカーによる事故が発生した際に備えた医療対応整備の一環として、当保険が開発されました。
「One Two Support 訪日旅行保険」では、指定のレンタカープランに加入したインバウンド客を対象にしています。レンタカー貸渡後から、同乗者も含め日本滞在中最大30日まで、怪我や病気による治療費等を補償するといった内容です。
業界初の訪日外国人観光客を対象としたレンタカー事業者向けの旅行保険となっており、医療機関手配サービス・治療費キャッシュレスサービス・電話による医療通訳サービス・緊急移送・ご遺体搬送手配サービスが含まれています。
自国で旅行保険に加入してこなかった場合も、OTSレンタカー指定プランを利用するだけで、旅行保険にも同時加入できるのは旅行者にとっての大きなメリットと言えるでしょう。
発売開始から5ヶ月で、加入件数は10,000件突破!
2019年1月に発売を開始した「One Two Support 訪日旅行保険」ですが、2019年5月31日時点で81件の事故受付があり、累計5,287,570円の保険金の支払いが発生しています。当保険は訪日旅行中の病気や怪我を補償するもので、風邪やインフルエンザ、骨折や脳卒中など様々な形態が見受けられました。
補償対象の訪日外国人観光客が不慮の事故により、治療費に約300万円の費用がかかったケースもありましたが、治療費の立替払いの必要はなく、キャッシュレスで受診できたことが非常に好評だったとのことです。
医療機関側からも「訪日観光客は全員保険に加入してほしい、保険対応出来なければ大変であった」とのコメントがあり、外国人患者からの治療費の回収に対する不安解消にもつながっていることが明らかになりました。
まとめ:訪日客の旅行保険加入率UPと受け入れ環境の整備へ
旅行保険に未加入の訪日客でも安心の「One Two Support 訪日旅行保険」は、加入件数が10,000件を突破し、これまで81件の事故受付が発生しました。
実際に高額の治療費がかかった際もキャッシュレスで受診でき、医療機関側も治療費の回収についての不安が解消されたことから、早速「One Two Support 訪日旅行保険」の効果が発揮されていると言えるでしょう。
今後も訪日客の旅行保険の加入率の底上げと、キャッシュレス対応などの受け入れ環境の整備が、さらなるインバウンド誘客を促進する上で重要となります。
<参考>
・PR TIMES:外国人旅行者向け保険10,000件突破。
・訪日ラボ:沖縄 外国人観光客のレンタカー事故が3年で3倍に…保険未加入問題に対応 レンタカー損害補償プランに医療保険を追加!
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