日本社会のグローバル化が加速するなか、外国人従業員とのコミュニケーションや訪日外国人の接客などさまざまなビジネスシーンで活躍しているのが、手のひらサイズの翻訳機「ポケトーク」です。
ポケトークといえば、TVCMで明石家さんまさんと中国人による「大きな出っ歯!(好大的门牙)」といった掛け合いが印象的です。
2018年9月には、新型の「ポケトークW」が発売されています。この記事では、初代ポケトークと何が違うのか、徹底比較してご紹介します。
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ポケトーク新旧モデルの比較
ポケトークは、お互いに相手の言葉を話せなくても、 まるで通訳がいるように対話できる音声翻訳機です。初代ポケトークが2017年12月に発売された後、新型として「ポケトークW」が2018年9月に発売されています。
実際に、初代ポケトークと新型「ポケトークW」には、どのような違いがあるのでしょうか。ここでは、旧型モデルと新型モデルの機能など、比較してご紹介します。
![▲[POCKETALK]:POCKETALK公式HP ▲[POCKETALK]:POCKETALK公式HP](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/3502/main_image3.png?auto=format)
下図のとおり、初代ポケトークに比べて新型ポケトークWは、対応言語数が増えたほか、4G対応となったことで、3G回線に比べて通信可能エリアが拡大し、翻訳速度が最大7.5倍まで向上しています。また、音量・音質や翻訳エンジンなどの機能の向上も見受けられます。
ポケトーク(旧型モデル) |
ポケトークW(新型モデル) |
|
価格 |
本体24,800円 SIMつき29,800円 |
本体24,880円 SIMつき29,880円 |
対応言語数 |
63言語 |
74言語 |
ディスプレイ |
1.3インチ |
2.4インチ |
翻訳速度 |
× | 7.5倍(最大) |
翻訳エンジン |
× | 全体的に向上 |
翻訳履歴 |
20件 |
10,000件 |
通信方式 |
3G |
4G/LTE |
ポケトークWで追加された機能とは?
初代モデルのポケトークが発売されてから、わずか1年足らずで新型モデルのポケトークWが発売されました。対応言語数や、翻訳速度の向上などが改善されたほか、さまざまな機能が追加されています。
ここでは、ポケトークWで追加された機能をより詳細にご紹介します。
1. タッチパネル対応の大画面
新型モデルとして新たに追加された機能のひとつとして、タッチパネル対応の大画面で見やすく、さらに使いやすくなったことが挙げられます。本体サイズはそのままに、従来比約3.2倍となる2.4インチの大画面になりました。さらに文字の大きさも選べるなど、自分のスマートフォンのような感覚で簡単に操作できます。
2. 対応言語数の増加
初代ポケトークの対応言語が63言語であったのに対し、新型ポケトークWでは更に11言語が加わり、74言語対応になりました。特長として、インド英語やオーストラリア英語など、同一言語の異なるアクセントにも対応しています。具体的には、次のような言語が追加されています。
- 英語:オーストラリア、インド、米国、英国
- スペイン語:スペイン、米国、アルゼンチン、コロンビア
- フランス語:フランス、カナダ
- ポルトガル語:ブラジル、ポルトガルに対応
たとえば同じ英語であっても、インド英語は発音にクセがあるため、聞き取りにくいとされています。今回、異なるアクセントにも対応されたことにより、より多くの国籍の外国人とのコミュニケーションに活用できます。
また、74言語の言語選択は、音声で切り替えることも可能になりました。 よりスムーズに言語を選ぶことができ、すぐに相手との会話を始められるメリットがあります。
3. 翻訳精度の向上
![▲[翻訳精度比較 プレスリリースより]:ソースネクスト公式HP ▲[翻訳精度比較 プレスリリースより]:ソースネクスト公式HP](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/3503/main_11.png?auto=format)
上図より、初代モデルポケトークに比べて、新型モデルポケトークWの翻訳精度が向上していることがわかります。
また、スピーカー機能の音量・音質も改善されています。初代モデルポケトークでは0.8Wのスピーカー1個搭載に対し、新型モデルポケトーク Wでは、1.5Wのスピーカーを2個搭載しています。これにより、室内外場所を問わずスムーズに翻訳することが可能です。
4. その他追加された機能
新型モデルポケトークWでは、その他さまざまな機能が追加されています。まずSIMが内蔵化されたことによって、設定が簡略化しました。
そして翻訳ボタンは2つになり、従来の十字ボタンに比べて操作しやすくなっています。
また、保存できる翻訳履歴が20件から10,000件になり、ブラウザベースの「ポケトークセンター」に連携すると無制限に保存できます。
本体カラーは、ホワイトとブラックのカラーに加えて、ゴールドのカラーが追加されました。
より性能の高い新型の購入・レンタルがおすすめ
新型ポケトークWの本体価格は、初代ポケトークよりわずか80円高いだけなので、これから新しく購入するなら、断然に新型ポケトークWがおすすめです。
既に初代ポケトークを購入済みの場合であっても、新型ポケトークWは、より性能高くストレスなく使用できるため、レンタルの活用や購入を検討すると良いでしょう。
ポケトークの購入方法
ここでは、新型ポケトークWの購入やレンタル方法についてご紹介します。
ポケトークWの購入・レンタル方法

上図、ポケトーク公式HPより、画面右上のカートをクリックして購入画面に進みます。
また、法人・商用利用の場合はレンタルになります。右上の「法人・報道機関」にカーソルを合わせ、「法人のお客様」をクリックし、お問合せフォームから必要事項を記入し申し込みます。
新型ポケトークWのレンタル価格(税抜・参考価格)は、次の通りです。
POCKETALK W |
月額 3,000円/台 |
POCKETALK W+専用国内SIM |
月額 4,000円/台 |
POCKETALK W+専用グローバル SIM |
月額 5,000円/台 |
初代ポケトークも購入可能
![▲[初代ポケトークはこちら]:POCKETALK公式HP ▲[初代ポケトークはこちら]:POCKETALK公式HP](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/3505/main_image2.png?auto=format)
現在、新型ポケトークWだけでなく、初代ポケトークの購入も可能です。購入方法は、公式サイト画面から、新型ポケトーク購入同様に、画面右上のカートをクリックします。画面を下へスクロールすると、上図画面「初代ポケトークはこちら」から購入が可能です。
また、法人・商業利用の場合は、新型ポケトークW同様に、お問合せフォームから必要事項を記入し申し込みます。
ポケトークとili(イリー)を比較
近年、個人の海外旅行や企業や店舗におけるインバウンド対策のシーンで翻訳機が利用されることが増えています。特に音声認識によって話しかけた言葉を翻訳してくれる音声翻訳機が用いられるケースが多く、ポケトークやiliといった機種が人気を集めています。両者は人気の高い機種で、法人を対象とした契約実績があります。インバウンド客への情報伝達に正確性が求められる公共交通機関や、購入時に個別のコミュニケーションが販売促進となりうる免税店などで導入されており、その数は増え続けています。ポケトークはオンライン翻...
新型ポケトークWでスピーディーな多言語対応へ
今回は、外国人とのやりとりなどビジネスシーンで活躍する翻訳機ポケトークの新型、「ポケトークW」の特長をご紹介しました。初代ポケトークに比べて、対応言語数が74言語までに増えたほか、4G対応となったことで、翻訳速度が7.5倍まで向上しました。
また、音量・音質や翻訳エンジンなど機能が改善され、室内外での利用もスムーズに活用することができます。新型ポケトークWを活用し、訪日外国人の接客やビジネスシーンなど、さまざまな場面でスピーディーな多言語対応に活かしましょう。
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「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
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※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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