【海外の反応】京アニ事件に2億超の寄付金が世界中から | 『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』公開で再び注目

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2020年9月18日、京都アニメーションは京都アニメーション放火殺人事件や新型コロナウイルスの影響を乗り越え、『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を公開しました。

2019年7月18日に京都アニメーションのスタジオで発生した放火殺人事件は、平成以降最悪といわれ、その悲惨さが連日報道されました。

被害に遭った京都アニメーションの制作するアニメは海外でも人気が高く、京アニ放火殺人事件は海外でも報道され、世界中から多くのメッセージが寄せられました

今回は、インターネット上で見られた海外の反応を紹介していきます。

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京都アニメーション放火殺人事件、徐々に全貌が明らかに

アニメ制作会社・京都アニメーションのスタジオ(京都府伏見区)で7月18日午前に発生した放火殺人事件では、35人もの犠牲者が出ています(記事執筆時点)。

事件から10日ほどが経ちましたが、連日事件に関係した報道があり、容疑者の足取りや犯行の詳細なども徐々に明らかになってきています。容疑者は現在大阪府内の病院で治療中で、警察は容疑者の回復を待って逮捕する方針です。

※2020年5月27日追記:2020年5月27日に京都府警は、これまで大やけどのため入院治療をしていた青葉真司容疑者を逮捕しました。

※2020年9月13日追記:精神鑑定を受けている青葉真司容疑者の「鑑定留置」が2020年12月11日まで延長されました。

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』などを手掛ける京都アニメーションとは

今回の事件でその名が一般にも広く知れ渡るようになりましたが、京都アニメーションはアニメファンの間ではもともと有名な制作会社で、これまで数々の人気作品を世に送り出してきました。

代表的な作品としては『涼宮ハルヒの憂鬱(2006)』『らき☆すた(2007)』『けいおん!(2009)』『聲の形(2016)』ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2018)』などがあり、特に若者の間ではアニメファン以外にも名前が知れている作品が多くあります。

実名報道自粛要請も無視、ネット上で物議を醸す

今回の事件を受けて各所から悲しみの声が聞かれる中、2019年7月26日夜に京都アニメーション社員の訃報が実名で報道されたことで、インターネット上では物議を醸しています

事前に京都アニメーションは報道各社に対し、遺族への取材や実名報道を控えるよう要請していました。それにも関わらず今回被害者の父親への取材や実名での報道がなされたことで、日本国内では報道を行ったメディアに対し非難の声が相次いでいます。

一方海外からはそのような批判はほとんど上がらず、報道された社員への追悼のメッセージが多く寄せられています。

これには主に2つの要因が考えられます。

まず本件は日本で起きた事件とあり、日本国内では非常に詳しく報道されます。

しかし海外では「京都アニメーションが実名報道の自粛要請をした」ことをはじめ、犠牲者数や犯人の情報以外の詳細に関してはほとんど報道されないと考えられます。そのため、海外のファンはそもそも被害者が実名報道されたことに対する憤りを感じる動機付けも希薄になります。

2つ目は、京都アニメーションによる実名報道の自粛要請を日本のメディアが無視したことは、海外ファンにとっては重要ではないということです。

今回の一件で「日本の報道のあり方」が問われていますが、多くの海外ファンにとって重要なのはそこではなく、犠牲者の情報です。

こうした背景から、日本のメディアが京都アニメーションの要請を無視したということは、海外ではあまり取り沙汰されていないのだと考えられます。

京アニ事件への海外の反応まとめ

京都アニメーションが手がけた作品は海外でも人気が高く、世界中にファンがいます。

今回の事件に心を痛めたファンも多く、インターネット上では多数の社員が亡くなったことに対する悲しみのコメントや、京都アニメーションへの想いをつづったコメントが多数見受けられます。

今回はその一部を紹介します。

  • 「もう本当にこれ以上京アニに関する悲しいニュースを受け取りたくない...無視できるとは思わないけど、一週間ずっと悲観的でいたくはないな...家に帰ったら、とりあえず京アニの作品を見返し始めようと思う。」
  • 「京アニの悲劇から距離を置こうとしたんだけど、とても無理だった。大学のときから京アニとともに過ごしてきたから。京アニはいつもそこにいたわ。私を内側から殺していくような感じ。本当に悲しい。」
  • 「この行為は理解できないよ。たくさんの罪なき人たちが亡くなったのはすごく悲しいことだ。」

  • 「今京アニのオープニングを見て、ものすごい悲しみに襲われてる…」
  • 「まだ京アニのことには悲しんでる。たくさんの見事な作品を見たし、心が打ちひしがれてるよ。」
  • 「ときどき生きるのって悲しいことだと思うんだ。今がどんなに美しくても、それはいつかただの思い出になって、花や花火のように消え去ってしまうんだ。」
  • 「遅いのはわかっているんだけど、たった今京アニで何が起きたか知った。このすばらしいスタジオに起きたことを見るのはすごく悲しい。」
事件に関する英語の投稿に関するTwitter投稿
▲Twitter投稿:編集部スクリーンショット

Twitter:事件に関する英語の投稿(https://twitter.com/lMetrix/status/1155050657558269952)

事件に関する英語の投稿に関するTwitter投稿
▲Twitter投稿:編集部スクリーンショット

Twitter:事件に関する英語の投稿(https://twitter.com/kaitou_m/status/1154986665527484416)

クラウドファンディングでは2億円が集まる

京都アニメーションへの海外でのクラウドファンディング:gofundmeより引用
▲[京都アニメーションへのクラウドファンディング]:gofundmeより引用

事件が発生したその日のうちに、海外では京都アニメーションへのクラウドファンディングが設立されました。設立したのはアメリカで「京アニ」作品の配信を行ってきたセンタイ・フィルムワークスで、当初の目標額は75万ドル(約8,100万円)でした。

しかしながら同クラウドファンディングには世界中から寄付が集まり、すでに236万ドル(約2億4,500万円)もの額になっています(2020年11月時点)。

京都アニメーションへの寄付を呼び掛けるSentaiのTwitter投稿
▲SentaiのTwitterより:編集部スクリーンショット

Twitter:Sentaiの投稿(https://twitter.com/SentaiFilmworks/status/1151726531896643584)

『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』公開へ

2020年9月18日より、京都アニメーションの新作映画『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』が全国公開されています。

映画公開前日の9月17日に「困難な社会情勢のなか作品を届けられてうれしい。ファンや関係者に感謝したい」とするコメントを発表しました。

この新作には2019年7月18日の京都アニメーション放火殺人事件の犠牲となったスタッフも、制作に関わっていたとのことです。この作品は放火殺人事件の影響で2020年1月公開予定が4月に延期され、さらに新型コロナウイルスの感染拡大によって再延期となっていました。

さまざまな困難を乗り越え公開に至ったことに対し、17日に発表したコメントでは感謝と多くの人々に作品を楽しんで欲しいと伝えています。

「京アニ」作品の世界への影響力はすごかった

事件発生から10日ほどが経っても、京都アニメーションへの支援やメッセージはとどまるところを知りません。

日本のファンからは「京アニの影響力をこういう形で知りたくはなかった」という声も上がっていますが、それでもやはり今回の事件でわかった京都アニメーションの国内外への影響力には驚くべきものがありました

今回の事件では未来ある若者を含む、多くのアニメーターやアニメ制作にかかわる人々が犠牲になりました。京都アニメーションの再建には時間がかかると予想されますが、支援の輪は各地に広がっています。

日本のアニメを愛する海外のファンの願いでもある、被害者の遺族が元気を取り戻すことや京都アニメーションの復活はこうした支援により着実に実現に近づいていくでしょう。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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