正式種目の一つであるボクシングは、古代オリンピックの時代からある競技です。近代オリンピックではほぼすべての大会で実施されており、女子は2012年のロンドン大会から正式種目となりました。
アマチュアのみとされてきたボクシングは、2016年のリオデジャネイロ大会よりプロ解禁となり、2020年の東京大会ではますますの盛り上がりを見せることでしょう。ボクシングの競技紹介、スケジュール、見どころ、日本代表選手などを紹介します。
※新型コロナウイルスのパンデミックを受け、東京オリンピック(五輪)・パラリンピックは1年程度の延期が決定しました。詳細な日程、選考基準などは、公式情報が発表され次第、順次更新します。
訪日ラボのメールマガジン登録はこちら>(無料)ボクシングの競技概要
ボクシングは、リングの上で2人の選手がパンチだけで勝敗を決めるというシンプルなスポーツです。ここでは、ボクシングの歴史やルールといった競技の概要を説明します。
ボクシングとは
ボクシングとは、両手にグローブをはめた2人の選手が、四角いリングの中でパンチをし合い勝敗を決めるスポーツです。自分の拳だけを使い、トランクス上部の「ベルトライン」より上、首筋・後頭部・背中を除く上半身を攻撃できます。
あごや心臓、みぞおちなど急所と呼ばれる身体の部分を、一瞬の隙をついてパンチすることで相手を倒します。自分を守るディフェンスと相手を観察して素早く急所を突くオフェンスのバランスが非常に重要なスポーツです。
ボクシングの歴史
紀元前4000年ごろに、古代エジプト軍隊でボクシングがおこなわれていたことが判読できる、象形文字や絵が見つかっています。オリンピックの正式種目となったのは第23回大会からで、当初は「相手が負けを認めるか気を失うまで試合を続ける」というルールで行われていました。
古代におけるボクシングでは死者も出るほど危険な競技だったため5世紀にはローマ皇帝により禁止され、ローマでは17世紀後半に安全なルールが制定されるまで途絶えていたという歴史もあります。
近代におけるボクシングの始祖は1695年に生まれたイギリスのジェームス・フィグ氏といわれています。フィグ氏は1718年にロンドンで「ボクシング・アカデミー」を設立し、ボクシングの指導を行いました。フィグ氏が当時教えていた「ボクシング」とはグローブを嵌めず素手で行うほか、蹴り、投げ、締め、噛みつき、目つぶしも許容されさらには武器の使用も含まれていたものでした。
現代のボクシングのルールにより近づいたのは1867年の「クインズベリー・ルール」からとされています。このルールにより投げ技が禁止され、ラウンド制、グローブの着用、KO負けが導入され、それからも数々の選手の安全を考慮した修正を受け、現在のボクシングの形に至っています。
勝敗のつき方
ボクシングの勝敗は様々な方法で決まりますが、一番わかりやすいものがKO(ノックアウト)です。相手のパンチによってダウンし、10秒以内に立ち上がれず、競技を続けられなかった際の判定方法です。
ダウンしなくても、明らかに競技を続けることが難しいとレフェリーが判断した場合や、本人やセコンドがギブアップをした場合は、TKO(テクニカルノックアウト)になります。リングにタオルが投げられるのを見たことがあるかもしれませんが、それはセコンドからのギブアップの合図です。
3分×3ラウンドの試合が終わった時点で決着がつかない場合は、5人のジャッジの採点による判定になります。判定は10点満点の減点式で、1ラウンドごとに有利な方には満点がつけられ、ダウンや反則などがあった場合は減点になります。
2人の選手の間に競技の続行が不可能と思われるほどの差がある場合や、選手がケガをして医師の判断で試合の継続が困難となった場合などは、レフェリーが試合を終了させるRSC(レフェリー・ストップ・コンテスト)となります。また、3回の警告(減点)を受けた選手は失格となり、勝敗が付きます。
東京オリンピック・ボクシング競技の注目ポイントは?
日本には最低限出場できる選手の数として男子4人、女子2人の開催国枠が与えられています。予選を経て選手が自力で出場枠を勝ち取れなかった場合、予選終了後に強化委員会が選手を決定します。代表選考や注目選手について解説します。
※新型コロナウイルスのパンデミックを受け、東京オリンピック(五輪)・パラリンピックは1年程度の延期が決定しました。詳細な日程、選考基準などは、公式情報が発表され次第、順次更新します。
この続きから読める内容
- 代表選考
- 注目選手
- 競技開催概要
- プロアマ問題
- プロ解禁となったオリンピック
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