11月15日、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が、東京・羽田空港着のチャーター機で来日しました。
16日午前に菅義偉首相と会談し、東京オリンピック・パラリンピックの来夏の開催を目指すことを再確認し、連携強化を図るためとされていました。
新型コロナウイルスの影響を受けて今年3月に大会の1年延期が決まって以降、バッハ氏の来日は初めてのことです。
本記事では、注目が集まった今回の来日期間のうち、特に活動が目立った11月16日〜17日の2日間でバッハ会長は何をしたのか、その動静を整理します。
IOCバッハ会長きょう来日、菅首相と会談:日本はコロナ「第3波」それでも五輪を開催する意義とは?
2021年に延期された東京オリンピックを控える中、新型コロナウイルスの感染拡大は欧米を中心に今もなお続いており、日本でも感染「第3波」が懸念されています。そのような状況の中、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が、11月15日~18日に来日する予定となっています。東京オリンピック開催の可否に注目が集まる中、本記事では東京オリンピック開催に向けた見通しについて考察します。インバウンド対策にお困りですか?「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ...
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16日:各主要人物との会談 五輪開催への連携強める
11月16日、バッハ会長はオリンピックに関わる主要人物との会談を通して、開催に向けた連携を強化しました。
それぞれの内容を振り返ります。
午前、菅首相と会談:開催実現の意思表明
まず午前に菅首相と会談し、菅首相は外国人スポーツ選手への隔離期間中の対応や、制限以上の観客数でのプロ野球観戦における感染対策などについて紹介しました。
菅首相は東京オリンピックへの観客の参加を想定したうえで、規制の上限や防疫措置の方法について検討を進めているとし、バッハ会長と大会の実現に向けた緊密な協力を行っていくことで一致しました。
東京オリンピックで収容する観客数については、来年の春までに決定するとしています。
午後、小池都知事と会談:開催に向け連携強める
続いて午後は小池都知事と会談しました。小池都知事は「新型コロナウイルスに打ち勝った東京大会としたい。東京都、また日本として最大限の努力を重ねていて、安心安全の大会として世界中からアスリートをお迎えできるよう努めている」と、東京オリンピック開催への意欲と、外国人選手の受け入れる環境を整える準備を進めていることをアピールしました。
これに対しバッハ会長は大会の安全な開催に向けて一緒に協力していきたいと延べつつ、もしワクチンが開発・提供開始された後は、IOCとして来日前にできるだけ多くの選手へワクチンの予防接種を受けさせる考えを明らかにしました。
JOC森会長と合同記者会見:IOCがワクチン費用負担を表明
その後バッハ会長は、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会(JOC)の森会長と合同記者会見を行いました。
バッハ会長は、日本ではすでにプロ野球や体操など、観客を入れて安全に大会が行われていると言及し、ワクチンが供給されればIOCが費用を負担すると表明しました。
ただし、ワクチン接種を大会参加の条件とはしない考えを示しました。
安部前首相にオリンピック・オーダー(功労賞)授与:歴代首相で初
また、この日バッハ会長は五輪ムーブメント発展への寄与をたたえる「オリンピック・オーダー」(功労賞)を安倍前首相に授与しました。
安倍前首相は2013年9月にブエノスアイレスで東京招致のスピーチを行いました。また、2016年にリオデジャネイロ五輪閉会式ではスーパーマリオの帽子をかぶって登場し、「安倍マリオ」として大きな反響を呼び、海外メディアでも大きく報じられました。バッハ会長も当時の様子に言及しつつ、「あの瞬間が忘れられません。」と感謝を延べ、「東京五輪の開会式であなたがどんなコスチュームで登場するか、楽しみです。」とコメントしました。
日本人の受章者は4年ぶり63人目で、歴代首相としては初となります。
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17日:国立競技場や選手村を視察
翌17日、バッハ会長は国立競技場や選手村を視察しました。
国立競技場を見学
バッハ会長は東京オリンピックのメインスタジアムとなる国立競技場を初めて視察し、「日本的な建造物で色合いが落ち着いている。既に五輪の雰囲気を醸し出している」と述べました。
一方この視察中、国立競技場の周辺では、市民数十人が拡声器で「五輪、今すぐやめろ」などと抗議していました。
選手村を視察:ソーシャルディスタンスや景色を賞賛
続いてバッハ会長は、中央区晴海の選手村も視察し、「ソーシャルディスタンスが十分取れる。選手はリラックスして安全に過ごせる」とコメントし、安全面を十分に評価しました。
この続きから読める内容
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