中国南部の海南省で、第1回中国国際消費品博覧会(消博会)が、2021年5月7日から10日までの4日間にわたって開催されます。
世界69の国と地域から、648の企業と1,193の製品が集まります。日本からもJETROによるジャパン・パビリオンが出展し、ライフスタイル・ヘルスケア分野を中心に日系企業19社が参加します。
海外展示品の展示期間中の免税政策も発表されており、コロナ禍により海外からの日本製品消費額が落ち込む中では期待が寄せられます。
インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)
初の中国国際消費品博覧会が開催、国内の経済回復や貿易促進にも期待
海南島では、現在一人当たりの免税割当額が大幅に引上げられるなど、離島免税等の各施策が進められています。
このことから、中国国内では、新型コロナウィルスの影響で海外旅行に行けない状況が続く中で、免税品ショッピングを目的とした海南島への国内旅行人気が高まっています。
同博覧会は、感染症拡大の影響により大きな打撃を受けた中国国内消費に貢献するかと注目されています。
第1回中国国際消費品博覧会
5月7日から、中国で初となる国際消費品博覧会が開催されています。博覧会の概要は以下の通りです。
- 開催日程:2021年5月7日-10日
- 会場:海南国際会展センター(海口)
- ホスト:中国商務省、海南省人民政府
- 主催者:商務省貿易開発局、海南省国際経済開発局
博覧会は、国際消費名品の世界展示取引プラットフォームと位置づけられており、中国商務部の高峰(Gao Feng)報道官が4月25日の記者会見にて実施を発表した、全国「消費促進月」シリーズキャンペーンの一つにも組み込まれています。
なお、最初の3日間は企業による商品の発売と契約の締結が主となっていますが、最終日には一般公開される予定で、運営側は合計20万人以上が来場すると予想しています。
海南省における貿易、投資の自由化促進と共に、中国国内の消費を押し上げることにも期待が膨らみます。
日本パビリオンも出展 今後の市場拡大に向けて
日本は、JETROによる日本パビリオンが出展しています。大手電子機器メーカーで、電子体温計や家庭用血圧計を扱うオムロン、海南省で出店拡大を進めるローソン中国などを含む日系企業19社が参加します。パビリオン以外では、花王グループ、資生堂なども参加しています。
また、日本最大の総合免税企業であるラオックス(LAOX)も出展しています。今回の消博会で日本酒、ウイスキー、化粧品を主に販売し、中国国内で免税で買い物ができる本博覧会を今後の中国免税市場へ進出への足掛かりにしたい考えです。
LAOX中国の路妍執行副総裁は、「消博会の会場で、日本の商品に興味を持つより多くのバイヤーやチャネラーが見つかり、新たな(提携)チャンスが見つかることを期待している」と話しています。
なお、消博会の期間中、海南島外から訪れた人は海口(Haikou)、三亜(Sanya)の免税店で10万元(約168万円)以内の免税商品を購入することができるということです。
また、世界各国からは、スイスのスウォッチ、オーストリアのスワロフスキー、アメリカのDELL、テスラ、COACHなどが出展します。世界初公開となる新製品も発表される予定です。
関連記事:中国富裕層の人数が米国を抜いて世界一に、その実態と特徴とは
インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
訪日ラボに相談してみる
<参考>
CRI online:第1回消博会、間もなく開幕=国内外の出展者が期待「新プラットフォームが世界により多くのビジネスチャンスもたらす」
AFP BB News:「メーデー」連休が迫ってきて 大量の消費促進キャンペーンがやってきた! 中国
AFP BB News:動画:中国初の国際消費財博、1200以上のブランドが出展
JETRO:海南省で初の国際消費品博が開催 ―「第1回中国国際消費品博覧会」にジャパン・パビリオンを出展―
中国国際消費財博覧会公式サイト:关于我们
2025年最新版!インバウンド×デジタルマーケティング戦略【訪日ラボトレンドLIVE スペシャルver.】
2024年も残りわずかとなりました。来年2025年は大阪・関西万博が開催されるほか、中国市場の回復などもあり、今年以上の盛り上がりが予想されています。2025年に向けて、訪日旅行者へ向けたマーケティング戦略を強化していきたいと考えている事業者の方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、株式会社movが毎月開催している「訪日ラボトレンドLIVE」をスペシャルver.としてお届け。今こそ知っておきたい「インバウンド×デジタルマーケティング戦略」を徹底解説します!
<本セミナーのポイント>
- 観光・インバウンドに詳しい専門家3名が登壇!
- 2025年に向けた「インバウンド×デジタルマーケティング」の戦略や施策について、「深掘り」した情報を「いち早く」「無料で」学べる!
-
質疑応答の時間もご用意。インバウンドに関する疑問・お悩みについて、専門家から直接「ヒント」を得られる!
詳しくはこちらをご覧ください。
→2025年最新版!インバウンド×デジタルマーケティング戦略【訪日ラボトレンドLIVE スペシャルver.】
【インバウンド情報まとめ 2024年11月前編】UberEats ロボット配達開始、万博需要見すえ大阪で ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。
この記事では、主に11月前半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→UberEats ロボット配達開始、万博需要見すえ大阪で:インバウンド情報まとめ【2024年11月前編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」
スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!