一般財団法人日本財団ボランティアサポートセンターと、世界最大級の旅行コミュニティプラットフォームのAirbnbの日本法人は、共同で「City Castによるバーチャルツアー」を実施するということです。本件は東京2020参画プログラムに認証されています。
Airbnbのプラットフォームにて、シティキャストが7月8日からオンライン体験予約受付を開始、7月30日から8月29日の期間で実施します。
新型コロナウイルスの影響で、街の魅力を伝えるのが仕事であったシティキャストの仕事が当初より少なくなる可能性が考えられる中、このツアーではオンラインで街の魅力を伝えるべく、9の自治体から20グループ、89人がホストとなって街のバーチャルツアーが開催される予定です。
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City Castによるバーチャルツアーとは
City Castによるバーチャルツアーとは、街の魅力を伝えるべく、その街のシティキャスト(東京大会都市ボランティア)が中心となって外国人向けに実施されるオンラインツアーです。
このバーチャルツアーは、東京オリンピックの5日間、パラリンピック3日間の計8日間、延べ50回開催される予定です。
参加人数は最大10名までで、双方向の関係性が持ち味となる、1時間程度の体験ツアーが実施される予定です。
今回は7月5日に開催された宮城県東松島市のバーチャルツアーの体験会の様子について、詳しく紹介します。
なお、City Castによるバーチャルツアーは本日から応募可能となります。
募集ページ:東京2020応援プログラム:City Castによるバーチャルツアー(外部サイトへ)
「視聴者参加型」東松島のバーチャルツアーの様子
このツアーは復興に対して支援してくださった世界中の人々への感謝とともに、復興のシンボルとしての東松島の様子が伝わる内容で展開されました。
また震災の様子に加え、東松島ならではの特産物や風景についての紹介がありました。
動画つきで乗船風景観覧|奥松島遊覧船
ツアーは随時視聴者からの質問に答えながら、奥松島遊覧船の様子を写真だけでなく動画で紹介する形で始まりました。
動画では、船が岩肌のすぐそばなどを走行するなど、臨場感が伝わってきました。さらに街の風景について、クイズなどを取り入れながら説明する姿も印象的でした。
参加後、視聴者はメールから実際のコース内容を詳しく確認できるようになっており、英語、韓国語、繁体字など4言語に対応するサイトも紹介されました。
震災復興の様子、インタビューも踏まえて丁寧に説明
次に、東京大会のテーマでもある「復興五輪」の思いを伝えるべく震災について丁寧に紹介がなされました。
震災に関しての施設や説明も多言語に対応している他、地元の人へのインタビューで実際の様子が伝わってきました。
また、津波の悲惨さを伝えるだけでなく、防災訓練などにも力をいれている様子を紹介することで実際に訪れる際の不安を軽減しようと語りかけていたのも印象的でした。
双方向での会話が弾む、東松島の食紹介
最後は東松島の食について、写真とクイズとともに紹介されました。
ホヤについて、日本人でも一瞬戸惑ってしまうこの問題が出題されました。選択肢にない「ひっかけ問題」を出題することにより、遊び心あふれる演出もありました。
また参加者に求められ味の感想などを事細かに説明するなど、参加者とホスト双方向での会話の時間も十分に設けられていました。
「世界200以上の国に復興への感謝を」バーチャルツアーにかける思い
ツアー終了後、このツアーに込めたメッセージとしてホストの京野さん、そしてAirbnbから説明されました。
シティキャストで震災の語り部ボランティアをしている京野さんは、復興五輪という五輪決定当初のメッセージが薄れているという危機感からこの取り組みに参加しました。
震災の語り部がかなりの高齢であるため、自分たちの力だけではオンラインツアーを企画することができないことから、Airbnbの協力の下で世界に思いを届けることができると語っていました。
また主催者のAirbnbも、「Airbnbの世界200ヵ国以上の国でサービスを提供しているというグローバル展開を軸に、ライブでの双方向コミュニケーションを意識したツアーを提供したい」とツアーにかける思いを述べていました。
また東京大会が終了した後も、定期的にAirbnbのプラットフォームを利用し東松島の様子を発信したいという思いが京野さん、Airbnbの双方から述べられました。
なお東京大会期間中は、外国語だけでなく日本語のプログラムも開かれるため、一度参加しオンラインの様子を体感するのも一策だと考えられます。
バーチャルツアー募集ページ:東京2020応援プログラム:City Castによるバーチャルツアー(外部サイトへ)
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