訪日タイ人向けプロモーションを提供し、インバウンドメディア「Chill Chill JAPAN」を運営する株式会社アジア・インタラクション・サポートは、「タイ人の訪日に関する意識調査」より「訪日旅行で期待する観光」を発表しました。
今回の調査では、訪日旅行でタイ人が期待する観光についてインターネットユーザーを対象に2,300名の回答を得たということです。
なお、本意識調査では5つの質問から集計がなされています。
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タイ人の期待する観光:「自然観光」や「桜」など自然への憧れが反映された結果に
タイ人への「訪日旅行ではどんな観光に期待していますか(複数回答)」という質問では、「自然観光」が最も支持される結果となりました。
次いで「ランドマーク施設」「桜」「雪」となっています。

自然に関する観光に興味、関心の高いタイ人ですが、「祭り」「神社仏閣」「古い街並み」など日本文化への注目度も高いことが分かります。
続いて「訪日旅行ではどんな観光に最も期待していますか(単一回答)」という質問では、ランドマーク施設が最も多くの支持を得る結果となりました。

ランドマーク施設以降は「自然観光」「雪」「桜」という結果になっており、前述した「期待する観光」からは大差ない結果となりました。
先日発表された「タイ人に人気の観光スポットランキング」では、富士山や上高地、只見線、白川郷などの景観が美しいスポットが多くランクインしています。
また観光施設別でみると、東京ディズニーリゾートやUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)、東京タワー、スカイツリーなど定番のランドマーク施設が票を獲得しています。
タイ人とはまた違った魅力のある日本の景観や、タイには無いランドマーク施設など、自然や四季を感じることのできる日本に対する憧れが反映された結果と言えるでしょう。
タイ人の期待する観光(訪日回数別):訪日回数の増加に伴い、自然に関する期待度が高い結果に
続いて、訪日旅行で期待する観光について訪日回数別で集計した結果です。
訪日回数の増加に伴って、自然に関する「桜」「雪」「自然観光」などの項目が増加傾向にあることが伺えます。
また、「祭り」「神社仏閣」「古い街並み」については、どの層でも比較高い水準で期待されていることが分かります。

続いて、訪日旅行で最も期待する観光について訪日回数別でみると、「ランドマーク施設」「雪」「自然観光」がほぼ2桁台で推移しており、多くの層から高い評価を得ていることがわかりました。
一方で、「お城」「海」「夜景」「山」については関心が薄く、特に「夜景」と「海」は1%を切る層も多くみられ、タイ人に焦点を当てた観光コンテンツとしては開拓が必要といえそうです。

この質問項目からも、日本ならではの自然や四季を体感できる観光として、タイ人からの評価の高さが伺えます。
タイ人の最も期待する観光(過去3年間の推移):日本文化に関する関心の深さが伺える結果に
次いで、「訪日旅行で最も期待する観光」について過去3年間の推移です。
2019年から2021年までの3年間で、「神社仏閣」「古い街並み」「祭り」と日本特有の文化に対する関心の深さが著しい結果となりました。
前述した「タイ人の期待する観光」、「タイ人の最も期待する観光」ともに自然に関する観光コンテンツには、根強い人気があることが分かりました。
インバウンド需要の回復に先立ち、訪日外国人旅行客に人気のコンテンツの磨き上げを図ることが、リピーター獲得のカギと言えそうです。
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<参照>
株式会社アジア・インタラクション・サポート:プレスリリース(PRtimes)
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
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【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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