広告代理店の株式会社電通は、「COVID-19生活者意識ナビゲーター(第19回日米比較編)」を日本の20~69歳の男女1,000名を対象に実施しました。
2021年11月下旬に行われた本調査は、電通の海外事業を統括する「電通インターナショナル社」の米国拠点が、2020年3月下旬から翌年10月にかけて24回にわたり実施したコロナ禍での生活者の意識調査を、日本でも同様に実施したものとなります。
また、本調査は「生活者の心理ステージ」「コロナ禍の状況認識」「感染拡大時期と現在行っている予防策」「年末年始の集まり」「3回目のワクチン接種意向」 の5つで構成されています。
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生活者の心理ステージ
「生活者の心理ステージ」については、今回の新型コロナウイルスの感染拡大が日常生活にどのような影響を与えたかについて、ステージ別に生活者の心理変容を明らかにしています。
日本ではステージ4「収束の兆し」が第17回以降増加傾向にありましたが第19回で26%と、調査史上最も高い割合となりました。
また、ステージ3「順応・適応」からステージ5「収束後の生活へ」にかけては68%と、第17回の35%からは33%上昇、第18回の56%からは12%の上昇でウィズコロナへと心理状態が移行している様子がうかがえます。
一方米国では、第21回以降にステージ4から5にかけ減少していましたが、第24回でともに増加しています。
コロナ禍の状況認識
「コロナ禍の状況認識」は、今までの新型コロナウイルスの感染状況の経過について、回答者がどう感じるかについて調査した結果です。
日本では「感染状況は落ち着きを取り戻してきている」「うまく対応できている」「感染拡大は間もなく終わると思う」の合計が84%と過去最高を更新しました。
また、それぞれの数値も順位57%、23%、4%と過去最高を更新しています。
上記に伴い、感染状況は悪化しているものの「対応できる範囲内」「手に負えない」はそれぞれ過去最低の割合となり、悲観的な認識は減少しています。
日米ともに「感染拡大は間もなく終わると思う」とした人は、全調査を通して一桁台と非常に低い割合で推移しています。
感染拡大時期と現在行っている予防策
「感染拡大時期と現在行っている予防策」では、新型コロナウイルスの感染者数が増加していた頃と比較し、第19回の調査時にとっている予防策について回答を得ています。
日本では感染者数の増加時期から変わらず行っている予防策について、「マスクの着用」が最も高く84%となり、次いで「自宅で過ごす時間を増やす」が51%、「会う人の数を減らす」が45%と活動の自粛が上位に挙がっています。
活動の自粛以降は、約4割程度が「旅行を控える」「外食を控える」「生活必需品以外の支出を減らす」と感染予防として外出の自粛を継続・徹底していました。
年末年始の集まり
「年末年始の集まり」については、家族や友人・知人との集まりを開くと思うか否かについて調査した結果です。
年末年始に家族や知人と集まることについては約2か月前の調査結果(第17回)と比較し、1度でも「行いたい」とした人は「少人数での集まり」「大人数での集まり」で増加しており、ぞれぞれ15%と7%の増加となりました。
対面で集まる意欲が増加傾向であった一方、「リモートでの集まり」を「行わない」とした人は2%の増加で、緊急事態宣言下(第17回)の調査時とさほど変わらない意識であることが明らかになっています。
3回目のワクチン接種意向
「3回目のワクチン接種意向」は、計77%の調査対象者が「3回目のワクチン接種をしたい」と回答しました。
うち、混合摂取を望む人は11%と少数派となっています。
一方で、3回目のワクチン接種を望まない人は23%と全体の約2割に上っています。
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