2023年10月1日にJRの訪日外国人向け鉄道周遊パス「ジャパン・レール・パス(以下、JRパス)」が大幅値上げしたことを受け、旅行・レジャー予約サイトの「Klook」が緊急調査を実施しました。
「値上げ後もJRパスを購入したい」と答えた人は39%にとどまった一方、9割以上は円安などを理由に「日本旅行はまだまだお得」と考えていることがわかりました。
しかし、70%が「日本の交通システムは難しくて分かりにくく、利用しにくい」と感じているなど、受け入れ環境に対する課題が浮き彫りになる結果となりました。
詳細な調査結果を見てみましょう。
JRの訪日外国人向けパス値上げ、外国人の反応は?
JRパスは、訪日旅行者にとって手頃な価格で移動できるとして人気を得ています。2023年10月1日に値上げが実施されたことを受け、Klookがアジア太平洋地域7市場(韓国、台湾、シンガポール、オーストラリア、フィリピン、ベトナム、香港)における18歳以上の男女を対象に調査を実施しました。
「値上げ後も次の日本旅行でJRパスを購入したいですか」と聞いたところ、「はい」と答えた人は39%で、61%が「次回の日本旅行でJRパスを購入するかどうかについて迷っているか」「購入予定がない」と回答しました。
一方で、94%の人は「他にも交通手段があること」「円安」を理由に日本への旅行はまだまだお得だと考えています。
JRパスの値上げ後は、代替手段として新幹線を利用している訪日客が多く、JRパスよりも新幹線の区間片道きっぷの売上が4週連続で上回っていることもわかっています。
なお、訪日客が移動手段を選ぶ際に最も重要視するポイントは、「料金の手頃さ」「チケットの予約や引き換えのしやすさ」「1枚のチケットでカバーできる都市や距離の長さ」です。
7割の訪日客が「日本の交通システムはわかりにくい」
回答者の70%が「日本の交通システムは難しくて分かりにくく、利用しにくい」と答えていて、とくに首都圏においては多くの路線があることから、便利ではある一方で乗り換えなどが難しいと認識されていることがわかります。
今後、訪日客にとってよりスムーズな旅行体験を提供するための取り組みが求められます。
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<参照>
Klookプレスリリース:【訪日客向け緊急調査:JRパス値上げ】6割以上がJRパス購入を躊躇する一方で、9割以上が日本旅行は「まだまだお得」と回答。円安と新幹線の区間片道きっぷが旅費上昇の抑制に。
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