株式会社帝国データバンクは4月3日、2024年3月の国内景気動向を発表しました。
国内景気は3ヶ月ぶりに改善をみせており、好調な観光産業や、インバウンド消費の拡大が主な押し上げ要因として挙げられています。
帝国データバンク、2024年3月の国内景気動向を発表
帝国データバンクは4月3日、全国2万6,935社を対象とした2024年3月の国内景気動向を調査・集計し、景気DIとして発表しました。
景気DI(Diffusion Index)とは、景況感や業況判断の方向感を測るための指標です。指数が50以上なら景気が上向き、50以下だと下向きと判断されます。
国内景気は3ヶ月ぶりに改善
2024年3月の景気DIは前月比0.5ポイント増の44.4で、3ヶ月ぶりに改善しました。

3月は日本銀行によるマイナス金利の解除など、金融政策の正常化が始まりました。3月の景気DIは、活発なインバウンド消費や好調な国内観光産業が押し上げ要因となっています。

今後の景気は、インバウンド需要の拡大もプラス材料となり、緩やかに回復すると見込まれます。
業種別「旅館・ホテル」の景気DIがトップ
業種別では、10業界中8業界で改善しました。

特にインバウンド需要のほか、春休みによって「旅館・ホテル」など個人消費関連の業種が上向いています。

「旅館・ホテル」の景気DIは60.6で、全業種中でトップとなっています。
各地の観光産業が好調
地域別では、北陸や南関東、東北など10地域中9地域で改善しました。
能登半島地震からの復興が進められるなか、29都道府県で改善し、各地の旅行・観光産業は好調となっています。北陸は震災前の基準には戻っていないものの、北陸新幹線延伸や北陸応援割の効果などにより、3ヶ月ぶりに改善しました。
東北も外出機会の増加とともに、地域割などにより観光土産などの購入が好材料となりました。
観光産業への期待も高まる
2023年の訪日消費額は初の5兆円を突破し、観光産業は日本経済においてますます重要な地位を占めるようになっています。
帝国データバンクの今後の見通しでは、景気の持ち直しのためのプラス材料としてインバウンド需要拡大が挙げられており、観光産業の盛り上がりに引き続き注目が集まります。
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帝国データバンク:国内景気は、3カ月ぶりに改善 観光産業が押し上げ、今後は賃上げと為替レートの動向が焦点に
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