国際航空運送協会(IATA)は、2024年4月の世界の旅客需要に関するデータを発表しました。
4月の世界の航空総需要(RPK)*は前年同月比で11.0%増加し、総供給量(ASK)は9.6%増という結果でした。4月の搭乗率(世界全体)は、昨年よりも1.0ポイント高い82.4%で、引き続き需要回復傾向が続いています。
航空需要は36ヶ月連続で増加しており、北半球の夏の旅行シーズンが始まるなかで、5月以降も需要の拡大が強く期待されています。
*RPK(Revenue Passenger Kilometers)…有償旅客キロ(有償旅客数×輸送距離)
*ASK(Available Seat Kilometers)...有効座席キロ(総座席数×飛行距離)
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国際線は「力強い成長」を維持
続いて、国際線需要(国際線RPK)は世界全体で前年同月比15.8%増と、力強い成長を記録しました。搭乗率は前年同月比0.7ポイント増の82.2%に改善し、過去2年間で最も高い水準に達しています。
すべての地域の国際線需要が6%を超え、北米以外の地域は2桁成長を達成するなど、国際線需要は全世界的に好調だといえます。
市場をリードするのは3月と同様に、アジア太平洋地域です。同地域において、4月は前年同月比32.1%増を記録しています。これは他の地域の2倍を超える成長率です。
その他の地域の国際線RPKは、アフリカが前年同月比15.5%増を記録しました。次いで中南米が14.5%増、中東が14.2%増、欧州が10.1%増で、唯一の一桁成長となった北米は6.5%増でした。

国内市場は緩やかな増加傾向
2024年4月の国内線需要(国内線RPK)全体は、前年同月比4.0%増を記録しました。地域別ではオーストラリアの成長率が最も大きく、6.9%増を記録しています。
一方で、需要拡大を牽引してきた中国は、連休需要のピークが過ぎた結果、成長率は4.2%と鈍化。日本の国内線需要は0.1%増で、地域別で唯一前年同月比でほぼ変化がありませんでした。日本の国内線需要は横ばいですが、需要傾向としては「引き続きポジティブ」とIATAは発表しています。
その他の地域の国内線需要は、ブラジルが前年同月比6.5%増、米国が3.2%増、インドが2.7%増でした。

夏の旅行シーズン到来、需要増加に強い期待
36か月連続で増加を続ける世界の航空需要。成長率は2024年3月と比べて緩やかになったものの、引き続き2桁成長を続けています。
この結果を受け、IATAの事務局長のウィリー・ウォルシュ氏は「北半球の夏の旅行シーズンの到来に伴い、夏の強い需要増加を期待しています」と発言。さらに、IATAの乗客調査で97%の乗客が「直近のフライトに満足している」と回答したことを受け、「旅行業界のあらゆる部分が、高い顧客満足度を維持することに注力する必要があります」と述べました。
また、同じIATAの乗客調査で、88%の乗客が「航空旅行は生活をより良くする」と回答しています。この点に対しウォルシュ氏は、航空交通がもたらす経済効果を認識しつつ、「2050年までに炭素排出量を実質ゼロにし、人々が引き続き飛行機旅行のメリットを享受できるようにすることが極めて重要」との考えを示しました。
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