訪日ラボ運営会社の株式会社movが、「口コミコム
」の分析機能を用いて業界別や企業の調査レポートを紹介する本連載(連載はこちら)。
今回はカプセルホテルチェーン3ブランド(ナインアワーズ / ファーストキャビン / 安心お宿)に寄せられた約3,400件の口コミを分析しました。
「ブランド別の平均評価(★の数)」や「キーワード分析」に加え、口コミコムの新機能である外国語口コミ分析を用いた「各ブランドの口コミにおける外国語比率と言語内訳」についても分析しています。
業界動向の把握や自店舗の口コミ対策に、ぜひ本レポートをご活用ください。
調査結果(抜粋)
本調査は、カプセルホテルチェーン3ブランドの口コミ3,412件を対象に行いました。
- ナインアワーズ(株式会社ナインアワーズ):11店舗
- ファーストキャビン(株式会社ファーストキャビンHD):10店舗
- 安心お宿(株式会社サンザ):4店舗
(※調査対象の店舗は編集部がランダムに選出)
ここからは、調査結果の一部を抜粋してお伝えします。調査の全容をご覧になりたい方は、レポートをダウンロードしてご確認ください。
口コミ数が多いのは「ナインアワーズ」、平均評価が高いのは「安心お宿」

こちらの散布図では、調査対象3ブランドの「1店舗あたりの口コミ数」「平均評価(★の数)」を算出しています。
1店舗あたりの口コミ数がもっとも多いブランドは「ナインアワーズ」で192.2件、平均評価(★の数)がもっとも高いブランドは「安心お宿」で★4.11でした。
「安心お宿」では、★5の割合が半数近いスコアに

こちらのグラフでは、調査対象3ブランドの「評価(★の数)の内訳」を算出しています。
3ブランドの中でもっとも平均評価が高い「安心お宿」では、★5の割合が49.5%と半数近いスコアとなっています。
「安心お宿」では「ラウンジのフリーサービス」に関連するキーワードが多く使用されている

こちらの表では、3ブランドそれぞれの口コミで使用回数が多いキーワードをランキング化し、そのキーワードがポジティブな文脈で使用されている割合(ポジティブ率)を算出しています。
平均評価がもっとも高い「安心お宿」では「無料」「サービス」「ドリンク」など、ラウンジでのフリーサービスに関連するキーワードが多くランクインしています。
カテゴリ別キーワードでブランド間の評価の違いを調査

こちらの表では、「施設・設備」に関連するキーワードに焦点を当て、各キーワードの「1店舗あたりの使用回数」「ポジティブな文脈で使用される割合」の違いを調査しています。
< カテゴリ:施設・設備 >
・ナインアワーズ
キーワード「アメニティ」の使用回数が他ブランドと比較して高く、「アメニティの充実さや清潔感」に満足する声が多く見られました。
・ファーストキャビン
キーワード「浴場」は使用回数が他2ブランドよりも多く、ポジティブ率も91%と高スコアでした。実際の口コミでも、「大浴場でゆっくりとくつろぎ、疲れをとることができた」という声が集まっていました。
・安心お宿
フリードリンクや軽食を楽しめる「ラウンジ」、サウナ付きの「風呂」といったキーワードで使用回数・ポジティブ率が高くなっています。
レポートでは「接客」「店内」「立地」「値段」「オペレーション」に関連するキーワードでも調査をしています。ぜひダウンロードしてご確認ください。
日本語と外国語では評価ポイントに大きな差

こちらの表は、調査期間における口コミの中で、日本語口コミのキーワードと外国語口コミのキーワードで使用回数の多いキーワードを順に並べ、それらがポジティブに語られている割合を示しています。
外国人と日本人では評価をするポイントが異なるなど、この分析でお客様が何に満足をしていて、何に不満を抱えてしまっているのかが明らかになります。
調査内容の詳細をご覧になりたい場合は、レポートをダウンロードしてご覧ください。また、自社の分析を希望される方は株式会社movまでお問い合わせください。
本レポートに関するお問い合わせ:kcom_report_request@mov.am
調査の概要
- 口コミ分析対象期間:2024年1月1日〜2024年11月30日
- 対象サイト:Googleマップ
- 口コミ取得数:3,412件
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「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
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訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
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