広告とは?定義やおもな種類、特徴を解説

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広告とは商品やサービスの認知度を高め、販売促進を目指すことをいいます。

私たちの生活圏にはあらゆる場所に広告があふれていますが、テレビ、新聞、インターネット、街中など掲載場所は多岐にわたり、商品やターゲットによって展開する場所や方法を選択していく必要があります。

なかでもSNSを活用したオンライン広告は、ターゲットの行動や興味に基づき正確なセグメント化が可能です。

インバウンド需要が高まる中、訪日前の認知拡大から帰国後の再訪促進まで効果的にアプローチできるため、インバウンド対策における集客ツールとしてもオンライン広告は注目されています。

本記事では、広告の基本的な定義からその種類や特徴までわかりやすく解説します。

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広告とは

広告は、企業が取り扱っている商品やサービスを知ってもらうための宣伝活動のひとつです。最終的な目的は、商品やサービスを購入してもらうことにあります。

日本で使われる「広告」という言葉には、発信者側から見た広告活動を指す「advertising」と、消費者側から見た広告を指す「advertisement」という2つの側面があります。

広告の定義

広告として定義されるための要素には、「広告を出している企業や団体が明らかになっている」「掲載している媒体がある」「有料で掲載している」「メッセージ性のある」などが一般的に挙げられています。

広告は企業や団体から目的をもって掲載されるものであるため、その意図にそぐわないものは広告としての役割を果たしていないといえます。

広告は3種類に大別される

広告には、大きく「インターネット広告」「マス広告」「セールスプロモーション広告」の3種類があります。

インターネット広告はインターネット上で表示されるもので、競合が多い一方で手軽に始められその効果を測定しやすい点が特徴です。

マス広告(テレビ・新聞・ラジオ・雑誌)はオフラインで実施されるもので、一定の露出が保証されている代わりに掲載費用が高い傾向にあり、商品やサービスによっては向き不向きがわかれるという特徴があります。

セールスプロモーション広告は、ダイレクトメールなど、ターゲットを絞った広告のことを指します。顧客の購買行動をより高めることに焦点を当てているため、一度に届けられる人数が少ない代わりに、問い合わせや購入などのアクションにつながりやすいことが特徴です。

広告費の約5割はインターネット広告

電通が2025年2月に発表した「2024年 日本の広告費」によると、日本の総広告費は、7兆6,730億円(前年比104.9%)で3年連続で過去最高を更新しました。

なかでもインターネット広告費は3兆6,517億円(前年比109.6%)で、総広告費の5割に迫る47.6%を占めます。マス広告は2兆3,363億円(前年比100.9%)で、3年ぶりに前年を超えています。

インターネット広告の種類と特徴

まずは、インターネット広告の種類と特徴を紹介します。

  • リスティング広告(検索連動型広告)
  • バナー広告
  • アフィリエイト広告
  • SNS広告
  • メール広告

リスティング広告(検索連動型広告)

リスティング広告は検索連動型広告とも呼ばれます。ユーザーが関連するキーワードを検索した際、その検索結果に表示させる広告を指します。

ユーザーの検索ニーズに合わせて表示できるため、見込み客に情報を届けられることや、クリック数やインプレッション数などの数値を把握し、費用対効果を確認できることが特徴です。

リスティング広告は、基本的にユーザーのクリックごとに料金が発生し、クリック数やキーワードのボリュームなどによって金額が変わる仕様です。

バナー広告

バナー広告は、ページの一部に画像や動画を掲載してランディングページなどへの遷移を促します。

視覚に訴求できるため、認知度アップにもつながるというメリットがあります。

アフィリエイト広告

広告主が指定する商品やサービスを個人または企業が自分のウェブサイトやブログ、SNSで紹介し、ユーザーがリンクを経由して購入や登録を行った場合に広告主から報酬が支払われます。

成果報酬型の広告であるため、広告主にとって初期費用を抑えやすく、費用対効果が高いのが特徴です。

一方で、アフィリエイターの質により広告の質や効果にばらつきがあったり、管理が複雑になったりといった点がデメリットとして挙げられます。

SNS広告

SNS広告はXTwitter)やFacebookInstagramといったSNS上に掲載される広告で、細かくターゲティングして配信できるのがメリットです

各ユーザーのタイムライン上に、他の一般的な投稿とほぼ同じフォーマットで表示できるものもあり、「いいね!」や「シェア」で拡散される可能性もある点はSNSならではの特徴です。

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メール広告

メールを使って広告を配信する形式で、メルマガに登録している顧客や特定のリストに基づいて情報を配信します。「自社配信型」と「他社メルマガを利用する広告型」があります。

ターゲットに直接情報を届けられ、配信コストが低く、大量のユーザーにアプローチが可能で、新商品の告知、キャンペーン情報の配信、既存顧客へのフォローアップや再訪促進に効果的です。

一方で、開封率やクリック率が低い場合、効果が薄いというデメリットもあります。

マス広告の種類と特徴

マス広告には「テレビ広告」「新聞広告」「ラジオ広告」「雑誌広告」の4つがあり、これらをまとめて「4マス広告」と呼びます。

それぞれの特徴やメリットを紹介します。

テレビ広告

テレビ広告はテレビ上で放映されるCMを指し、番組の時間内で流れるタイムCMとそれ以外で流れるスポットCMにわかれています。

内容によってはユーザーにインパクトを与えられ、企業や商品のブランディングにも役立ちます。

広告をつくる制作費やそれを流すための媒体費などコストが高いうえ、準備に時間がかかることがデメリットです。

新聞広告

新聞の紙面に掲載される新聞広告には、紙面1ページを利用した「全面広告」や、記事の下に掲載される「記事下広告」など、さまざまな広告枠があります。

総務省が発表した「令和元年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によると「利用しているテキスト系ニュースサービス」を問う項目で、40代~60代は50%以上が「紙の新聞」と答えているのに対し、10~30代は31%以下であることが発表されました。

このように、新聞広告は年齢層の高いターゲットに向けた宣伝に適しているといえます。

ラジオ広告

ラジオ広告は番組が放送される時間によってリスナーの層が変わるため、時間帯でターゲティングできることや、広告がスキップされにくいというメリットがあります。

ただし音声のみで情報を発信しなければならないため、リスナーが商品やサービスをイメージしやすくなるよう、工夫が必要です。

雑誌広告

雑誌の誌面や裏表紙などに掲載される広告が雑誌広告です。

雑誌は保管され、複数回閲覧される傾向があるため、読者の目に触れる機会が増えることや、レイアウトによって視覚的にアピールできる特徴があります。

雑誌によって、読者の年齢や性別、趣味の傾向がうかがえることから、対象とするターゲットに対して宣伝しやすい点がメリットです。

セールスプロモーション広告の種類と特徴

セールスプロモーション広告は購買行動を高めることに焦点を当てた方法で、「交通広告」「デジタルサイネージ」「POP」など多くの種類があります。

その中でも「DM広告」「交通広告」「折り込み広告」について特徴を解説します。

DM(Direct Mail)広告

DMは「ダイレクトメール(Direct Mail)」の略で、はがきや封書で直接広告物を郵送する方法です。

顧客の情報から効果的なターゲティングができる一方で、封入する印刷物の作成や送付の手配といった手間やコストがかかるデメリットもあります。

交通広告

交通広告は、公共交通機関の車内や駅などに掲載されている広告を指します。

都市部では公共交通機関が発達していて、通勤、通学している人など、多くの人に向けて発信できます。一方で、車移動が多い地域では訴求効果が低いことや、効果測定の難しさがデメリットです。

折り込み広告

折り込み広告は、チラシなどの媒体を新聞に折り込んで配達する広告です。店舗周辺の地域にターゲティングしたい場合など、特定の地域に情報を発信したい場合に適しています。

折り込み広告にかかる費用は多くの場合、配布される地域配布部数によって設定されます。

チラシのデザインや掲載する情報によってユーザーの関心を高める工夫が必要です。

ターゲット、費用は広告によってさまざま

広告には大きく「インターネット広告」「マス広告」「セールスプロモーション広告」の3つの種類があり、さらにその中にもあらゆる種類のメディアや掲載方法があります。

広告効果を高めるには、掲載する媒体や方法を取捨選択することが欠かせません。まずは自店舗の特徴をきちんと把握し、課題と広告出稿の目的を設定することが重要と

<参照>
総務省:令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書
電通:2024年 日本の広告費

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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