ポスティングとは?特定のエリアに確実に情報を届ける広告手法・メリットや向いている業種は?

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ポスティングとはお知らせやチラシを住戸のポストに直接投函することです。特定エリアの居住者にもれなく情報を届けられるため、特に飲食店や塾、美容室などでよく用いられる広告手法です。

この記事ではポスティングの概要、配布方法の種類、メリット、ポスティングが適している業種や注意点を紹介します。

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ポスティングとは

ポスティングとは、チラシなどを各住戸のポストに直接投函する広告方法です。影響力の点ではテレビCMやSNS広告に劣りますが、特定のエリアの住民にもれなくリーチできる点がポスティングのメリットです。

カフェの新規オープン、美容室のキャンペーン、新築マンションの内覧会など、オフラインマーケティングの手法の1つとして商業的な目的をもって行われるほか、地方自治体からの告知に用いられることもあります。

配布方法の種類

ポスティングの配布方法には「全戸配布」と「選別配布」があります。

全戸配布エリアのみを指定してエリア内の住戸すべてに配布する方法で、選別配布は指定したエリア内の特定の住戸のみに配布します。全戸配布のメリットはエリア内の全住民に届けられる点、選別配布のメリットはターゲットをより細かく設定できる点です。

また、配布する配布物によって「単配」「併配」に分けられます。

単配配布物を単独で投函する方法で、併配複数の事業者の配布物を併せて投函します。単配のほうがコストがかかりますが、複数の販促物が同時に投函される併配よりも目にとまりやすくなります。

ポスティングの効果

業種、商材、ターゲットなどによって効果に幅はありますが、ポスティングの反響率は0.02%~0.3%といわれています。引越し、不動産、保険などの商材では0.02%~0.04%ほどですが、飲食店や学習塾では0.1%~0.2%となることもあります。

反響はあくまでも問い合わせ件数であり、契約や購入に至った数は上記の割合よりもさらに少なくなります。

配布物のデザインやキャッチコピーによっても反響率が変わるため、反響が少ない場合はパターンを変えてみることも検討する必要があります。

ポスティングの3つのメリット

ポスティングは、ターゲットが特定のエリアに絞られる場合、近隣住民に対して網羅的にアプローチできる点で優れています。

そして、チラシを各住戸のポストに投函するというシンプルな販促方法であるため、導入しやすい点でもほかのオフラインマーケティングの手法より優れているといえます。

以下では、ポスティングの3つのメリットを詳しく紹介します。

1. ターゲットやエリアを絞って確実に届けられる

ポスティングのメリットは特定のエリアの住民に限定してアプローチできる点です。スーパーマーケット、クリーニング店、コインランドリーのような、近隣住民が主な顧客となる業種のプロモーションでは特に効果を発揮するでしょう。

また、一戸建て、ファミリー向け分譲マンション、単身者向け賃貸マンションなど、選別配布を取り入れることで世帯状況も絞りこめます。エリアや世帯状況からターゲティングしてもれなくアプローチできる点はポスティングならではのメリットです。

2. 新聞折込チラシよりリーチ層が広く、DMより安価

同じく特定エリアのプロモーションに適した手法の1つに新聞の折込チラシがあります。折込チラシでは新聞を購読していない住戸にはアプローチできないのに対し、直接投函するポスティングは販促物を住民が有する属性に関係なく届けられます。

DMを直接投函する手法もありますが、1通あたり85円〜の配布料がかかります。一方、ポスティングは1部あたり7〜12円のため、DMと比較して7分の1以下のコストで配布できます。

3. 仕組みが簡単で取り入れやすい

近年ではリスティング広告やSNS広告など、さまざまなプロモーション手法が生まれています。これらは、入札単価や配信設定などの複雑な仕組みを理解していないと効果的に導入することは難しい手法です。

しかし、ポスティングは販促物さえ準備すればエリアを設定してすぐに取り組めるうえ、自ら投函すればコストもかかりません。

仕組みがわかりやすく、手軽に導入しやすい点もポスティングのメリットです。

ポスティングのデメリットと解決策

ポスティングにはさまざまな課題がありますが、それぞれに適した解決策を講じることで効果を最大化できます。以下に、主な課題とその解決策を整理しました。

1. 配布物を見てもらえない可能性が高い

ポスティングには、配布した広告物が目を引かず、そのまま捨てられてしまうリスクがあります。自宅に届く広告が多すぎて、興味を持たれにくいことが原因の一つです。この課題を解決するには、次のような対策が有効です。

  • 印象に残るデザインを採用:鮮やかな色やキャッチーなコピーを使用して目を引くデザインにする
  • メッセージ性を高める:配布物に具体的なメリットを示すことで、受け取る価値を伝える
  • クーポンや特典を活用:実際の利用に結びつく仕掛けを盛り込むことで、広告の有用性を高めます

2. 配布先の選定が難しい

特に、ターゲット層が明確でない場合や配布エリアが適切でない場合、効果が得られない可能性があります。この問題に対する解決策として、以下の取り組みが有効です。

  • ターゲット層の情報収集:配布地域の特性や顧客層を調査し、効果的なエリアを特定
  • 専門家へ相談:ポスティング会社のノウハウを活用し、ターゲット層に適した地域を選定
  • データ活用:顧客属性や消費行動を分析し、戦略的な配布先を決定

ポスティングの課題を解決するためには、デザインやターゲティングに注力するだけでなく、専門家やデータ分析を活用して、最適な戦略を立案することも重要です。

これにより、配布の効果を最大化し、広告がターゲット層に確実に届くようになります。

ポスティングに向いている業種・雇用形態5選

ポスティングに限らず、どんな販促方法でも適した業種やターゲットが存在します。

ポスティングの場合は、近隣住民が多く利用するサービスの宣伝に適しています。一方、不特定多数をターゲットとしたサービスの宣伝にポスティングを利用するのは効果的ではありません。

以下では、ポスティングが向いている業種を紹介します。

1. 飲食店・宅配サービス

カフェやレストランなどの飲食店は、自宅からの距離も店舗選びの要素となりやすく、ポスティングの反響率が高いとされています。店舗を構える飲食店だけでなく、ターゲットが近隣住民に限定される宅配サービスもポスティングによる販促が適した業種です。

飲食店のポスティングでは新規開店や新メニューのお知らせ、キャンペーンの告知、割引クーポンの配布などが効果的な訴求となるでしょう。

2. 塾・習い事

塾や習い事も自宅からの通いやすさを重視する顧客が多く、ポスティングによる販促が適している業種です。

また、「幼児向け英会話教室」や「20代女性がメインターゲットのヨガ教室」など、ターゲットが明確なサービスを提供している場合には選別配布を導入することでより効果的なプロモーションにつながります。

エリアと世帯状況からターゲットを絞ってポスティングすることでコストを抑えつつ集客できるでしょう。

3. 美容・健康関連

美容や健康に関連する業種も自宅からの距離が重視されやすい傾向があります。美容関連では美容室やネイルサロン、エステサロン、健康関連ではマッサージ店やジムなどが代表例です。

上記の中でも利用頻度が高いほど、自宅や職場から近いなど、アクセスの良さが求められるでしょう。これらの業種では近隣住民をいかに集客するかがカギとなります。

4. 不動産関連

日常的に利用するサービスではありませんが、新築マンションの販売、賃貸アパートの仲介などの不動産関連もポスティングが適しています。現在住んでいる住居よりも駅に近い物件、設備が充実した物件など、エリアや住居タイプからターゲットを絞ってアプローチできるためです。

また、紙媒体ならではの特長である視認性の高さを活かして、大きな写真やイラストで訴求できる点も魅力です。

5. パート・アルバイトの求人

ポスティングは、スーパーマーケットやコンビニエンスストアをはじめとするパートやアルバイトの求人情報を拡散するのに適しています。

パート先やアルバイト先を探す場合、自宅からの通いやすさは重要な要素になります。店舗の周辺地域の住民に対しポスティングを実施することで、こうしたニーズを満たせるため、反響が見込めるでしょう。

加えて、アルバイト雑誌や求人サイトではさまざまな求人情報が掲載されるのに対し、ポスティングでは店舗が個別に情報を発信するため、比較的自店舗の魅力を届けやすくなります。

こうした理由から、ポスティングは、パートやアルバイトを探す近隣住民に向けて、効果的に働きかけられる手法であるといえます。

ポスティングでターゲットに確実に届く宣伝活動を

チラシなどの販促物を各住戸に直接投函するポスティングは、特定エリアの住民にもれなくアプローチできる販促手法です。

CMやSNS広告などの方法と比べて手軽に取り組めるうえ、コストを抑えられる点は大きなメリットであるといえます。選別配布や併配をうまく取り入れればコストを抑えつつ、効率よく集客を実現できるでしょう。

特に、飲食店や塾、美容室、ジムなどの近隣住民がよく利用するサービスはポスティングによる販促が向いています。顧客層を明確にイメージしたうえで、居住エリアや住宅タイプからターゲットを絞りこんでポスティングするとよいでしょう。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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