個人事業主が効率的に集客する方法10選、注意点や活用したいサービスを紹介

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

個人事業主にとって、集客は事業を行う上で解決すべき大切な課題の一つです。ただ、日々の多様な業務に迷わされ、集客に十分な時間を割けない場合もあるかもしれません。

集客を成功させるためには、自分の事業に適した集客方法を知り、活用することが重要です。近年は訪日外国人旅行者が増加し、そのニーズに応えるさまざまなビジネスチャンスが広がっています。

この記事では、個人事業主が集客を考える際に知っておきたい基本概念、主要な集客ツール、および集客業務を外部委託できるサービスをご紹介します。

集客に課題を感じている個人事業主の方はぜひ参考にしてください。

インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)

個人事業主(自営業)の集客で大切なターゲティングと見込み客

まずは、個人事業主が集客をする際に押さえるべき2つの要素を紹介します。

ペルソナを策定

集客を実施するうえでは、どのようなユーザー層に向けたマーケティングを実施するかを決めることが重要です。マーケティング用語で「ペルソナ」とは、ある商品やサービスを利用するであろう典型的なユーザー像のことを意味します。

ペルソナは主にマーケティングや商品開発の戦略を立てるときに設定され、設定されたユーザー像をターゲットに商品やサービスを作成したり、宣伝したりすることを「ペルソナマーケティング」と呼びます。

「20代女性」「40代男性」といった広い客層を含める「ターゲット」と異なり、ペルソナは「20代の既婚女性、東京在住」など設定を掘り下げて設定されることが特徴です。

年齢層や性別、居住地といった基本設定に加え、年収や趣味などのプライベート設定も加えてユーザー像を設定することにより、戦略の方向性を定めやすくなります。

リード獲得

「リード」の語源は英語の「Lead(=手がかり、きっかけ)」という単語です。マーケティング用語では一般的に「見込み客」を意味しますが、企業や団体によって「見込み客」の解釈が異なるため、環境によってリードの定義にはばらつきがあります。

例えば、ある企業ではウェブサイトを訪問したすべての顧客をリード(見込み客)とみなす一方、ある企業では問い合わせや資料請求の行動を起こした顧客のみをリード(見込み客)とみなす場合もあります。

取り扱う商材や業界の体系によって何をリード(見込み客)とするかが異なるため、自社ではどのような顧客がリード(見込み客)にあたるか、定義や見込み客のレベルの整理を実施することが重要です。

個人事業主(自営業)におすすめの集客方法10選

個人事業主として、売上を上げるためには有効な集客方法を見つけることが重要です。ここでは、実践しやすく、結果の出る方法を十分にご紹介します。

1. SNSの活用

SNSは無料ではじめられることから、多くの個人事業主が集客に利用しています。FacebookXTwitter)、Instagramなどから、目的やターゲットにあわせてプラットフォームを選択し、続けて情報を発信しましょう。

通知機能やハッシュタグツールを活用することでエンゲージメントを高めます。ここではFacebookXTwitter)、Instagramの特徴を紹介します。

・Facebook

Facebookは、アメリカのMeta社が運営するSNSです。実名登録制である点が特徴で、プライベートな発信や、ビジネスでの情報交換に向いています。

総務省が発表した資料によると、2022年1月時点でFacebookが約29億人に達し、世界最大のユーザー数となっています。

・X(Twitter)

XTwitter)は、2006年にサービスを開始したSNSです。匿名で利用できるため、商品やサービスに対するユーザーの意見・評価が投稿に反映されやすく、マーケティングの調査や分析に活用しやすいという特徴もあります。

また、「リポスト」という拡散機能があり、共感性の高いコンテンツやお得なキャンペーンツイート(ポスト)は、工夫次第で不特定多数の人に拡散される可能性が高いです。

・Instagram

2010年に誕生したInstagramは、月間アクティブユーザー数が2019年にFacebookを超え、現在は10代・20代だけではなく30代の利用者も増えるなど、ユーザー数の幅に広がりが見られます。

Instagramには投稿をシェアする機能がないため、ユーザーによる投稿の拡散には期待しにくいというデメリットがあるものの、写真投稿が主体のSNSであるだけに飲食物や宿泊施設など実店舗型のサービスをアピールするのに適しています。

2. SEO対策

SEOの基礎を学び、ホームページやブログ内容を構築し、長期的な集客効果を目指します。特定のキーワードに注力し、商品やサービスに関する有用な情報を含めた記事を公開することで、オーガニックな集客を実現します。

ユーザーが求めるコンテンツの提供や、キーワード対策、タイトルなどを最適化することで検索順位の向上を目指します。

また、Googleサーチコンソールなどのツールを活用することで、無料でもページの分析や改善を行えます。

3. ローカルSEO(MEO対策)

ローカルSEO(MEO)とは一般的に、Googleマップなどで上位表示されるための施策を打ち、ユーザーの目にとまる機会を増やして店舗集客の向上を目指す施策のことを指して使われることが多くなっています。

GoogleマップGoogle検索を利用してお店や施設の情報を検索するインバウンド客も増えているいま、飲食店小売店観光施設などの実店舗における重要な集客施策として、ローカルSEOが注目されています。

関連記事:ローカルSEOとは?SEOやMEOとの違い、対策のポイント注意点を解説

4. 広告の活用

コストを抑えつつ、効率的に情報を広めるのに広告は広く活用されています。特にリマーケティングSNS広告の活用が重要です。

質の高い画像や動画を使用したプロモーションは、目にとめてもらえる可能性が高く、視覚に残るメッセージを発信することがポイントです。

たとえばFacebook広告はターゲティング精度が高く、コストも少額からはじめられるため個人事業主の集客にも広く用いられています。

関連記事:Facebook広告の費用の目安は?2種類の料金形態とメリット・デメリットを解説

5. 口コミの最大化

サービスや商品に満足したユーザーからの口コミは、新たな集客を生む有力なツールです。

さまざまな言語の口コミが集まることで同じ言語圏からの外国人の来店が期待できます。口コミによる来店サイクルの形成を目指します。

6. セミナーやイベントの開催

実際に商品やサービス体験してもらうことは、集客力を高める最も効果的な方法の一つです。現地での展示会やハンズオン、ワークショップを開催し、顧客との関係を構築します。

たとえば、新商品の体験会や、サービスのデモンストレーションは、客店の興味を高める機会を作るのに有益です。交流の続くイベントとして、フィードバックを集めることも検討できます。

7. ローカルコミュニティの構築

地域に根ざしたコミュニティとの関係を育てることは、経済的な効果だけでなく、信頼関係の構築にもつながります。たとえば地域の商店や企業とのイベント共働は、長期的な関係を築くのに有効です。

このタイプの関係構築は、ユーザーのロイヤリティを高める効果も期待できます。

8. ポータルサイトの活用

ポータルサイトを活用することで、特定のサービスを探すユーザーに効率よく自社を認知してもらえます。登録によりホームページへのアクセスや問い合わせの増加が期待でき、集客効果が高まります。

ただし、同業者が多く競争が激しいため、クーポンや割引などの差別化が重要です。ポータルサイトを利用する際は、自社の強みを明確に打ち出し、他社との差別化を意識して活用することが求められます。

9. メルマガ

メルマガは、購読者に商品・サービスの新情報やクーポンを提供し、集客を促進する効果的な手段です。「このメルマガ限定」などの特典を通じて、ターゲット層を狙った配信が可能で、多くの業種に適しており、特にBtoBで有効です。

ただし、配信頻度が多すぎたり、件名や内容が魅力的でないと開封率が低下するため、内容や頻度の工夫が重要です。

10. 外部委託

集客に関する業務を自分で全て行うのは大変なため、経験者に依頼するのも有効です。SNS運営や広告配信をプロに任せると効率が上がります。時間を最大限生かし、自分のコアな業務に専念するために効果的な手段といえるでしょう。

次の章で、個人事業主(自営業)におすすめの外部委託サービスを紹介します。

個人事業主(自営業)におすすめの集客サービス

インターネット上で外部に仕事を受注できる「クラウドソーシング」やフリーランス専門の人材紹介会社を利用することで、スキルの高い人材にSNSの運用やマーケティングを依頼できます。

この項目では、個人事業主が集客業務を外部委託するときに活用できるサービスを紹介します。

クラウドソーシングの利用

「クラウドソーシング」とは、インターネット上で企業が個人に業務の委託を実施できるシステムを指します。クラウドソーシングの特徴は、企業間で取引されていた仕事の発注・受注を企業と個人のあいだでやりとりできる点にあります。

クラウドソーシングにはSNS運用や広告運用、ライティングやデザインなどさまざまな専門分野をもつフリーランスが登録しているため、自社で不足している経験や知識を補えることが特徴です。

フリーランスエージェントの利用

「フリーランスエージェント」とは、フリーランスのために仕事の案件を紹介したり、契約の締結までをサポートする人材紹介会社のことを指します。

フリーランスエージェントでは主にIT系の職種の案件を扱う会社がほとんどですが、営業や経理、人事経験者の紹介に対応したエージェントもあります。

重要事項を抑えて、最適な手段の検討を

個人事業主が集客をする場合は、限られた予算の中で自社がターゲットとするユーザー層にアプローチしやすい媒体を活用することがおすすめです。

また、集客を実施する際、マーケティングの経験や知識が豊富なフリーランスに業務を発注することも選択肢の一つです。

事業によって集客の目標や手法は異なるため、自営業者は集客の基礎知識を押さえ自社の状況と照らし合わせた上で手段を検討することが集客の成功につながるでしょう。

インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!

訪日ラボに相談してみる

<参照>

総務省:第2部 情報通信分野の現状と課題

【3/25開催】データで変わる多店舗経営!可視化と分析で売上・顧客満足度を向上させる最新手法


本セミナーでは、多店舗・多拠点ビジネスの経営改善をリードする3社が登壇し、データの可視化と分析を活用した売上・顧客満足度向上の最新手法をご紹介します。従来の直感や経験に頼った経営判断から脱却し、口コミデータ・経営データ・音声データを基に、効果的なPDCAサイクルを回すための実践的なノウハウを共有。データドリブンな意思決定で業務効率化とCX向上を実現するための具体的な事例をお届けします。

<本セミナーのポイント>

  • データに基づいた最適化や意思決定のポイントが学べる!
  • AIやデータ分析の導入を検討しているが、どこから始めるべきかが分かる!
  • 顧客満足度(CX)を向上させるための具体的な施策が学べる!

詳しくはこちらをご覧ください。

【3/25開催】データで変わる多店舗経営!可視化と分析で売上・顧客満足度を向上させる最新手法

【インバウンド情報まとめ 2025年3月前編】万博まであと1か月!インバウンド需要は?JNTOの方針は? ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。

この記事では、主に3月前半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

【万博まであと1か月】インバウンド需要は?JNTOの方針は? ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年3月前編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに