日本政府観光局(JNTO)が発表した2024年年間の訪日外客統計(年間推計値)によると、2024年年間の北欧地域からの訪日客は15万700人でした。
また北欧市場については、観光庁のインバウンド消費動向調査で消費額が公表されていないため、本記事では主に訪日外客統計のデータを扱います。
※ここでの北欧地域とは、JNTOが重点市場として位置づけるスウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランドを指します。
北欧地域からの訪日客数最新データ:年間15.1万人
日本政府観光局(JNTO)が発表した訪日外客統計によると、2024年の北欧地域からの訪日客は15万700人でした。コロナ前の2019年比で6.9%増、前年比では33.4%増となり、過去最高を記録しました。

訪日客数拡大の要因としては、直行便数の増加などが考えられます。
新規市場として注目 冬の需要喚起がカギ
JNTOは、2023年4月に北欧地域をビジット・ジャパンの重点市場に追加し、2024年3月にはストックホルムにJNTOの新事務所を開設するなど、北欧地域からのインバウンド誘致に取り組んでいます。
関連記事:JNTO、スウェーデンにストックホルム事務所を開設 北欧のインバウンド促進を図る狙い
北欧地域からの訪日客は、桜や紅葉の時期、夏休みシーズンがピークとなっています。また北欧市場の海外旅行需要の最盛期は1月と2月であることから、日本の冬ならでは魅力を発信して冬の需要喚起をしていく必要があると考えられています。
関連記事:【欧米豪編】インバウンド市場の最新動向、今後の取り組みは?:JNTO「インバウンド旅行振興フォーラム」(1日目)
また1月末にはストックホルム〜羽田線が新規就航となるなど、訪日客数の増加にも寄与しているようです。
北欧地域からの訪日客の滞在日数は比較的長いこともあり、今後注目される市場の一つとなるかもしれません。
ーーー
以上、北欧地域の最新インバウンドデータを解説しました。ほかにも訪日ラボでは、北欧地域のインバウンド動向や北欧からの訪日外国人の特徴などをまとめていますので、ぜひご覧ください。
※本記事では、日本政府観光局(JNTO)の訪日外客統計を用いて記事内容・グラフを作成しています。また2022年以前については「北欧地域」としての訪日客数の発表がないため、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランドの訪日客数を集計して使用しています。
インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
<参照>
日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計
【12/25開催】2025年が終わる今こそ考えたい「インバウンドの未来」 東北に学ぶ成功戦略

2025年もいよいよ終わりに近づいてきました。今年の訪日外国人数は、10月までの累計ですでに3,500万人を超えており、過去最高だった2024年を上回ることが確実視されています。
来たる2026年は、インバウンドにとってどのような年になるのでしょうか。
本セミナーでは、観光業やインバウンド誘客に関わるスペシャリストの方々をお招きし、2026年以降のインバウンドについて見通します。
さらに、東北地方でのインバウンド誘客を事例としながら、今後の「地方×インバウンド」にとって重要な考え方や、今やるべきことについても徹底議論します。
東北地方で観光業界に関わる方はもちろん、それ以外の地域の方でも参考になる議論をお届けします!
詳しくはこちらをご覧ください。
→2025年が終わる今こそ考えたい「インバウンドの未来」 東北に学ぶ成功戦略【12/25開催】
【インバウンド情報まとめ 2025年12月前編】観光庁補正予算、オーバーツーリズム対策など225億円 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に11月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※訪日ラボ会員にご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→観光庁補正予算、オーバーツーリズム対策など225億円 / 東京23区のホテル開発がV字回復 ほか:インバウンド情報まとめ【2025年12月前編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」
訪日ラボの会員限定コンテンツ「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!
その他、訪日ラボの会員になるとインバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い教科書コンテンツやインバウンドを分析したレポート、訪日ラボのコンサルチーム登壇のセミナーなど役立つコンテンツが盛りだくさん!









