株式会社リクルートが運営する、美容に関する調査研究機関「ホットペッパービューティーアカデミー」は3月28日、国内の美容サロンにおけるインバウンドの需要動向について調査結果を発表しました。
本調査によれば、美容サロンにおけるインバウンド市場規模は、2030年には現在の約2.3倍に成長し、445億円に達すると予測されています。
なお本調査は、全国の美容サロンを対象に実施したアンケート調査と政府統計をもとに、分析しています。
関連記事:日本の美容サロンの「当たり前」が大きな付加価値に:ホットペッパービューティーアカデミー調査
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美容サロンのインバウンド市場規模、2030年には現在の2.3倍に成長か
公表された調査結果によると、現在の美容サロンにおけるインバウンド市場規模は197億円で、今後の成長を踏まえると2030年には現在の約2.3倍、445億円まで市場が拡大すると推測されています。
全国の美容サロンを対象にしたアンケートによると、直近1年以内に来店した訪日客の出身国は、中国(53.6%)、アメリカ(41.2%)、韓国(36.5%)、台湾(24.5%)の順に多くなりました。
来店客の性年代別では、30~50代女性(71.5%)が突出して多く、次いで10~20代女性(35.0%)、30~50代男性(24.5%)、10~20代男性(13.9%)と続いています。
1サロンあたりの訪日客の年間平均来店数は、都市圏中心地では3.97人であるのに対し、地方では0.56人と、その差は約7倍でした。インバウンド需要の高い地域ほど、美容サロンの来店客数も多い傾向が見られます。

立地が集客に大きく影響 まずは小さな施策で見極める
調査結果では、訪日客の来店のきっかけに関するアンケート結果も公表されました。
ヘアサロンでは、1位は「たまたま通りかかって」(32.3%)、2位は同率で「HOT PEPPER Beauty」、「地図アプリ/Google検索」(29.2%)という結果になりました。
リラクゼーション・エステサロンでは、1位は「HOT PEPPER Beauty」(41.0%)、2位は「地図アプリ/Google検索」(29.8%)となっています。
ヘアサロンにおいては、店舗の立地が集客に大きな影響を与えることがわかります。一方で、同社が運営する「HOT PEPPER Beauty」や「地図アプリ/Google検索」も集客に貢献しており、オンライン予約・検索サービスの活用や、Web上での検索性の強化が、来店機会の創出に繋がっていると考えられます。
研究員 田中氏は、美容サロンにおけるインバウンド集客は特に立地の影響が大きく、インバウンド対応の難易度も施術内容によって変わってくると述べました。美容サロンはこうした背景を踏まえ、まずは英語のクーポンを掲載するなど、負担の小さい施策から始めて効果を見極めるのが有効としています。
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<参照>
株式会社リクルート:2030年、美容サロンのインバウンド市場規模は445億円へと拡大する見込み。成長のカギは?
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
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- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年7月前編】「予言」の日7/5終了で訪日需要戻るか、6月の香港からの訪日客は33%減 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に7月前半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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→「予言」の日7/5終了で訪日需要戻るか、6月の香港からの訪日客は33%減 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年7月前編】
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