訪日ラボ運営会社の株式会社movが、「口コミコム 」の分析機能を用いて業界別や企業の調査レポートを紹介する本連載(連載はこちら)。
今回は、牛丼チェーン4ブランド(すき家/松屋/吉野家/なか卯)に寄せられた口コミを調査しました。
「ブランド別の平均評価(★の数)」や「キーワード分析」に加え、口コミコムの新機能である外国語口コミ分析を用いた「各ブランドの口コミにおける外国語比率と言語内訳」についても分析しています。
業界動向の把握や自店舗の口コミ対策に、ぜひ本レポートをご活用ください。
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調査結果(抜粋)
本調査は、牛丼チェーン4ブランドに寄せられた口コミ15万1,916件を対象に行いました。
- すき家(株式会社すき家):1,750店舗
- 松屋(株式会社松屋フーズホールディングス):1,111店舗
- 吉野家(株式会社吉野家):985店舗
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なか卯(株式会社なか卯):443店舗
(※調査対象の店舗はランダムに選出)
ここからは、調査結果の一部を抜粋してお伝えします。調査の全容をご覧になりたい方は、レポートをダウンロードしてご確認ください。
1店舗あたりの口コミ数・平均評価がもっとも多い(高い)のは「なか卯」

こちらの散布図では、調査対象4ブランドの「1店舗あたりの口コミ数」「平均評価(★の数)」を算出しています。
1店舗あたりの口コミ数、平均評価(★の数)がもっとも多い(高い)ブランドは「なか卯」で38.6件、★3.49でした。
「松屋」ではキーワード「レジ」「会計」のポジティブ率が高い結果に

こちらの表では、調査対象4ブランドにおける、「オペレーション」「施設・設備」に関連するキーワードに焦点を当て、各キーワードの「1店舗あたりの使用回数」「ポジティブな文脈で使用されている割合」の違いを調査しています。
< キーワード:提供 >
「なか卯」では、キーワード「提供」のポジティブ率が60%と、他の3ブランドを上回っています。実際の口コミでも提供スピードの速さを評価する声が多く、「なか卯」の平均評価の高さに寄与していることがうかがえます。
< キーワード:レジ・会計 >
「松屋」では、キーワード「レジ」「会計」のポジティブ率が他の3ブランドよりも高くなっています。注文から会計までをセルフで完結できる仕組みに対し、「慣れれば便利」と評価する声が多く見受けられました。
レポートでは他にも、キーワード「料理」「接客」について分析しています。ぜひダウンロードしてご確認ください。
外国語口コミ比率がもっとも高いブランドは「なか卯」

こちらのグラフでは、調査対象4ブランドの口コミにおける「外国語口コミ比率」を算出しています。
外国語口コミ比率がもっとも高いブランドは「なか卯」で13.9%、次いで「松屋」で8.8%となっています。
「なか卯」の外国語口コミの半分以上は英語

こちらのグラフでは調査対象4ブランドの「外国語口コミの言語割合」を示しています。
外国語口コミ比率がもっとも高い「なか卯」では、「英語」の割合がもっとも大きく52.2%、次いで「中国語(繁体字)」「韓国語」が多くなっています。
本レポートに関するお問い合わせ:kcom_report_request@mov.am
調査の概要
- 口コミ分析対象期間:2024年6月1日〜2025年4月30日
- 対象サイト:Googleマップ
- 口コミ取得数:15万1,916件
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訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
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※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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