|
【連載：マーケティング用語・施策の基礎解説】 |
Google検索をした際に、Webサイトのタイトルや説明文の下に、関連する複数のリンクが表示されているのを見たことはありませんか。それが「サイトリンク」です。
サイトリンクは、Webサイトの重要ページへのショートカットを検索結果上で提供する、Google検索結果の拡張表示機能です。ユーザーが求める情報へ素早くアクセスできる利便性を提供するだけでなく、表示されればクリック率（CTR）の向上や視認性の増加といった大きなメリットをもたらします。
この記事では、サイトリンクの基本的な仕組みから、表示される基準、Webサイト運営者が知っておくべきメリット、そしてサイトリンクを効果的に表示させるための具体的なコツまで、SEO担当者やWebサイト運営者が知りたい情報を網羅的に解説します。
サイトリンクを理解し、あなたのWebサイトの検索パフォーマンスを最大限に引き上げましょう。
関連記事：リンクスパムとは？ スパムリンクとの違い・ペナルティ・注意点・SEOへの影響など
インバウンド対策サービスを探している方必見！無料で資料DLできる「訪日コム」を見てみる
サイトリンクとは？
サイトリンクとは、Google検索結果画面においてWebサイトのタイトルや説明文の下部に表示される、Webサイト内の主要ページへの直接リンクのことです。
ユーザーはこれらのリンクをクリックするだけで、トップページを経由することなく、求めているコンテンツページに直接アクセスできます。
これにより、ユーザーは情報を見つける手間を省き、より効率的に目的の情報にたどり着くことが可能になります。
サイトリンクには何が表示される？
サイトリンクには基本的にサイト内のコンテンツが表示されます。
ユーザーはサイトリンクに表示されているコンテンツに直接遷移できるため、Webサイトのトップページから自分の求めるコンテンツを探すことなく検索結果からコンテンツにアクセスすることが可能です。
サイトリンクは何を基準に表示されている？
サイトリンクの表示は、Googleの独自のアルゴリズムによって自動的に決定されます。現状では、Webサイト運営者がサイトリンクの表示有無を選択したり、特定のページを強制的に表示させたりすることはできません。
Googleがサイトリンクを表示する唯一の基準は、そのリンクが「ユーザーの検索意図にとって最も有益である」と判断されるかどうかです。これは、単にアクセスが多いページであるだけでなく、以下の要素が複雑に絡み合って評価されます。
Webサイト全体の品質と信頼性
Googleは質の高いコンテンツと信頼できる情報源を重視します。
ユーザーエンゲージメント
ユーザーがそのWebサイトやページに対してどのような行動を取っているか（滞在時間、直帰率など）も評価対象です。
Webサイトの構造と内部リンク
論理的で分かりやすい階層構造を持ち、関連性の高いページが適切に内部リンクされているWebサイトは、Googleがコンテンツを理解しやすいため、サイトリンクが表示されやすくなります。
特に、グローバルナビゲーションやフッターに設置された主要なリンクは、重要度が高いと判断される傾向にあります。
検索キーワードとの関連性
検索キーワードと各ページのコンテンツの関連性が高いほど、そのページがサイトリンクとして表示される可能性が高まります。
サイトのシンプルさ
複雑すぎるサイト構造や、ユーザーが迷いやすいデザインのサイトでは、Googleがコンテンツの重要性を判断しにくく、サイトリンクが表示されにくい場合があります。
サイトリンクを表示させるメリット
意図的に表示させることは難しいサイトリンクですが、サイトリンクを表示させることによるメリットは数多くあります。
以下では、サイトリンクを表示させることによって得られるメリットについて解説します。
ユーザーにとってのメリット：ショートカットとして利用できる
ユーザーはサイトリンクの中に求めるコンテンツがあればショートカットとして利用できます。
また、Webページ内にどのようなコンテンツがあるのかについて当該コンテンツページに遷移することなく把握できる点もメリットといえるでしょう。
クリック率が向上する
タイトルとサマリーのみが掲載されているWebサイトやテキストのみのリスティング広告よりも、サイトリンクが掲載されているWebサイトの方がユーザーからクリックされやすい傾向にあります。
一見して得られる情報が多い点はユーザーにとってのメリットとなることはもちろん、ユーザーの興味をひくという点でサイトオーナーもメリットを享受できるといえます。
画面占有率が向上する
検索結果画面において掲載される情報量が増えるということは、検索を行ったユーザーのデバイス画面においてより多くの部分を自らが運営するWebサイトについての情報で占有できるということです。
特にスマートフォンや小型タブレット機器などの小さな画面においては画面占有率の向上はより大きな視覚的効果を与えるでしょう。
品質スコアが向上する
広告ページの場合にはサイトリンクが品質スコアによい影響を与える可能性があります。
広告の質を決定する上で重要な品質スコアは表示回数とクリック率も1つの要素であるとされており、サイトリンクの表示によってクリック率が高くなれば品質スコアが向上します。
品質スコアが向上することで広告がより上位に掲載されるようになるため、広告においてもサイトリンクは重要な役割を果たしているといえるでしょう。
サイトリンクを表示させるコツ
サイトリンクにはさまざまなメリットがあるとはいえ、サイトの開発者によって意図的に表示させることはできません。
しかし、Webサイトにさまざまな対策を施すことでサイトリンクが表示されやすくするよう働きかけることはできるようです。
以下では、サイトリンクを表示させるためのコツについて解説します。
トップページのタイトル変更
まず、検索順位が1位のコンテンツにはサイトリンクが表示されやすく、特に企業や店舗の名称で検索した際に1位に表示されることでサイトリンクが表示されやすくすることができます。
企業名や店舗名で検索された際にWebサイトを1位に表示するためには検索ワードとWebサイトのタイトルを合致させることが重要です。
当サイトを例に挙げると「インバウンド対策に関する情報を紹介する訪日ラボ」よりも「訪日ラボ」の方が検索ワードと合致しやすく、望ましいといえます。
ナビゲーション内にリンクを設置
サイトリンクとして採用されやすいのは、グローバルメニュー、ナビゲーション、フッターなどに含まれる主要なリンクであるケースが多く見られます。
そのため、希望するURLをこれらのナビゲーション内にテキストリンクとして配置することが効果的です。これにより、Googleがそのページを重要と認識し、サイトリンクとして表示される可能性が高まります。
また、ナビゲーション内のリンクには、適切なHTML構造やスキーママークアップを用いることで、Googleに対してナビゲーションの重要性を明確に伝えることができます。
ただし、最終的な表示はGoogleのアルゴリズムによって決定されるため、確実に表示されるわけではありません。継続的にウェブサイトの構造やコンテンツを最適化し、ユーザーにとって有益な情報を提供することが重要です。
わかりやすいサイト構造
Googleではアルゴリズムを用いて機械的にサイト構造やコンテンツを読み取るため、サイトの構造をわかりやすくしておくことでユーザーの求めるコンテンツをサイトリンクに表示することができるようになります。
Webサイト内の階層分けや関連性があるページ動詞の内部リンクを設定することでサイト内の構造を改善することができるでしょう。
サイトリンクに表示させたくないページが表示された場合
時にはユーザーがそれほど求めていないであろうコンテンツがサイトリンクに表示されてしまうことがあります。
2016年以前はサイトリンクの表示を変更する機能が実装されていましたが、現在では廃止されており、サイトリンクを表示しないようにするためにはページそのものを削除する方法やnoindexのmetaタグを設置する方法があります。
サイトリンクを表示させ、クリック率向上へ
サイトリンクは、Googleのアルゴリズムによって自動的に表示されるため、完全に制御することはできません。
しかし、この記事で解説したように、Webサイトのタイトル、ナビゲーション、コンテンツ構造を最適化し、ユーザーにとって価値のある情報を提供し続けることで、サイトリンクの表示を促し、Webサイトのパフォーマンスを大きく向上させることが可能です。
クリック率の向上、画面占有率の増加、ユーザー体験の改善、そして広告の品質スコア向上といった多岐にわたるメリットを享受できるサイトリンクは、Webサイトの集客力を高める上で見過ごせない重要な要素です。
サイトリンクの表示を目的とした日々のWebサイト改善は、結果的にユーザーフレンドリーなWebサイトの構築にも繋がり、長期的なSEO効果をもたらします。
インバウンド対策にお困りですか？
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します！
【6/24開催】集客の両輪を加速させる！新規とリピーターで“人が集まる”仕組みづくり
競合店舗がひしめく中で、お客様に選ばれ続けるためには「単発的な集客施策だけでは不十分」と感じられている店舗事業者の方も多いのではないでしょうか？
集客力を最大化するには、「新規顧客の獲得」と「再来店の促進」この2つの視点を両立することが必要不可欠です。
本セミナーでは、店舗ビジネス向けメディア「口コミラボ」を運営する株式会社movと、セミカスタム型アプリパッケージ「App Publisher」を提供するエンバーポイント株式会社が共催し、
・新しいお客様を呼び込むための口コミ活用術
・お客様にリピートしてもらうためのアプリを活用したCRM戦略
について、それぞれ解説いたします。
新規集客・リピーター獲得に課題を感じている方は、ぜひご視聴ください！
＜本セミナーのポイント＞
- 新しいお客様を呼び込むための口コミの収集、活用方法が学べる！
- アプリを活用したリピーターを獲得するためのCRM戦略が学べる！
- 各企業の実例から”明日から使えるテクニック”が学べる！
詳しくはこちらをご覧ください。
→集客の両輪を加速させる！新規とリピーターで“人が集まる”仕組みづくり【6/24開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
＜こんな方におすすめ＞
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年5月後編】2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は？ ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に5月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は？ / 2025年訪米旅行者支出「125億ドルの損失」予想 ほか：インバウンド情報まとめ 【2025年5月後編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す！ここでしか読めない「インバウンドの教科書」
スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています！その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん！
