【連載:マーケティング用語・施策の基礎解説】 |
スイーツ市場は「プチ贅沢」や「ご褒美」といった需要の高まりを受けて市場を拡大しています。
こういった背景もあり、ケーキ店は口コミを活用することで集客が期待できるでしょう。本記事では、口コミ集客のメリット、注意点、そして成功の秘訣を解説します。
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ケーキ店が口コミ集客を行うメリット
ケーキ店が口コミ集客をするメリットを紹介します。
1. 店舗に関する情報としての信頼性が高い
口コミ集客に取り組むメリットとして、信頼性が高い宣伝ができることが挙げられます。
顧客が口コミを投稿する際、店舗を訪れたことのある第三者目線での立場から言及されるため、店舗自ら発信する宣伝文句よりも信用されやすくなります。
口コミには、家族や友人といった周辺のコミュニティの中で交わされるオフラインのもののほか、インターネット上で集まるオンラインのものがあります。
オフラインによる口コミは、同じ嗜好のユーザーが集まりやすいことや、すでに信頼関係が成り立っているうえで交わされるため、信用されやすい傾向にあります。
さらに、オンラインによる口コミの重要性を示した調査もあります。
訪日ラボを運営する株式会社movが約1,000名を対象に実施した口コミに関する消費者向けアンケート調査によると、67.2%の人が「口コミを参考にしている」と回答しました。
また、47.1%の人が「口コミを普段からよく見る」と回答しています。
このように、店舗が集客に取り組むなかで口コミを集めることは重要な要素であるといえます。
関連記事:「Z世代はググらない」は本当か?お店検索・口コミに関する消費者向けアンケート調査レポート
2. 新規顧客を獲得し、既存顧客を自店舗のファンにできる
口コミ集客に取り組むことで、新規顧客の獲得やリピーター育成が期待できます。
見込み顧客は口コミによって、すでに体験した人から客観的な情報を得られます。またその顧客はすでに店舗の良さを認識して来店しているため、来店した際に店舗の魅力を意識しやすくなります。
既存顧客にも口コミの投稿を促すことで、店舗の良さを改めて認識してもらうことにつながり、自店舗のファンになってもらえます。
口コミ集客を成功させるために気をつけたいこと3つ
ケーキ店が口コミ集客に取り組む際には、注意したいポイントが3つあります。悪い評価を受けた口コミを良い評判につなげるように取り組むことで、集客成功にもつながるでしょう。
1. 口コミを継続的に収集する
ポイントのひとつが、継続的に口コミを集めることです。
投稿された口コミが古くなると、以前の情報とは異なる可能性が高まり、ユーザーからの信頼性が落ちてしまいます。
信頼性のある口コミを集めるためにも、常にアップデートされた口コミを多く収集するよう働きかけることが必要です。
2. 店舗に対する評価に真摯に向き合う
広告は自店舗の悪い点についてあまり言及しませんが、口コミの投稿には実体験に基づく感想として悪い内容が書かれてしまう場合もあります。
また、店舗が悪い口コミにどう対処するかも重要です。口コミの内容が事実であれば、改善できる内容かどうかに注意しながら返信するとよいでしょう。
ただし、誹謗中傷などの悪質な内容が投稿された場合、口コミサービスの管理者の利用規約に則って削除依頼を申請しましょう。
顧客の商品に対する評価に対して丁寧に対応することで、マイナスな評価からでも店舗の信頼性を高めています。
3. 口コミの対価として報酬贈与はNG
GoogleビジネスプロフィールやInstagramのガイドラインでは口コミの対価としての報酬贈与は禁じられています。
ガイドラインに違反してしまうと、店舗の信頼を損ねてしまう危険性があるため、事前に確認し適切な運用を心がけることが大切です。
口コミは集客にポジティブな影響を与えるために有効ですが、実際に利用したユーザーの投稿でなければなりません。
ケーキ店の口コミ集客を成功させるための2つの手法
ケーキ店が取り組める口コミ集客方法として2つの施策を紹介します。
1. SNS
SNSでは基本的に無料でビジネスアカウントを設定でき、店舗や提供商品などの情報を発信できます。それぞれ特徴が異なるため、店舗に合った媒体を使い分けることが重要です。X(旧Twitter)では、営業時間や商品の在庫情報などをリアルタイムで発信することや、「リポスト(リツイート)」機能で拡散につながるように活用する方法があります。
Instagramは写真をメインとしているため、店舗の外観や内観、商品などを視覚的にアピールできます。「#ケーキ屋さん」では86.6万件以上の投稿(2025年4月時点)「#ケーキ屋」では63万件以上の投稿(2025年4月時点)がされているため、このようなハッシュタグを活用した投稿によって検索流入も期待できます。
口コミに返信し、ユーザーとのコミュニケーションを図ることで、来店につなげている事例もあります。
2. Googleビジネスプロフィール
Googleビジネスプロフィールは、Google検索およびGoogleマップに表示される店舗情報について編集できるツールです。
プロフィールには商品の写真や動画、キャンペーンなどの特典情報などを掲載でき、投稿された口コミに対する返信もできます。
このようにユーザーからのフィードバックに真摯に対応することで、信頼性を高めている事例もあります。
関連記事:Googleビジネスプロフィールとは?インバウンド客を集客する方法やメリット、注意点など
口コミ管理にも目を向け、ケーキ店の口コミ集客成功へ
ケーキ店が口コミ集客に取り組むにあたって、ただ集めるだけでなくその対応が重要になります。良い内容の口コミにだけ返信するのではなく、悪い内容の口コミにも誠実に対応することで信頼性を高められます。
口コミを集める媒体には、SNSやGoogleビジネスプロフィールなどがあります。口コミはユーザーとコミュニケーションを図れるため、ユーザーの特性を把握したり、施策の改善を検討することにもつながります。
一方で、ガイドラインに違反しないようキャンペーンの実施に関しては特に入念な確認が必要です。
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
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【インバウンド情報まとめ 2025年5月後編】2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に5月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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→2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? / 2025年訪米旅行者支出「125億ドルの損失」予想 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年5月後編】
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