関西エアポートは6月17日、2024年度の期末連結決算を発表しました。
国際線需要の増加や、新商業施設がインバウンド需要を取り込んだことなどから、営業収益は2,454億円で増収となりました。
また国際線外国人旅客数は1,983万人となり年度として過去最高を記録したほか、国際線発着回数は開港以来の過去最高を記録しました。
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2024年度決算、国際線航空需要増・インバウンド好調で増収増益
関西エアポートにおける2024年4月から2025年3月までの第10期会計年度連結決算は、以下の通りとなりました。
- 営業収益:2,454億円(前年度比31%増)
- 営業利益:646億円(同90%増)
- 経常利益:540億円(同132%増)
- 当期純利益:368億円(同138%増)
増収増益の背景として、国際線航空需要の増加や、関西国際空港第1ターミナルビルの新商業施設がインバウンド需要を取り込んだことなどが挙げられています。
特に新商業エリアの収入増加が大きく貢献しており、非航空系事業収入は過去最高となる1,471億円を記録しました。またリノベーション効果による購買単価の向上や円安が追い風となり、直営・テナントともに好調で店舗収入全体で増収となっています。

国際線外国人旅客数の増加が成長を牽引
航空需要の状況については、3空港(関西国際空港、大阪国際空港、神戸空港)合計の旅客数が5,086万人(2019年度比6%増)、発着回数が36.9万回(同1%増)で、コロナ前を超える水準となりました。
また国際線外国人旅客数は1,983万人(同35%増)となり、年度として過去最高を記録しました。その結果、国際線旅客数全体としても2,508万人(同14%増)となり、年度として過去最高を記録しました。
国際線発着回数は15万1,275回(同3%増)となり、年度として開港以来の過去最高を記録しました。

2025年夏の国際旅客定期便、2019年比106%に増加
また、2025年夏期の国際旅客定期便の状況についても公表されました。
全体では1,517便(2019年夏期比106%)となっています。なかでも中国は夏期として過去最高、韓国、香港・マカオは過去最高の便数となります。
一方で欧州や東南アジア、台湾は、2019年夏期と比較すると便数が減少するとしています。
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<参照>
KANSAI AIRPORTS:2024年度 期末連結決算 リノベーションによる新商業施設開業と国際線旅客増加の効果により増収増益
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