放置はもったいない!Googleビジネスプロフィールの見直すべき4つのポイント

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【連載:マーケティング用語・施策の基礎解説】

本連載では、国内外問わず通用するマーケティング施策を取り上げ、インバウンド対策にも役立つヒントをお届けします。

※本記事は、2021年12月24日に掲載した記事を一部修正の上、再掲しています。

コロナ禍をきっかけに急速にデジタル化が進んだ今、実店舗における集客施策として注目されているのが、Googleマップ上の店舗情報をオーナーとして管理できる無料ツール「Googleビジネスプロフィール」の活用です。

Googleマップ上の情報を定期的に更新することで、ユーザーに店舗の状況や魅力を正しく伝え、来店に繋げることができます。

しかし、日々の業務に追われる店舗経営者やスタッフの方の中には、Googleビジネスプロフィールの更新がなかなかできていなかったという方もいるでしょう。

本記事では、Googleビジネスプロフィール ダイアモンドプロダクトエキスパートの永山卓也氏監修のもと、Googleビジネスプロフィールでまず整理しておくべき4つのポイントをご紹介します。

永山卓也 - Googleビジネスプロフィール ダイアモンドプロダクトエキスパート/「口コミコム」テクニカルアドバイザー&「訪日ラボ」アドバイザー

ローカルビジネスコンサルティング、店舗マネジメント業を行い、 デジタル、アナログ両面で小売・飲食・宿泊業、観光業に豊富な経験。各都道府県の地方自治体、地域団体などを中心にセミナー、講演実績多数。観光庁 インバウンド地方誘客促進のための専門家。Googleビジネスプロフィール ダイアモンドプロダクトエキスパート。Google Maps, Google広告プロダクトエキスパート。東京観光財団 観光おもてなしアドバイザー。株式会社movが運営するお客様の声のDXサービス口コミコム」テクニカルアドバイザー&インバウンド業界最大級メディア「訪日ラボ」アドバイザー。

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1. 店舗と関係ない写真を整理しよう

1つ目のポイントは、写真です。写真は、視覚的に店舗の魅力を伝えられる重要な情報の1つです。

写真はどこに表示される?

Googleマップの写真は、PC画面においては、以下の画像の場所などに表示されます。

検索画面においてもマップ上においても、目に入りやすい位置に表示されることから、写真の管理は重要なポイントとなります。

▲編集部スクリーンショット
▲編集部スクリーンショット
▲編集部スクリーンショット
▲編集部スクリーンショット

写真にはオーナーが投稿したものとユーザーが投稿したものがある

写真は主に、「オーナー投稿」(お店側が投稿した写真)と、「ユーザー投稿」(ユーザー側が投稿した写真)に分かれます。

まず、お店側で投稿した写真に古いものが無いか確認しましょう。

お店側の写真の確認は管理画面の写真項目にある「オーナー提供」のタブで確認できます。

そのうえで、現在取り扱っていない商品や、取り扱いがあっても来店、利用を促さない写真がないかチェックします。

期間限定の商品・サービスにまつわる写真の整理がポイントに

ここでポイントになるのが、季節商品など、期間限定の商品・サービスにまつわる写真です。

期間限定の商品やサービスを掲載する際に、そのままにしておくとユーザーに誤解を与えたり、がっかりさせてしまったりする可能性があります。

ただし、こういった写真は削除だけすればいいのか というと少し違います。シーズン前からどのようなメニューを取り扱っているかを事前確認するような検索意図もあるため、そのまま削除するのではなく、その写真に画像編集アプリなどを用いて画面隅に「この商品は夏季限定になります」と言った文字を加え、再度アップロードしておくといいでしょう。

ただし写真の中心部分に画像編集でテキストを入れることはポリシーに抵触してしまいます。

ヘルプに書かれている「テキストは画面隅に10%ルール」があることに気をつけて編集、投稿して下さい。

<参照>

マップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシーヘルプ:各フォーマットに適用される要件

さらに写真の編集でいうと、料理や商品、イベント写真だけではなく、宿泊施設であれば「どのグレードのお部屋の写真なのか」であるとか、施術サービスであれば「どのプランの写真なのか」などの説明があれば非常にわかりやすくできます。手間にはなりますが、写真一覧から検索者が得られる情報が豊富になります。

普段はなかなかそこまでの編集ができませんが、もし時間に余裕があればぜひトライしてみてください。

ユーザー投稿の写真の管理も

次に、ユーザー投稿の写真です。

これはお店側の投稿と仕組みが異なり、オーナー権限があっても自由に削除できないシステムになっています。あくまで「Googleに問題を報告する」というもので、確実に削除されるわけではありません。

ですが、問題になりそうな写真は可能な限り報告しておくといいでしょう。写真が問題として削除される基準は「ポリシーに違反しているか」になります。

また、明らかな問題であってもGoogleが機械的に解決できず、サポートでも審議判断できない場合、削除されないケースも非常に多いです。

その場合は投稿機能や写真を定期投稿や可能な限りテキストで説明を加えた写真をアップロードしていくことである程度悪影響を防ぐことができます。

まとめると、利用者からの投稿写真は玉石混交ではありますが、先述したとおりシステム的な面で全ては削除できません。

むしろユーザーから写真を投稿していただけているという状態はGoogleも評価対象にしています。あくまで「明らかにマイナスしか生まない写真」の問題を報告し、削除されなかった写真に関しては、店側の写真で誤解を生まないようにする投稿を行い、影響を少なくすることが大事です。

写真を削除する方法

では、ここからは写真を削除する手順を説明していきます。

オーナー投稿の写真の場合、まずGoogleビジネスプロフィールの管理画面を表示し、「写真」を選択します。

Googleビジネスプロフィール管理画面写真削除
▲Googleビジネスプロフィール管理画面の写真削除:編集部スクリーンショット

削除したい画像を選択します。

Googleビジネスプロフィール管理画面のオーナー写真削除のページ
▲Googleビジネスプロフィール管理画面のオーナー写真削除:編集部スクリーンショット

右上のゴミ箱のボタンを選択します。

「削除」を選択します。

Googleビジネスプロフィール管理画面のオーナー写真削除
▲Googleビジネスプロフィール管理画面のオーナー写真削除:編集部スクリーンショット

以上でオーナー投稿の写真の削除は完了です。

ユーザー投稿の写真の場合は、先述の通り確実に削除できるわけではなく、ガイドラインに違反する不適切な写真のみ、Googleに報告することで削除してもらえます。

削除したい写真を開き、右上の左側の黒丸マークをクリックします。

Googleビジネスプロフィール管理画面のユーザー写真報告:訪日ラボ編集部
▲Googleビジネスプロフィール管理画面のユーザー写真報告:編集部スクリーンショット

「この写真を報告」をクリックします。

Googleビジネスプロフィール管理画面のユーザー写真報告:訪日ラボ編集部
▲Googleビジネスプロフィール管理画面のユーザー写真報告:編集部スクリーンショット

写真を削除したい理由を選択し、「送信」をクリックします。

Googleビジネスプロフィール管理画面のユーザー写真報告
▲Googleビジネスプロフィール管理画面のユーザー写真報告:編集部スクリーンショット

以上の手順を経て、Googleが報告を承認すれば削除されます。

2.「属性」情報を整理しよう

2つ目のポイントは、属性です。そもそもGoogleビジネスプロフィールにおける「属性」とは何か、また属性情報を編集する方法について解説します。

「属性」とは?

Googleの施設情報における属性とは、店舗・施設の特徴や、対応しているサービスをチェックの選択で「何に対応していて何に対応できないのか」を表示できる機能です。

例えば「テラス席の有無」や「Wi-Fiの有無」「車いす対応」「ペット不可」などの情報を示すことができます。

関連記事:Googleビジネスプロフィールの属性とは?設定する方法・訪日客の集客につながる理由を紹介

この仕組みは、店舗のメイン業種カテゴリで項目が決定されます。かなり業種設定によって項目が変わりますのでご注意ください。

Googleビジネスプロフィール管理画面の属性
▲Googleビジネスプロフィール管理画面の属性:編集部スクリーンショット

なお、ポイントとして、この属性情報はGoogleビジネスプロフィールからの設定だけでなく、Google Mapsのアンケートや、利用者からの情報修正提案でも変化するので、気づかないうちに意図しない設定になっていることがあるので、要注意です。

属性情報を編集する方法

では、属性を追加する手順を解説します。

まずGoogleビジネスプロフィールの管理画面から「プロフィールを編集」を選択します。

Googleビジネスプロフィール管理画面
▲Googleビジネスプロフィール管理画面:編集部スクリーンショット

「その他」を選択します。業種により様々な属性が表示されますので、当てはまる項目について更新し、保存を選択すれば完了です。

Googleビジネスプロフィール管理画面の属性
▲Googleビジネスプロフィール管理画面の属性:編集部スクリーンショット

属性情報を追加する手順は以上になります。

3.昔の口コミ・口コミ返信を見直そう

3つ目のポイントは、過去の口コミやそれに対する返信です。

画像や属性などの基本情報だけでなく、顧客による口コミで発信された情報や、返信した内容がすでに古い情報となっている場合もあります。

これもなかなか普段は行えないので、誤解を生まないためにもまずは過去の口コミ、返信を確認してみましょう。

過去の口コミを確認する方法

Googleビジネスプロフィール管理画面の「クチコミを読む」を選択します。

Googleビジネスプロフィール管理画面口コミを読む:
▲Googleビジネスプロフィール管理画面口コミを読む:編集部スクリーンショット

過去の口コミを確認することができます。口コミの内容や返信の内容に古い情報があった場合は、返信を編集するなどして対応しましょう。

全消し、全編集というよりは、情報を加筆し、追記のような形で記述されると、時系列もわかり、口コミの投稿主にも誤解を招かず、情報も伝わるのでオススメです。

なお、Googleのルールに反する不適切な口コミはこちらから報告することができます。右側のビックリマークを選択します。

Googleビジネスプロフィール管理画面口コミ返信
▲Googleビジネスプロフィール管理画面口コミ返信:編集部スクリーンショット

当てはまる理由をチェックし、右下の報告を送信すれば完了です。

Googleビジネスプロフィール管理画面口コミ報告
▲Googleビジネスプロフィール管理画面口コミ報告:編集部スクリーンショット

4.年末年始〜来年の営業時間を設定しよう

4つ目は営業時間です。

営業時間は、新型コロナウイルスの流行により多くの店舗が変化を求められたポイントでもあります。また年末年始には、通常とは異なる時間で営業を行う店舗もあるでしょう。

営業時間が変化しやすい現在、顧客が店舗の営業時間を正しく把握するためには、Googleビジネスプロフィールの設定が不可欠です。

営業時間を編集する方法

まずGoogleビジネスプロフィールの管理画面から「プロフィールを編集」を選択します。

Googleビジネスプロフィール管理画面
▲Googleビジネスプロフィール管理画面:編集部スクリーンショット

営業時間の右側にある鉛筆マークを選択します。

Googleビジネスプロフィール管理画面の営業時間
▲Googleビジネスプロフィール管理画面の営業時間:編集部スクリーンショット

各曜日の営業時間を入力し、「保存」を選択します。

Googleビジネスプロフィール管理画面の営業時間
▲Googleビジネスプロフィール管理画面の営業時間:編集部スクリーンショット

以上で営業時間を編集する手順は完了です。

年末年始は「特別営業時間」を活用しよう

Googleビジネスプロフィールには、休日や祝日、イベントなどの特殊な日に、一時的に営業時間が変わることを告知できる機能があります。それが「特別営業時間」です。

特別営業時間の設定を行うことで、年末年始などのお休みや営業を伝えることができます。

応用する形で、投稿記事やビジネスの説明などにも投稿、明記しておくといいでしょう。

「臨時休業設定」もあるのですが、基本的に無期長期に渡って休業するわけでなければこの特別営業時間を使うほうがおすすめです。理由としては、臨時休業設定をすると、まれに反映に時間がかかり、営業しているのに臨時休業から戻らなかったりするトラブルがかなり多いためです。


まずGoogleビジネスプロフィールの管理画面から「プロフィールを編集」を選択し、「営業時間」の中の「特別営業時間」の鉛筆マークをクリックします。

Googleビジネスプロフィール管理画面
▲Googleビジネスプロフィール管理画面:編集部スクリーンショット

特別営業時間を入力し、「保存」を選択します。

Googleビジネスプロフィール管理画面の特別営業時間
▲Googleビジネスプロフィール管理画面の特別営業時間:編集部スクリーンショット

以上で特別営業時間の設定は完了です。

この時注意したいのが、特別営業時間の編集内容はGoogleのシステムによって審査される仕組みがあり、設定したもののすぐに反映されるとは限らないという点です。早め早めの設定を心掛けるようにしましょう。

関連記事:Googleビジネスプロフィールで「特別営業時間」を設定する方法とは?休日や祝日に対応

Googleビジネスプロフィールの大掃除をして、気持ちよく次の1年をスタートしよう!

本記事では、Googleに表示される写真や属性、口コミや営業時間の編集方法について解説しました。

顧客がGoogleマップ上で最新の情報を把握できるようにすることは、店舗のデジタル集客において欠かせない要素となってきています。

この機会に、「Googleビジネスプロフィールの情報整理」に取り組んでみてはいかがでしょうか。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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