訪日外国人向けショッピングサポートアプリ「Payke(ペイク)」を運営する株式会社Paykeは7月17日、「訪日観光客による移動方法の実態調査」の結果を発表しました。
同調査結果は、繁体字中国語話者や英語話者、韓国語話者の訪日客1,827名を対象に行った、多言語アンケートの結果に基づくものです。
結果として、訪日客の99%が訪日旅行中に「Googleマップ」を利用していることがわかりました。
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交通手段で困った経験がある訪日客は38%
同調査によると、訪日旅行中に交通手段で困ったことが「ある」と回答した人の割合は38%となり、多くの訪日客がスムーズに移動できていることがわかりました。

また、調査対象の訪日客のうち94%が日本滞在中に電車・地下鉄(新幹線を含む)を利用しており、62%がバスを利用していることがわかりました。
電車やバスで困ったこととしては、「駅構内の移動が分かりにくかった(乗り換え通路や出口の場所など)」(39.58%)や「バスの乗り方が分からなかった(都市ごとに乗り方や料金が異なり戸惑った)」(20.36%)といった声が寄せられました。
交通機関における困りごとに対処する方法について聞いた質問(全言語対象)では、約72%が「Googleマップなどのナビアプリで調べた」と回答しました。次いで、「駅員やスタッフに聞いた」(65.47%)、「現地の人に聞いた」(23.83%)、「SNSやYouTubeなどで検索した」(16.34%)といった回答が続きました。

訪日客の99%が日本滞在中に「Googleマップ」を利用
同調査では、訪日客のGoogleマップの利用状況についても明らかになりました。「訪日中にGoogleマップを使いましたか?」という質問(全言語対象)では、99%が「はい」と回答しました。

また、訪日旅行中のGoogleマップの使用頻度について、韓国語話者の初訪問者においては、「毎日使った」と答えた人が100%となりました。
Googleマップ以外のナビゲーションアプリの利用について言語別に調べた項目では、どの言語においても「Googleマップしか使ってない」が最も多くなりました。一方でGoogleマップ以外に、「Japan Transit Planner」「Japan Travel by NAVITIME」「Apple Maps(アップルマップ)」などのサービスを利用する人も一定数いることがわかりました。

Googleマップは「観光地・飲食店探し」でも利用される傾向に
Googleマップは、ナビアプリ以外の目的でも幅広く利用されていることがわかりました。
特に、情報がない状態から観光地を探す際に使用する主なサービスについては、「地図アプリ(Googleマップなど)」が1位となっています。地図アプリは、「Instagram(SNSなど)」「YouTube(動画プラットフォームなど)」「旅行情報サイト」などを上回っており、訪日回数に関係なく最も利用されているようです。
また、情報がない状態から飲食店を探す際に使用するサービスにおいても、「地図アプリ(Googleマップなど)」が最も多い回答になりました。初訪問者・リピーターを問わず、約半数が地図アプリを使用して飲食店を探していることがわかりました。
ほかにも、飲食店のメニューや営業時間の情報を探す際に使用したサービスにおいても、「地図アプリ(Googleマップなど)」が67.10%となり、他に大差をつけて1位となりました。

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<参照>
Payke:インバウンドの99%がGoogle Mapを利用! 訪日観光客の交通、飲食店探索など移動にまつわる課題を徹底調査!
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