日本政府観光局(JNTO)が7月16日に発表した訪日外客統計によると、2025年6月の訪日香港人数は16万6,800人でした。
また、観光庁が同日に発表したインバウンド消費動向調査によると、2025年4-6月期の訪日香港人旅行消費額は1,358億円となっています。
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訪日香港人客数最新データ:6月は16.7万人
日本政府観光局(JNTO)が発表している訪日外客統計によると、2025年6月の訪日香港人数は16万6,800人で、前年同月から33.4%減少しました。

4月には航空便の新規就航や増便、清明節に伴う連休やイースターなどによって前年比で大きく伸長しましたが、その後「7月に日本で大災害(震災)が発生する」という噂がSNSで拡散された影響で、訪日客数は減少傾向にあります。
とはいえ2025年上半期と2024年上半期を比べると、以下のようにおおむね同水準となっています。
- 2024年上半期:127万6,107人
- 2025年上半期:127万1,148人
「予言の日」とされた7月5日以降には、旅行商品の販売キャンペーンを実施している旅行会社も見受けられるとのことから、今後の訪日需要の回復が期待されています。
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訪日香港人消費額最新データ:4-6月期1,358億円
続いて、観光庁が発表しているインバウンド消費動向調査です。
2025年4-6月の訪日香港人旅行消費額は1,358億円(前年同期比21.1%減)となりました。これには、1人当たり消費額の減少のほかに、訪日客数の減少が影響していると考えられます。

1人当たり消費額は21万9,990円
1人当たり消費額を見てみましょう。
2025年4-6月の訪日香港人の1人当たり消費額は21万9,990円で、前年同期から4万円以上の減少となりました。
訪日香港人の1人当たり消費額は、全体平均よりも高水準になる傾向がありましたが、全市場の1人当たり平均消費額(23万8,693円)と比較すると1万8,703円少なくなっています。
1人当たり消費額の構成をみると、最も大きな割合を占めたのは宿泊費で7万2,772円でした。次いで買物代が6万6,098円、飲食費が5万3,976円、交通費が2万338円、娯楽等サービス費が6,781円でした。

5つの費目のなかで、宿泊費と娯楽等サービス費は前年より増加しました。一方で、買物代は4万円以上減少しました。
1人当たり消費額の減少については、直近の円高傾向による購買意欲の低下が考えられます。香港市場は訪日客数・消費額ともに減少傾向が見られています。予言の影響も考慮しながら、今後の動向を注視する必要がありそうです。
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以上、香港の最新インバウンドデータを解説しました。訪日ラボでは、香港のインバウンド動向に関する情報を日々発信していますので、ぜひご覧ください。
※本記事では、以下のデータを用いて記事内容・グラフを作成しています。
- 観光庁:訪日外国人消費動向調査およびインバウンド消費動向調査(※1人当たり消費額は全目的で算出、速報値を含む)
- 日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計(※速報値を含む)
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<参照>
日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計
観光庁:インバウンド消費動向調査
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2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
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初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
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【インバウンド情報まとめ 2025年7月前編】「予言」の日7/5終了で訪日需要戻るか、6月の香港からの訪日客は33%減 ほか
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