日本政府観光局(JNTO)が7月16日に発表した訪日外客統計によると、2025年6月の訪日韓国人数は72万9,800人でした。
また、観光庁が同日発表したインバウンド消費動向調査によると、2025年4-6月期の訪日韓国人旅行消費額は2,312億円となっています。
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訪日韓国人客数最新データ:6月は73.0万人
日本政府観光局(JNTO)が発表している訪日外客統計によると、2025年6月の訪日韓国人数は72万9,800人で、前年同月から3.8%増加しました。

2025年は航空便の新規就航や増便などが続いており、上半期はすべての月で前年を上回るペースで推移しています。
今年の10月は、開天節(建国記念日)や秋夕(チュソク)、ハングルの日といった祝日がつながり、7連休となります。下半期も引き続き好調に推移すれば、2025年も過去最高を更新する可能性が十分にあると考えられるでしょう。
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訪日韓国人消費額最新データ:4-6月期2,312億円
続いて、観光庁が発表しているインバウンド消費動向調査です。
2025年4-6月の訪日韓国人旅行消費額は2,312億円で、2024年同期比2.1%増となりました。訪日客数と同様に、好調なペースで推移しています。

1人当たり消費額は10万2,071円
1人当たり消費額を見てみましょう。
2025年4-6月の訪日韓国人の1人当たり消費額は、10万2,071円(前年同月比5.8%減)でした。全市場の1人当たり平均消費額(23万8,693円)と比較すると、13万6,622円少なくなっています。韓国と日本は距離が近く、滞在期間が短くなることから、1人当たりの消費額が比較的少なくなる傾向にあります。
1人当たり消費額の構成をみると、最も大きな割合を占めたのは宿泊費で3万8,067円でした。次いで飲食費が2万7,181円、買物代が2万4,507円、交通費7,904円、娯楽等サービス費が4,412円でした。

5つの費目のうち、宿泊費は前年同期より増加したものの、そのほかは前年同期より減少しました。特に買物代は、前年同期から約9,000円減少しました。
1人当たり消費額の減少については、直近の円高傾向による購買意欲の減少などが考えられます。訪日客数が前年を上回って推移していることから、全体の消費額については好調が期待できる一方で、訪日韓国人の消費トレンドについては注目する必要がありそうです。
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以上、韓国の最新インバウンドデータを解説しました。訪日ラボでは、韓国のインバウンド動向に関する情報を日々発信していますので、ぜひご覧ください。
※本記事では、以下のデータを用いて記事内容・グラフを作成しています。
- 観光庁:訪日外国人消費動向調査およびインバウンド消費動向調査(※1人当たり消費額は全目的で算出、速報値を含む)
- 日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計(※速報値を含む)
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<参照>
日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計
観光庁:インバウンド消費動向調査
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2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
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初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
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【インバウンド情報まとめ 2025年7月前編】「予言」の日7/5終了で訪日需要戻るか、6月の香港からの訪日客は33%減 ほか
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