日本政府観光局(JNTO)が7月16日に発表した訪日外客統計によると、2025年6月の訪日ベトナム人数は5万2,900人でした。
また、観光庁が同日に発表したインバウンド消費動向調査によると、2025年4-6月期の訪日ベトナム人旅行消費額は530億円となっています。
本記事では、ベトナム市場のインバウンド動向について解説します。
※ベトナムからの訪日客は、留学や技能実習などを目的とする訪日も多いため、1人当たり消費額や泊数などのデータを見る際には注意が必要です。観光庁のインバウンド消費動向調査を確認すると、2024年年間の場合は、観光目的の訪日が51.7%で東アジア・東南アジアのなかで最も低い数値となっています。
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訪日ベトナム人客数最新データ:6月は5.3万人
日本政府観光局(JNTO)が発表している訪日外客統計によると、2025年6月の訪日ベトナム人数は5万2,900人となり、前年から11.5%増加しました。2025年の上半期の推移を見てみると、3月を除き、おおむね前年を上回って推移していることがわかります。

ベトナム人の旅行先としては、割安かつビザ取得が容易な中国や東南アジアが人気であるものの、航空便の増便などによって訪日客数も増加傾向にあります。
ベトナム人は2月〜4月頃に多く訪日する傾向がありますが、下半期も安定した訪日需要が見込まれます。そのため、下半期も順調に推移すれば、訪日ベトナム人数が2024年を上回って過去最高を更新することも十分に考えられるでしょう。
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訪日ベトナム人消費額最新データ:4-6月期530億円
続いて、観光庁が発表しているインバウンド消費動向調査です。2025年4-6月期の訪日ベトナム人旅行消費額は530億円(前年同期比50.7%増)となり、前年を上回る水準で推移しています。

1人当たり消費額は30万1,282円
次に、1人当たり消費額を見てみましょう。2025年4-6月期の訪日ベトナム人の1人当たり消費額は、30万1,282円(前年同期比36.7%増)でした。全市場の1人当たり消費額(23万8,693円)と比較すると6万2,589円高くなっています。
また2024年と比べると、1人当たり消費額は8万894円高くなりました。

1人当たり消費額の構成を見ると、最も大きな割合を占めたのは宿泊費で14万8,184円でした。次いで飲食費が6万5,474円、買物代が6万4,543円、交通費が1万9,211円、娯楽等サービス費が3,870円でした。
5つの費目のうち、宿泊費と飲食費、買物代は前年同期より増加しており、特に宿泊費は6万円以上増加しています。
訪日ベトナム人客には、観光以外を目的とする人も多くいます。観光・レジャー目的に絞ってみると、1人当たり消費額は20万2,744円(前年同期比2.1%増)となっています。そのなかで最も多くを占めたのが買物代で6万6,577円でした。
次いで宿泊費が6万3,210円、飲食費が4万5,876円、交通費が2万2,427円、娯楽等サービス費が4,654円となりました。
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以上、ベトナムの最新インバウンドデータを解説しました。ほかにも訪日ラボでは、ベトナムのインバウンド動向に関する情報を日々発信していますので、ぜひご覧ください。
※本記事では、以下のデータを用いて記事内容・グラフを作成しています。
- 観光庁:訪日外国人消費動向調査およびインバウンド消費動向調査(※1人当たり消費額は全目的で算出、速報値を含む)
- 日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計(※速報値を含む)
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日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計
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