2024年のアドベンチャートラベル業界、市場規模は1兆ドル超えに(ATTAレポート)

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国際的なアドベンチャートラベル業界団体であるアドベンチャー・トラベル・トレード・アソシエーション(ATTA)は9月4日、アドベンチャートラベル市場に関する調査レポートを発表しました。

同調査によると、アドベンチャートラベル市場は約1兆円規模に拡大しており、特に食文化体験が人気を集めていることが示されました。

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2024年、市場規模は1兆1,600億米ドルに

ATTAの発表によると、2024年の世界におけるアドベンチャートラベルの市場規模は、1兆1,600億米ドルに達しました。海外旅行者の67%がアドベンチャートラベルのカテゴリに該当していることからも、アドベンチャートラベルが旅行者にとって主流となっていることがわかります。

アドベンチャートラベルを好む旅行者は、1人当たり1泊平均265ドルを支出し、旅行期間は約11日間で、1旅行における1人当たりの支出はおよそ3,000ドルにのぼることがわかりました。

また同調査では、海外旅行者の67%を占めるアドベンチャートラベルの旅行者について、以下の4つの特徴に分けられると分析しています。

  • アクティビティや探検を重視(14%)
  • アウトドアや自然とのつながりを重視(12%)
  • 歴史や伝統、象徴的な場所を重視(27%)
  • 文化やアドベンチャーなど、多様性とバランスを重視(14%)

4つのグループは旅行に対してそれぞれ異なる動機を持ちながらも、有意義でストーリー性のある体験を求めるという共通の特徴があります。

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旅行者の約40%がアクティビティを優先 食文化体験が人気

旅行者の傾向にも変化が見られ、従来の「のんびり過ごす」タイプの旅行に比べ、文化体験や美食、地元の伝統に触れることを目的とした、より活動的な旅行が増加しています。

特にアドベンチャー志向の高い旅行者の約40%は、旅行計画の中心にアクティビティを置き、冒険や自然体験要素を重視しています。

また、文化体験アドベンチャートラベルの主要な目的の一つとなっており、なかでも食文化に関する体験が引き続き高い人気を集めています。旅行先を決める際には、単なる観光のランドマークやビーチはなく、地域の文化やローカルフードに根ざした体験ができる場所を選ぶ傾向が強まっていることが示されました。

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需要増を受け、供給側もアドベンチャートラベルに注力

アドベンチャートラベルを望む旅行者の増加に伴い、旅行先やサービスの供給も拡大しています。

かつては地域密着型のアクティビティを数種類しか提供していなかった場所でも、現在では数十から数百種類のアクティビティが用意されるようになっています。さらに、小規模なツアーオペレーターや地域主導の取り組み、文化団体の活動により、多様な旅行先でさまざまな体験が可能となっています。加えて、アドベンチャートラベルに特化したオンライン旅行代理店(OTA)が急速に拡大したことで、旅行者とツアー、アクティビティ、現地ガイドを結び付ける機会も増加しています。

ATTAのCEOであるシャノン・ストウェル氏は、海外旅行者の約3分の2が冒険心を持っていることから、「旅行先や企業にとって大きなビジネスチャンスが生まれている」と述べています。

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訪日ラボ編集部

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