「訪日ラボ」を運営する株式会社movは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催しました。
会場には、インバウンド事業に携わる企業・団体・自治体・個人などが来場し、多くの講演が満席となる盛況ぶりを見せました。
本記事では、中国地図アプリ「高徳地図(ガオドゥマップ / Amap)」が登壇した「中日間の体験をシームレスにつなぐーー中国人観光客にとってのスマートな選択、高徳地図」の様子を特別にご紹介します。
「THE INBOUND DAY 2025」とは?
訪日ラボが培ってきた業界ネットワークを活かし、各領域のトップランナーや第一線で活躍する事業者が一堂に会するカンファレンスです。初開催となる今回は、TODAホール&カンファレンス東京にて行われました。基調講演では、元大阪府知事・元大阪市長 橋下徹氏と大阪観光局 理事長 溝畑宏氏の初対談が実現。そのほかにも、アパグループやUber Japan、大衆点評など、多彩な顔ぶれが登壇しました。
→「THE INBOUND DAY 2025」のレポートを詳しく見る
高徳地図が実現する旅行体験
「高徳地図(ガオドゥマップ / Amap)」は、中国の代表的なIT企業「アリババグループ」が運営している地図アプリです。地図・ナビゲーション機能だけでなく生活に関わるさまざまなサービスを展開しており、中国で日常生活を送るうえで欠かせないアプリとなっています。
訪日旅行においても、高徳地図は旅行体験を向上させるための重要なツールとして注目を集めています。
講演では、高徳地図の国際事業拡大や戦略的展開を主導している杨 颢(ヤン・ハオ)氏が登壇。高徳地図が、中国人の訪日旅行における体験向上にどのように取り組んでいるのか紹介しました。
月間8億人が利用 訪日旅行でも欠かせないツールに
2002年の設立当初、クライアントに地図データを提供していた高徳地図は、2010年に無料で使えるアプリを公開。さらに2014年にアリババ傘下に入ったことで、サービスを拡大しました。
現在は1日あたり1億人、月間8億人以上が利用し、提携パートナーは30万社を超える巨大プラットフォームへと成長しています。杨氏は、「世界中に整備された地図サービスを提供することが使命」と語ります。
また訪日インバウンド市場においても、日本を訪れる中国人観光客の約7割が高徳地図を利用しており、極めて重要なツールであると述べました。
関連記事:中国人が使う地図アプリ「高徳地図(Amap)」とは?登録方法や使い方まで徹底解説!
コロナ禍を経て変わる中国人観光客の旅行スタイル
杨氏は、中国人の訪日旅行スタイルの変化についても触れました。
コロナ前は訪日客の約70%が団体旅行でしたが、現在は一転し、75%以上が個人旅行を選んでいます。この変化により、地図サービスの重要性が一層高まっているといいます。
また、中国人はショッピングの支出が多く、高徳地図が日本の企業・観光地と中国人観光客をつなぐ必要があることや、リピーターの増加で観光客が地方部に訪れるようになったことから、地図サービスに多様な情報提供が求められていることについても触れました。
関連記事:中国人が使う地図アプリ「高徳地図」で集客する方法【高徳地図公式パートナーが解説】
詳しくは動画で公開中!
高徳地図は、中国人が訪日旅行で直面する、言語の壁などの課題に対して、中国国内と日本で同じ機能を使えるシームレスな利用体験により、解決を試みています。講演では、高徳地図の機能が訪日旅行においてどのように活用されているか、具体的なデータも紹介されました。
さらに詳しい内容を知りたい方は、ぜひアーカイブ配信をご覧ください。
「THE INBOUND DAY」では、他にも豪華ゲストが登壇
「THE INBOUND DAY 2025」では、このほかにも豪華ゲストによる多彩な講演が行われました。その他のアーカイブ配信についてもぜひご覧ください。
