国連世界観光機関(UN Tourism)は11月27日、世界観光指標(World Tourism Barometer) の2025年11月版に関する資料を発表しました。
2025年1月~9月の国際観光客到着数は、2024年同時期と比較して5%増加し、コロナ前2019年と比較して3%増加したことがわかりました。
これらの好調な推移は、国連世界観光機関が今年1月に発表した2025年の成長予測と一致しており、成長予測を達成する見込みであることが明らかになりました。
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2025年1月~9月、国際観光は堅調に推移
国連世界観光機関(UN Tourism)の世界観光指標によると、2025年1月から9月までに海外旅行をした観光客は11億人を超え、前年同期比5%増、さらにコロナ前の2019年と比較して3%増加したことがわかりました。
観光サービスの高い水準でのインフレ、地政学的・貿易摩擦による旅行者の不安感などのリスクがあったものの、旅行需要は年間を通じて堅調に推移しました。
国連世界観光機関が2025年1月に発表した「2025年の国際観光客到着数は3~5%増加する」という予測を達成する見込みです。
アジア太平洋地域への観光客数、コロナ前の90%まで回復
地域別で見ると、世界最大の旅行先地域であるヨーロッパでは、 2025年1月から9月の間に6億2,500万人の観光客が訪れ、前年同期比4%増となっています。
南北アメリカ地域は、地域や時期によって減少傾向が見られましたが、全体として同2%増の成長を記録しました。中東への到着者数は同2%増、アフリカは同10%増となっています。
アジア太平洋地域への観光客数は、同8%増となり、コロナ前の90%まで回復していることがわかりました。
特に、北東アジアは同17%増と大きく伸長し、なかでも日本は同18%増と、到着者数増加率が高かった国の上位にランクインしています。
国際観光収入、日本は前年比21%増
国際観光収入に関するデータによると、複数の国で観光客による支出が堅調に推移していることがわかりました。
なかでも日本は、2025年1月から9月における国際観光収入の伸びが前年同期比21%増と好調でした。
同時期において国際観光収入の伸びが好調だった国は、以下の通りです。
- 日本(同21%増)
- ニカラグア(同19%増)
- エジプト(同18%増)
- モンゴル、モロッコ(同15%増)
- ラトビア(同13%増)
- ブラジル(同12%増)
- フランス(同9%増)
またアメリカやフランス、ドイツ、イタリア、スペイン、韓国なども海外旅行支出が増加しています。
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<参照>
UN Tourism:International Tourist Arrivals up 5% in the First Nine Months of 2025
【インバウンド情報まとめ 2025年11月後編】中国の訪日自粛要請、観光庁長官の受け止めは? ほか

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