世界最大級の小売展示会でMICE誘致のヒントを探る 「NRF 2026 Retail's Big Show」レポート

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小売業界における世界最大級の祭典「NRF 2026 Retail's Big Show」が、2026年1月11日〜13日にニューヨークで開催されました。

訪日ラボは、現地でイベントを取材しました。

取材/訪日ラボ・菊池惟親

▲当日の様子:訪日ラボ撮影
▲当日の様子:訪日ラボ撮影

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NRF 2026とは?

「NRF Retail's Big Show」は、全米小売連盟(National Retail Federation)が主催する世界最大級の小売展示会で、毎年1月にニューヨークのジェイコブ・ジャヴィッツ・コンベンション・センターで開催されています。

2026年は、世界100か国以上から約4万人の参加者が集まり、800社を超える企業が出展。日本からも多くの小売・流通・IT企業が訪れました。

▲当日の様子:訪日ラボ撮影
▲当日の様子:訪日ラボ撮影

訪日ラボがみた「NRF」 大阪IRにどう備える?

IR統合型リゾート)開業において、MICE国際会議・展示会)の誘致成功は、経済波及効果を最大化するための重要課題です。

今回、実際に現地で参加した訪日ラボが、大阪で2030年に開業を控えるIRにおけるMICE誘致の観点から、NRFの所感をお届けします。ここでは、参加者・出展者視点での課題を洗い出し、大阪IRが備えるべき運営要件をまとめてみました。

▲当日の様子:訪日ラボ撮影
▲当日の様子:訪日ラボ撮影

1. 移動手段

NRFの会場周辺では、提携ホテルを結ぶ無料公式シャトルバスカンファレンスタイムスケジュールに合わせて高頻度で運行されていました。

大阪IRでは、夢洲という立地上、鉄道の混雑が予想されます。近隣のホテルや主要ターミナルを結ぶ、参加者用のインフラを整備することが必要とされそうです。

2. 飲食・物販

会場に終日滞在する参加者にとって、コーヒーやスナック、ランチの選択肢が充実していることが、イベントの活性化に貢献していました。

大阪IRでは、会場内で手軽に利用できるカフェや売店を配置するほか、海外からの参加者を意識した多様な食文化(ベジタリアン、グルテンフリーなど)への対応は必須といえるでしょう。

また、ランチタイムの混雑を回避するため、アプリなどでの事前予約や決済システムの整備も求められそうです。

▲当日の様子:訪日ラボ撮影
▲当日の様子:訪日ラボ撮影

3. 施設の動線

NRFでは、4万人規模の集客に対して女性トイレの清掃・備品管理が追いつかない場面や、セッション終了後の混雑が見られました。

大阪IRに向けては、センサーによる備品残量の管理や、空き状況のリアルタイム表示といった環境整備のほか、休憩時間の集中を避けるための空間設計や、トイレの男女比率を変更できるフレキシブルな設計などを検討する必要がありそうです。

4. 通信環境

NRFでは、4万人以上の同時接続により、出展者のデモ用回線や参加者のWi-Fi接続に支障が出ていました。

通信環境の不備はイベントの満足度を大きく下げる要因となるため、数万人規模が同時に動画視聴・配信できる超高速・大容量インフラの構築が必要です。

また、商談や製品デモを妨げないよう、共用Wi-Fiとは別に出展者用の有線・無線ネットワークの提供が求められそうです。

世界最高水準のホスピタリティが重要に

大阪IRが世界から選ばれるMICE拠点となるためには、ハード(施設)以上に、参加者にとってストレスがないソフト(運営・インフラ)が重要です。

そのためにも、「待たせない、途切れさせない、不快にさせない」世界最高水準のホスピタリティ実装が急務といえるでしょう。

また、参加者が滞在を延長したり、イベントがない時間や夜間に近隣地域で観光を楽しんだりすることを想定し、近隣の施設や店舗は集客に備えておく必要があります。

訪日ラボではイベントレポートを公開予定

イベントでは、3日間にわたり多彩なプログラムが開催されました。訪日ラボでは、今後もインバウンド事業者に役立つレポート記事をお届けする予定です。

▲当日の様子:訪日ラボ撮影
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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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