2025年の訪日ベトナム人数は67.9万人、消費額は2,040億円でいずれも過去最高:ベトナム市場の最新インバウンドデータを徹底解説【2025年年間】

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日本政府観光局JNTO)が発表した訪日外客統計によると、2025年年間の訪日ベトナム人数は67万8,600人でした。

また、観光庁インバウンド消費動向調査によると、訪日ベトナム人旅行消費額は2,040億円で、訪日客数、消費額ともに過去最高を更新しました。

本記事では、ベトナム市場のインバウンド動向について解説します。

※なおベトナムからの訪日客は、留学や技能実習などを目的とする訪日も多いため、1人当たり消費額や泊数などのデータを見る際には注意が必要です。観光庁インバウンド消費動向調査を確認すると、2024年年間の場合は観光目的の訪日が51.7%と、インバウンド主要国のなかで2番目に低い数値となっています。

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訪日ベトナム人客数最新データ:年間67.9万人

日本政府観光局JNTO)が発表した訪日外客統計によると、2025年の訪日ベトナム人数は67万8,600人でした。前年(62万1,173人)から9.2%増となり、過去最高を記録しています。

▲訪日ベトナム人客数の推移(2015〜2025):日本政府観光局(JNTO)より訪日ラボ作成
▲訪日ベトナム人客数の推移(2015〜2025):日本政府観光局(JNTO)より訪日ラボ作成

2025年は、3月を除くすべての月で前年を上回り、通年でも5.5万人以上増加して大きな伸びを見せました。最も訪日客数が多かったのは2月の7万3,813人で、前年同月比22.7%増と伸び率も最多となっています。

日本とベトナムを結ぶ航空便の復便率は、コロナ前比較で約117%(2025年夏ダイヤ時点、JNTOハノイ事務所調べ)と、順調な推移を見せています。2025年は、7月にベトナム航空によるダナン~関西線の復便などもあり、訪日手段の多様化と座席数の拡大が進みました。こうした動きが、全体の数字にもつながったと考えられます。

関連記事:【アジア・中東編】JNTOが語るインバウンド市場の動向とは?2025年「インバウンド旅行振興フォーラム」

▲訪日ベトナム人客数 2024年と2025年の比較:日本政府観光局(JNTO)より訪日ラボ作成
▲訪日ベトナム人客数 2024年と2025年の比較:日本政府観光局(JNTO)より訪日ラボ作成

エリア別(アジア)で見ると、訪日ベトナム人客数はタイフィリピンシンガポールに次ぐ4番目の規模となっています。ベトナムは訪日未経験者が8割となっているため、日本の認知や興味・関心の向上を目指せるポテンシャルがある市場だといえるでしょう。

▲エリア別訪日客数の比較:日本政府観光局(JNTO)より訪日ラボ作成
▲エリア別訪日客数の比較:日本政府観光局(JNTO)より訪日ラボ作成

訪日ベトナム人消費額最新データ:年間2,040億円

続いて、観光庁が発表しているインバウンド消費動向調査によると、2025年年間の訪日ベトナム人旅行消費額は2,040億円でした。前年比では48.5%増と、訪日客数の伸び率を大きく上回る結果になっています。

▲訪日ベトナム人消費額の推移(2016〜2025):観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成
▲訪日ベトナム人消費額の推移(2016〜2025):観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成

四半期別で見ると、7〜9月の消費額が552億円(前年同期比88.9%増)と最も高く、次いで4〜6月が541億円(同53.8%増)となりました。1~3月期が最多だった2024年と比べると、2025年は各四半期で400億円を超える推移を見せ、年間を通じて高い数値を記録しています。

▲訪日ベトナム人消費額の年間推移(2024年比):観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成
▲訪日ベトナム人消費額の年間推移(2024年比):観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成

1人当たりの消費額は30万1,170円

訪日ベトナム人客の消費額について、さらに詳しく見ていきましょう。

2025年年間の訪日ベトナム人の1人当たり消費額は30万1,170円で、前年比36.0%増と大きな伸びを見せました。2019年(17万7,066円)と比較しても、約70%増と非常に高い伸び率を記録しています。

▲費目別 1人当たり訪日ベトナム人消費額:インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成
▲費目別 1人当たり訪日ベトナム人消費額:インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成

1人当たり消費額の構成を詳しく見ると、最も大きな割合を占めたのは宿泊費で14万5,981円でした。前年(7万3,637円)と比べて約2倍に増えていますが、これは平均泊数の伸びとも関連しています。

訪日ベトナム人の平均泊数は、観光・レジャー目的に絞ると前年同様の6.6泊ですが、全目的では前年比9.4泊増の44.8泊でした。双方に38.2泊もの差があることから、中長期の滞在者が増えたことが1人当たり消費額を大きく押し上げた要素の一つだと考えられます。

なお、エリア別で比較した消費単価を見る際にも、業務など観光以外の目的で訪日するベトナム人の多さに留意する必要があります。ベトナムの1人当たり消費単価は、一見するとシンガポールに次いで高く見えますが、観光・レジャー目的の訪日客に絞ると19万547円(前年比1.9%増)となり、アジア内で最も消費単価が低くなります。

しかし、ベトナムは2025年の実質GDP成長率(推計値)が8.02%と、ASEAN随一の成長を誇っており、今後の動きにも期待できます。旅行会社を通した団体旅行に加え、高所得者向け旅行の需要にも応えられるよう準備をしておくと、新たな訪日客の取り込みにつながるといえるでしょう。

関連記事:ベトナムと日本の関係は?政治、経済、文化的なつながりや日本へのイメージなど徹底解説

▲エリア別消費単価の比較:観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成
▲エリア別消費単価の比較:観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成

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以上、ベトナムの最新インバウンドデータを解説しました。訪日ラボでは、ベトナムインバウンド動向に関する情報を日々発信していますので、ぜひご覧ください。

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※本記事では、以下のデータを用いて記事内容・グラフを作成しています。

  • 観光庁:訪日外国人消費動向調査およびインバウンド消費動向調査(※1人当たり消費額は全目的で算出、速報値を含む)
  • 日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計(※速報値を含む)

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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