これだけは知っておくべき訪日インドネシア人 3つのポイント
- 訪日インドネシア人のハイシーズンは12月、4月も人気
- ムスリム対応がカギ
- 技能実習生の多さはインバウンドにも好影響
インドネシアに関連するインバウンド年表
1957年 | 日本とインドネシア共和国の国交が樹立 |
2014年 | JNTOジャカルタ事務所が開設 |
2023年 | 訪日インドネシア人数が史上最多となる年間42万人を達成 |
インドネシア基本データ
人口 | 約2億6,766万人 |
面積 | 約192万平方キロメートル |
首都 | ジャカルタ |
宗教 | イスラム教、キリスト教、ヒンズー教など |
公用語 | インドネシア語 |
時差 | UTC+7(-2時間) |
通貨 | インドネシア・ルピア |
名目GDP | 約10,422億米ドル |
経済成長率 | 0.0502 |
一人当たりGDP | 約3,893米ドル |
平均月収 | 296.86米ドル |
ビッグマック指数(経済力) | 2.41米ドル |
(参照)THE WORLD BANK Population, total、United Nations National Accounts - Analysis of Main Aggregates (AMA)、外務省 国・地域基礎データ、Numbeo Rankings by Country of Average Monthly Net Salary(After Tax)(Salaries And Financing)、The Economist The Big Mac index
インドネシア市場の訪日旅行(インバウンド)データ
訪日外客数推移(2014年~2023年):訪日インドネシア人は何人来ているのか
コロナ前の2019年までは、訪日インドネシア人客数は増加傾向にあり、ピークとなった2019年には41万2,779人を記録しました。コロナ後の2023年は42万9,400人と、コロナ前を上回る水準で回復しています。
月別訪日外客数:訪日インドネシア人に人気なのは何月?
コロナ前の2019年までの傾向では、訪日インドネシア人が最も増加するのは12月で、次いで4月も人気がありました。一方で、夏季の訪日数は8月を中心に落ち込みをみせていました。コロナ後の2023年もおおむね同じような傾向となっています。
インバウンド消費額推移(2014年~2023年):インドネシア市場全体の規模は?
コロナ前、2014年から2018年にかけて訪日インドネシア人のインバウンド消費額は伸び続けましたが、2019年には539億円と微減しました。パンデミックの影響で大きく落ち込みましたが、2023年には835億円と、コロナ前を大幅に上回る増加を見せています。
一人当たりインバウンド消費額推移(2014年~2023年):訪日インドネシア人は1人いくら使う?
訪日インドネシア人の一人あたりインバウンド消費額は、コロナ前の2019年までは13万~14万円台の間を推移し、おおむね横ばいでした。コロナ後の2023年には、旅行者層の変化に伴い19万4,622円へと大幅な増加をみせました。
旅行支出内訳:訪日インドネシア人は何を買い、消費している?
訪日インドネシア人の支出において、最も大きな割合を占めたのは宿泊費で、71,281円でした。2番目に大きな割合を占めたのは買物代で、45,333円でした。
人気のお土産ものランキング:訪日インドネシア人は何をお土産に買っていく?
費目 | 購入率 | 購入者単価 | |
---|---|---|---|
1位 | 菓子類 | 63.4% | 11,872円 |
2位 | 衣類 | 60.5% | 15,932円 |
3位 | その他食料品・飲料・たばこ | 51.1% | 13,042円 |
4位 | 靴・かばん・革製品 | 41.4% | 25,716円 |
5位 | 化粧品・香水 | 18.8% | 17,789円 |
6位 | その他買物代 | 8.3% | 20,174円 |
7位 | 医薬品 | 7.9% | 6,095円 |
8位 | 音楽・映像・ゲームなどソフトウェア | 7.7% | 14,402円 |
訪日インドネシア人に最も人気のある品目は「菓子類」で、一人あたり平均11,872円分購入されています。購入率順に並べると、「菓子類」を筆頭に、「衣類」「その他食料品・飲料・たばこ」「靴・かばん・革製品」「化粧品・香水」の順で続いています。
買い物スポットランキング:訪日インドネシア人はどこで買い物をしている?
買い物場所 | 購入率 | |
---|---|---|
1位 | コンビニエンスストア | 71.2% |
2位 | 百貨店・デパート | 55.6% |
3位 | スーパーマーケット | 46.6% |
訪日インドネシア人に最も人気の買い物場所は「コンビニエンスストア」で、71.2%が買い物をしました。続けて「百貨店・デパート(55.6%)」と「スーパーマーケット(46.6%)」がランキング上位に入っています。
年齢・性別構成比:訪日インドネシア人で最も多い属性は?
訪日インドネシア人の57.2%が男性、42.8%が女性です。また、男性で最も多い年齢層は30~39歳で全体の24.3%を占め、女性で最も多い年齢層は30~39歳で全体の12.8%を占めます。
滞在日数:訪日インドネシア人は何日間訪日旅行する?
訪日インドネシア人の滞在日数は、全体の場合と観光・レジャー目的の場合、どちらも7~13日間が最多です。
訪日経験:訪日インドネシア人は初訪日・リピーターどちらが多い?
2023年第3四半期(7〜9月期)の訪日インドネシア人は、初来日が41.9%、リピーターが58.1%でした。
旅行形態:訪日インドネシア人は団体旅行と個別旅行どちらが多い?
訪日インドネシア人の旅行形態は、全目的の場合と観光・レジャー目的の場合、どちらも個別手配が最多です。
日本の観光情報の収集:訪日インドネシア人の訪日旅行の情報手段は?
訪日インドネシア人が旅マエに情報収集をする際、最も役に立ったのは「自国の親族・知人(36.3%)」でした。合わせて「日本政府観光局ホームページ(30.2%)」「宿泊施設ホームページ(28.4%)」と続いています。また、旅ナカで最も役に立った情報は「交通手段(73.9%)」でした。合わせて「飲食店(56%)」「買物場所(37.7%)」と続いています。
インドネシア市場のアウトバウンド(海外旅行)データ
インドネシア人の海外旅行者数の推移(2014年~2020年):インドネシア人の海外旅行需要は?
コロナ前の2019年までの6年間、インドネシア人の海外旅行者数は伸び続けており、ピークであった2019年には1,169万人を記録しました。しかし2020年にはパンデミックの影響を受け292万人まで激減しました。
インドネシアで人気の海外観光地ランキング:訪日旅行の競合となる国は?
国名 | 過去五年間で最多の外客数 | |
---|---|---|
1位 | マレーシア | 3,623,277人(2019年) |
2位 | シンガポール | 3,110,626人(2019年) |
3位 | サウジアラビア | 1,428,935人(2019年) |
4位 | 中国 | 724,784人(2019年) |
5位 | タイ | 710,494人(2019年) |
(参照)日本政府観光局(JNTO) 訪日旅行データハンドブック 2022年より
インドネシア人に人気の海外旅行先は、マレーシア、シンガポール、サウジアラビア、中国、タイとなっています。マレーシア、シンガポール、タイは距離が近いため、交通費が安いことが人気の理由となっており、インドネシアからマレーシアには陸路で訪れることもできます。また、インドネシアは国民のほとんどがイスラム教徒であるため、メッカへ巡礼しにサウジアラビアに行くインドネシア人も多くいます。
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