これだけは知っておくべき訪日フランス人 3つのポイント
- ハイシーズンは春季と秋季
- 長期滞在者の割合が全国籍でトップ
- 円安によるさらなる単価上昇に期待
フランスに関連するインバウンド年表
1858年 | 日本とフランス共和国の国交が樹立 |
1960年 | JNTOパリ事務所が開設 |
2013年 | 観光庁、JNTO、フランス観光開発機構の3者が「日仏間観光協力に関する声明」に調印 |
2019年 | 訪日フランス人数が史上最多となる年間33万人を達成 |
フランス基本データ
人口 | 約6,698万人 |
面積 | 約54万平方キロメートル |
首都 | パリ |
宗教 | キリスト教、イスラム教、ユダヤ教など |
公用語 | フランス語 |
時差 | UTC+1(-8時間) |
通貨 | ユーロ |
名目GDP | 約2兆7,789億米ドル |
経済成長率 | 約1.7% |
一人当たりGDP | 約41,358米ドル |
平均月収 | 2,152.06米ドル |
ビッグマック指数(経済力) | 4.58米ドル |
(参照)THE WORLD BANK Population, total、United Nations National Accounts - Analysis of Main Aggregates (AMA)、外務省 国・地域基礎データ、Numbeo Rankings by Country of Average Monthly Net Salary(After Tax)(Salaries And Financing)、The Economist The Big Mac index
フランス市場の訪日旅行(インバウンド)データ
訪日外客数推移(2014年~2023年):訪日フランス人は何人来ているのか
コロナ前の2019年までは、訪日フランス人客数は6年連続で増加し、ピークとなった2019年には33万6,333人を記録しました。コロナ後の2023年は27万7,400人と、欧米豪圏からの訪日客の中では回復ペースがやや低調になっています。
月別訪日外客数:訪日フランス人に人気なのは何月?
コロナ前の2019年までの傾向では、訪日フランス人が増加するのは4月でした。次いで人気なのが10月であるため、過ごしやすい気温の時期を狙い訪日するフランス人が多いといえそうです。また、キリスト教人口が多いフランスでは、クリスマスを家族で過ごす人が多いためか、冬季の訪日客は少なくなっていました。2023年もおおむね同じような傾向となっています。
インバウンド消費額推移(2014年~2023年):フランス市場全体の規模は?
コロナ前の2019年までの6年間、訪日フランス人のインバウンド消費額は伸び続け、ピークとなった2019年には798億円を記録しました。パンデミックの影響で大きく落ち込みましたが、2023年には897億円とコロナ前を上回る増加を見せています。
一人当たりインバウンド消費額推移(2014年~2023年):訪日フランス人は1人いくら使う?
訪日フランス人の一人当たりインバウンド消費額は、コロナ前はおおむね増加傾向にあり、2019年には23万7,420円を記録しました。コロナ後の2023年には、旅行者層の変化に伴い32万4,092円へと増加をみせました。
旅行支出内訳:訪日フランス人は何を買い、消費している?
訪日フランス人の支出において、最も大きな割合を占めたのは宿泊費で、163,724円でした。2番目に大きな割合を占めたのは飲食費で、72,136円でした。
人気のお土産ものランキング:訪日フランス人は何をお土産に買っていく?
費目 | 購入率 | 購入者単価 | |
---|---|---|---|
1位 | 衣類 | 60.8% | 19,412円 |
2位 | その他食料品・飲料・たばこ | 53.7% | 11,572円 |
3位 | 菓子類 | 41.4% | 8,475円 |
4位 | 民芸品・伝統工芸品 | 32.6% | 15,396円 |
5位 | 靴・かばん・革製品 | 23.7% | 75,950円 |
6位 | 酒類 | 23.6% | 11,965円 |
7位 | 本・雑誌・ガイドブックなど | 17.6% | 12,540円 |
8位 | 音楽・映像・ゲームなどソフトウェア | 11.4% | 18,628円 |
訪日フランス人に最も人気のある品目は「衣類」で、一人あたり平均19,412円分購入されています。購入率順に並べると、「衣類」を筆頭に、「その他食料品・飲料・たばこ」「菓子類」「民芸品・伝統工芸品」「靴・かばん・革製品」の順で続いています。
買い物スポットランキング:訪日フランス人はどこで買い物をしている?
買い物場所 | 購入率 | |
---|---|---|
1位 | コンビニエンスストア | 63.8% |
2位 | 観光地の土産店 | 52.9% |
3位 | 百貨店・デパート | 50.7% |
訪日フランス人に最も人気の買い物場所は「コンビニエンスストア」で、63.8%が買い物をしました。続けて「観光地の土産店(52.9%)」と「百貨店・デパート(50.7%)」がランキング上位に入っています。
年齢・性別構成比:訪日フランス人で最も多い属性は?
訪日フランス人の69.8%が男性、30.2%が女性です。また、男性で最も多い年齢層は20~29歳で全体の37.1%を占め、女性で最も多い年齢層は20~29歳で全体の13.2%を占めます。
滞在日数:訪日フランス人は何日間訪日旅行する?
訪日フランス人の滞在日数は、全体の場合と観光・レジャー目的の場合、どちらも14~20日間が最多です。
訪日経験:訪日フランス人は初訪日・リピーターどちらが多い?
2023年第3四半期(7〜9月期)の訪日フランス人は、初来日が64.8%、リピーターが35.1%でした。
旅行形態:訪日フランス人は団体旅行と個別旅行どちらが多い?
訪日フランス人の旅行形態は、全目的の場合と観光・レジャー目的の場合、どちらも個別手配が最多です。
日本の観光情報の収集:訪日フランス人の訪日旅行の情報手段は?
訪日フランス人が旅マエに情報収集をする際、最も役に立ったのは「SNS(Facebook/Twitter/微信等)(46.3%)」でした。合わせて「自国の親族・知人(43.6%)」「日本政府観光局ホームページ(35.6%)」と続いています。また、旅ナカで最も役に立った情報は「交通手段(94.9%)」でした。合わせて「飲食店(74.4%)」「観光施設(44.9%)」と続いています。
フランス市場のアウトバウンド(海外旅行)データ
フランス人の海外旅行者数の推移(2012年~2020年):フランス人の海外旅行需要は?
コロナ前の2019年までの6年間、イギリス人の海外旅行者数はおおむね増加傾向にあり、ピークであった2018年には3,051万人を記録しました。しかし2020年には、パンデミックの影響を受け1,194万人まで急減しました。
フランスで人気の海外観光地ランキング:訪日旅行の競合となる国は?
国名 | 過去五年間で最多の外客数 | |
---|---|---|
1位 | スペイン | 11,293,323人(2018年) |
2位 | イタリア | 7,977,514人(2019年) |
3位 | イギリス | 4,049,104人(2016年) |
4位 | モロッコ | 1,990,813人(2019年) |
5位 | ドイツ | 1,923,420人(2019年) |
(参照)日本政府観光局(JNTO) 訪日旅行データハンドブック 2022年より
フランス人に人気の海外旅行先は、スペイン、イタリア、イギリス、モロッコ 、ドイツとなっています。スペイン、イタリア、ドイツは隣接しているため、陸路でも入国できることが人気の理由となっているようです。イギリスとモロッコについても、航空便で1~2時間で行くことができるため、旅行先として人気が高くなっています。
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