中秋節とは、中国において旧暦8月15日を指し、五穀豊穣を祈る伝統行事の日です。
中国では「中秋节zhōngqiūjié(ジョンチウジエ)」と呼ばれており、中秋節の日には満月に見立てた伝統的な菓子「月餅」や果物などをお供えして、名月を眺めて楽しみます。
月餅には、中秋の名月を表すだけでなく、家族団らんを象徴する意味もあり家族そろってお祝いをする家庭が多いようです。
中秋節の歴史は古く、唐王朝(618年~907年)時代にはじまり、宋王朝(960年~1279年)時代には祭日として広く認知されていました。
元々は、王朝の代表である皇帝が豊作を祈り、月に祈りをささげる日でしたが、民衆の間に広がるにつれて家族で月見をし、月餅を食べる日として定着し、今では中秋節には月餅をお供えして食すだけでなく、贈り物として贈答する文化も生まれています。