年々増え続ける訪日外国人観光客に伴い、2020年の東京オリンピックに向け政府は、観光ビジョンの中で訪日外国人観光客数の目標を、4000 万人まで引き上げました。
しかし、訪日外国人観光客の受け入れにおいて、大きな問題になっているのが「外国語対応」。
観光庁の資料によると、訪日外国人観光客が旅行中に困ったこととして、「施設等のスタッフとコミュニケーションがとれない(英語が通じない等)」との回答が2番目に多い数値となっており、外国語対応において日本のインバウンド対策は遅れをとっていることがわかります。
このような背景から、国内ではインバウンド向け外国語対応サービスが続々とリリースされています。
株式会社株式会社アクティバリューズからも、インバウンド集客を検討する各種店舗や観光施設などの外国語対応に役立つサービスを提供しています。
【訪日ラボは、インバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を8月5日に開催します】
アクティバリューズ、外国語対応アプリtalkapp-i(トーカッピ)を提供:画面をタッチしながら訪日客に対応
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株式会社アクティバリューズは、インバウンド向け外国語対応アプリ「talkapp-i(トーカッピ)」を提供しています。
「talkapp-i(トーカッピ)」とは、通訳などを介さずに、1人で外国語対応が可能になるアプリ。上の動画でもご紹介しているように、アプリの画面を訪日外国人観光客に見せ、お互いが画面をタッチすることで、ネイティブスピーカーの話す外国語と日本語が自動的に流れます。これにより、各種店舗、観光施設において訪日外国人観光客との対話のようなやりとりが可能になります。
このように、比較的シンプルな外国語対応となっている「talkapp-i(トーカッピ)」。他にはどのような特徴があるのでしょうか?
業種別にサービスを提供:ピンポイントの外国語対応が可能に
「talkapp-i(トーカッピ)」を利用することで、業種別の外国語対応が可能になります。
対応業種は、「ホテル」「旅館」「レストラン」「デパート・小売店」「エステ・美容サロン」「病院・薬局」の6つ。
「ホテル」「旅館」「レストラン」の3つに関してはすでにApp Storeでの配信が始まっています。「レストラン」「デパート・小売店」「エステ・美容サロン」に関しては12月にリリース予定、「病院・薬局」に関しては2017年1月リリース予定となっています。
それぞれの業種に特化した外国語対応が可能であることから、より的確に訪日外国人観光客のニーズに応えることができます。
5か国語に対応:場合によっては58か国語にも対応可能
「talkapp-i(トーカッピ)」は、訪日外国人観光客の出身国として上位5か国の使用言語である「英語」「中国語簡体」「中国語繁体」「韓国語」「タイ語」の5か国語に対応しています。
要望によっては58か国語にも対応可能とのこと。
月額980円の低コストが特徴:利用手続きの楽さも特徴か
「talkapp-i(トーカッピ)」は、1端末につき、月額980円から利用が可能です。この額で、「無制限での機能利用」「コンテンツ更新」「バージョンアップ」「簡単カスタマイズ」「アプリ内要望リクエスト」「メールサポート」などの機能を使うことができます。
高額な初期費用、カスタマイズ費用もかからない上に、通話時間の制限もないため、使い勝手の良いサービスになっています。
利用手順としては、App Storeから「talkapp-i(トーカッピ)」のアプリをダウンロード。申し込み後に発行されたアカウントとパスワードでログインすることで利用が可能になります。導入が極めて楽であることも特徴の1つでしょう。
訪日客の安全にも配慮:災害時にも対応が可能に
訪日外国人観光客数が異例のペースで増えている中、訪日外国人観光客向けの災害対応も急務となっています。
「talkapp-i(トーカッピ)」は、災害時にも役立つサービスを提供しています。「地震発生中」、「地震発生直後」、「緊急避難」、「初動対応」など災害時における様々な状況とタイミングに合わせて、「日本語」「英語」「中国語」「韓国語」での4か国語で防災に役立つ情報を音声で流してくれます。
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まとめ:talkapp-i導入で各種店舗・観光施設にとって安価でピンポイントの外国語対応が可能に
今回、ご紹介してきた各種店舗・観光施設向けの外国語対応アプリ「talkapp-i(トーカッピ)」。
業種別のサービス提供が可能であることから、ピンポイントの外国語対応が可能になります。
また、月額980円で初期費用等もなく、さらにアプリをダウンロードしてアカウント作成をするだけで手軽に利用することができるため、利便性の高いサービスです。
災害時のインバウンド対策にも対応することで、他の外国語対応サービスとの差別化を図ることにも成功しています。
訪日外国人観光客の利用増加から外国語対応を検討している各種店舗・観光施設にとって「talkapp-i(トーカッピ)」は、心強い味方になってくれるでしょう。
<参照>
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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