アニメ・マンガはどうやってAirbnbをインバウンドに活用すべきなのか？
Airbnbは、世界最大手の民泊仲介サイトです。2007年にアメリカで創業したのち2014年に日本に進出し、「Airbnb Japan株式会社」を設立しました。民泊仲介とは、住んでいる人がいない部屋や家を宿泊施設として貸し出したいユーザーと、旅行や観光で宿泊施設を探しているユーザーをつなぐ役割を担います。Airbnbは190か国以上で利用され、掲載宿泊施設は全世界で600万件以上、2019年の利用者は400万人を超えています。
日本では、2018年に「民泊新法」が制定されたことで、年間の営業日数が180日以下であれば民泊施設を運営できるようになったり、特区民泊条例を制定している地域は条件付きではあるものの、180日以下の営業制限なしに民泊できるようになったりと民泊の条件が整備され始めています。このような背景やシェアリングエコノミーの観点から、日本国内でも民泊の需要が増えています。
同時に、日本よりも早くから民泊が一般的であった訪日観光客からの需要も高く、インバウンドにおいてもAirbnbは多く利用されています。 この記事では、アニメ・マンガという日本カルチャーにおけるAirbnbのインバウンド活用について、事例とともに解説します。
Googleマップによる集客、うまく活用できていますか？
Googleマップでの集客ツール「口コミコム」を詳しく見る >オンライン体験「漫画キャラクターの描き方」のAirbnb活用事例
▲Ryoさんがホストするオンライン体験：Airbnb公式サイトより
Airbnbではホテルなど宿泊施設の予約だけでなく、アクティビティなどの体験の予約もできます。日本カルチャーとして知られるアニメやマンガといった文化は特に海外からの注目度が高く、アニメ・マンガに関連するアクティビティは、訪日観光客に非常に人気があります。
例えば「プロの漫画家から学ぶ！マンガキャラクターの描き方」という体験アクティビティは、プロの漫画家として活躍する先生が講師として、参加者にマンガのキャラクターの描き方を頭からつま先までしっかりと教えてくれるという体験内容です。マンガキャラクターならではの顔の描き方、体のバランスの取り方、自然な服の描き方を教えてもらい、参加者はマンガタッチの人物イラストの描き方を習得できるようになります。
さらにこちらの体験はオンラインでの実施となり、場所を問わずに参加できるという点も魅力です。PCやタブレットから体験に参加し、講師の手元を見ながら一緒に手を動かし、参加者でアドバイスなどフィードバックをしあいながら、キャラクターの描き方をじっくり学べるという点が特徴です。
「アニメオタクと巡るツアー」のAirbnb活用事例
▲Yuukiさんがホストする体験：Airbnb公式サイトより
日本のアニメ情報が集う街として知られる秋葉原をめぐる体験「アニメオタクと巡るアキバツアー！」も、人気のアクティビティの一つです。大のアニメファンがホストとなり、マンガ・アニメカルチャーに興味がある訪日観光客とともに秋葉原を巡ります。アニメにゆかりのある神社に訪れたり、ホストおすすめのフィギュアショップへ訪れたり、メイドカフェでひと休みしたりと、アニメファンによる本格的な秋葉原の楽しみ方を伝授してもらえる5時間の体験ツアー内容です。
Airbnbは訪日観光客をターゲットにした体験アクティビティプランも多く、本体験は国際交流イベント運営の経験もあるホストが担当しています。
さらに、こういったマンガ・アニメといった日本ならではの文化に触れられる体験はAirbnbでも評価が高く、この体験は参加者によるクチコミ評価が4.93点（最大5点）と高評価を獲得しています（2021年9月時点）。
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