医療・美容（美ンバウンド）はどうやってYelpをインバウンドに活用すべきなのか？

Yelpは、アメリカで開始したローカルビジネスのレビューサイトです。現在は32ヶ国に展開されています。

その特徴はレストランやビューティーサロンなどの業態と同時に、歯科医や病院などの医療機関が同時に登録されていることです。ある業態に特化したレビューサイトよりも、より幅広いローカルビジネスを取り扱っているといえます。

また実名投稿が基本であり、口コミの信憑性が高いことでも知られおり、特に欧米圏のユーザーにとっては標準的なレビューサイトとしての地位を確立しています。

医療や美容、健康分野の業態の店舗は、Yelpを登録することで国外のユーザーに強く訴求し、インバウンド外国人観光客にアピールできる可能性があります。

きめ細かく、独自のサービスが受けられる日本の医療や美容サービスは、海外から来る観光客にとって必ず体験したいものの一つです。近年は世界中で健康に対する意識が高まっており、その中でも日本の医療技術や美容習慣は強い注目を集めています。

この記事では日本の医療、美容業態の店舗や会社がYelpをインバウンドのマーケティングに活用している事例を取り上げ、紹介します。

Googleマップによる集客、うまく活用できていますか？

中国人観光客向け旅行サービスを提供する「株式会社マイルストーン」のYelp活用事例

中国人のインバウンド観光客に向けて医療ツーリズムを中心とした健康や美容に関するツアーを企画・コーディネートしている株式会社マイルストーンでは、さまざまな医療機関などと提携しながらテーマ性の高いツアーを商品として打ち出しています。

人間ドックや治療などの医療ツーリズムだけでなく、美容クリニックでのアンチエイジング手術や高級ヘアサロン、日本式のエステ、スパなどの体験ツアーが企画されています。近年、中華圏では富裕層の中国人観光客を中心にテーマを絞ったツアーが人気を集めており、その中でも医療や美容に関する関心は非常に高いものとなっています。中国の旅行会社と提携し、これらの体験と移動や宿泊などの旅行に関する鉄で気を総合的にワンストップで提案できることがマイルストーンの強みです。

マイルストーンでは集客のためにYelpを活用しています。マイルストーンを経由したツアーで利用できる歯科などの医療機関やサロンなどをYelp上に登録することで、潜在的なインバウンドの顧客に対するアピールを積極的におこなっていると言えます。Yelpには日本国外のユーザーが多く中国からも利用できるため、ターゲットを意識した取り組みといえます。

健康食品を取り扱う「株式会社ライフィックス」のYelp活用事例

安心・安全・自然をモットーとした食品を販売する日本ライフィックスは、薬膳などをもとにした健康食品を取り扱っています。なかでも主力商品は「美利膳」というアレルゲンフリー、グルテンフリー、遺伝子組み替え材料不使用の完全無添加だしの素で、子供を含めた家族が安心して食べられることが特徴です。

この「美利膳」を含めたライフィックスの商品は各百貨店やデパートのほか、兵庫県に展開するサツマ薬局という漢方薬局で取り扱われています。

このサツマ薬局は楽天などにネットショップを設けているほか、展開する店舗それぞれがYelpにページを出しており、Yelpでの集客に力を入れていることがわかります。Yelpページには店舗内や従業員の写真、所在地や営業時間などの紹介がアップロードされています。

日本の食べ物や食習慣は健康的であるとして、欧米圏を中心とした世界から強い注目を集めており、インバウンド観光客にとっては興味の強いものです。日本国外のユーザーが多く、特にアメリカからの利用が多いYelpを使って集客することは賢明なマーケティング施策であるといえます。

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