タイ前国王ラマ9世の国葬に伴い発表された広告ガイドラインとは?タイ人観光客をお迎えする企業のインバウンド集客において心がけたいこと

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タイ前国王ラマ9世(プミポン国王)が崩御されてから1年が経過しました。深い悲しみに包まれたタイの人々の様子が連日報道されたのが印象にある方も多いと思います。当時は自粛モードとなったタイ、お祝い事や式典をはじめ、インバウンド関連のイベントも延期になりました。ラマ9世(プミポン前国王)がタイ国民にとっていかに大きな存在であったのかを痛感しました。

今月10月26日の火葬に伴い、タイメディアエージェンシー協会(MAAT)から、広告自粛のガイドライン が発表されました。タイ人観光客向けにタイ語でSNSの広告などの配信をされている皆さまはもちろん、いつもタイのお客様をお迎えしている観光関連企業の皆さまもご一読いただきたいと思います。

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タイ「メディアエージェンシー協会(MAAT)」が発表した広告自粛のガイドライン:期間によって配信できる広告が異なることに注意

いつもはCMが流れている電車車両内のデジタルサイネージにに映し出されている国葬の案内

いつもはCMが流れている電車車両内のデジタルサイネージにに映し出されている国葬の案内

10月は4期間に分かれてのガイドラインとなっています。

  • 10月1日~12日
    • 通常の広告配信が可能
  • 10月13日~24日
    • 広告出稿は可能ですが 暴力的・性的・侮辱的・娯楽的コンテンツ、下品な表現を避けることが望ましい
  • 10月25日~27日
    • 国葬セレモニー期間中につき、広告出稿は自粛する。追悼の意を込めた投稿・配信をすることが望ましい(会社・商業施設・公的機関のメッセージとして、カラートーンを40パーセントグレースケールにして追悼メッセージをガイドラインに沿って実施する)
  • 10月28日~29日
    • 広告出稿は可能ですが、13日~24日と同様に内容と表現を調整すること。10月28日17:30以降が喪明けとなるため、色彩を通常のものに戻してもよい

タイ国内企業は広告ガイドラインを守ることははもちろんですが、日本からタイ向けに情報発信をしている企業も、実際のタイ人が毎日目にしているメディアの状況を把握することが重要です。彼らが追悼の意を込めた一ヶ月を送っている中で、色鮮やかな旅行情報を積極的に配信し続けてしまうのはタイ人観光客への寄り添いと言えるのか、考えてしまいます。

では、訪日旅行情報の配信はストップした方が良いのでしょうか? これから紅葉・冬の旅行シーズンで情報発信したい場合はどうすればよいのでしょうか。 タイで配信されている旅行関係の情報メディアをいくつかチェックしてみましょう。

タイ前国王 ラマ9世の国葬に伴うタイ向け旅行メディアの対応事例

HISタイランド 

すでにカバー写真・アイコンは40パーセントグレースケールで、サイト・Facebookページ共に配信内容は通常通りカラーで旅行情報も配信しています。

タイ航空

日本語でアクセスするとサイト上部に追悼のメッセージが出てくるのみですが、言語設定をタイ語に変更するとグレースケールのページが表示されます。

PANTIP

Facebookページのカバー写真右上に喪章のリボンがついています。アイコンもグレースケールになっています。執筆中の10月2日現在、コンテンツ内容は通常通りに配信されています。

MARUMURA.COM

日本情報を配信しているMARUMURA.comはアイコンをグレースケールに・カバー写真を追悼の画像に変更しています。配信内容は現時点で通常通りです。

まとめ:タイ向けの広告配信やSNS投稿は、タイ前国王ラマ9世の国葬期間の10月には注意すべき

タイの多くの企業のサイトやFacebookページに注目してみると、10月1日以降、喪章のリボンをつけるかサイト全体を40パーセントグレースケールにしている企業が多いことが分かります。 日本からタイ人に向け情報発信をしている企業としては、プミポン前国王を偲び、タイ人の気持ちに寄り添い追悼の意を込めた発信を心がけたいと思います。

ちなみに弊社メディアTrippinoHOKKAIDOでもアイコンを変更しています。

通常

10月期間限定版

ガイドラインに沿って、10月前半は旅行の役立つ情報などを引き続き出しながら、10月28日の喪明けから、冬の観光についてのキャンペーンやプレゼント企画を配信していきたいと思っています。

インバウンド事業者として、期間中に日本に来ているタイ人観光客へのおもてなしはいつもと変わらずにしていくとともに、タイ国内での各企業の動きや人々の想いを知り、理解することタイ人受け入れにつながる大切なポイントではないでしょうか。また、10月中にイベントや商談でタイに渡航される方々は、観光庁から注意喚起が出ております のでそちらも合わせてご確認くださいませ。

<参考>

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この記事の筆者

GEAR8

GEAR8

Gear8 Thailand マネージャー梅木雄太・株式会社Gear8プランナー山田瑞希の2名で共同執筆中。2016年にタイ現地法人を設立し日本国内外のWebマーケティングを行っています。「TrippinoHOKKAIDO」というタイ語で北海道情報を発信するアプリの開発・運用してきた実績から得た「訪日を検討中のタイ人」の特徴を発信します。

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